2015年07月15日 09時54分
「民間住宅ローン」と「フラット35」の違いは? それぞれの特徴比較!
「民間住宅ローン」と「フラット35」の違いと特徴を比較
住宅ローンを利用する人の多くが、「民間住宅ローン」や「フラット35」を検討するだろう。では、この2つの違いはどのようなところなのか。金利や借り入れ時の違いなど、特徴を踏まえて、詳しく紹介していこう。
■金利の種類■
まずは気になる金利の違いから。金利には「変動金利型」と「全期間固定金利型」の違いがあり、それぞれで大きく特徴が異なる。
▼民間住宅ローン
・「変動金利型」が中心
民間住宅ローンの種類は豊富だが、全期間固定金利の商品を取り扱っている金融機関は少ない。今、もっとも人気なのは、変動金利型と呼ばれる半年に一度金利が変更される商品だ。
現在、優遇金利だと0.725%など超低金利が設定されており、たくさんの資金を借り入れても、返済額が少なめだ。だが、もし金利が上昇していけば、予定した返済額より上がってしまうリスクがある。
▼フラット35
・全期間固定金利型
「フラット35」は一度借りたら適用金利の変わらない全期間固定金利型。金利が上がっても、返済額は変わることがない。金利上昇のリスクがなく計画的にローンを返していくことができる。
■借り入れ時の違い■
民間住宅ローンとフラット35では、借り入れ時にもそれぞれ特徴がある。
▼民間住宅ローン
・傷病歴のある人に融資されにくい
民間住宅ローンは、変動金利(半年型)や3年固定、5年固定といった短めの当初固定金利型の商品が主力。また、返済が滞った場合のために、保証会社の保証が必要になる。
保証会社には、借り入れ時に数十万円の保証料を払うのが一般的だ。さらに、契約者に万一のことがあった時のために、団体信用生命保険(=団信)に加入する必要がある。
そのため、傷病歴がある人は団信に加入できない場合があり、民間住宅ローンの融資を受けられないこともある。ただし、団信特約料は金利に含まれているので、毎年特約料を別途払う負担はない。
▼フラット35
・借り入れ時の保証料ゼロ
「フラット35」は、もともと住宅購入を支援する意味合いを持つ住宅ローン。それだけに、物件価格の10割まで借り入れができる。手持ち資金の少ない人にはありがたいサービスといえる。
また、借り入れ時の保証料がかからない点もメリットの一つ。数十万円分の初期費用が浮くことになるのだ。
団信は必須加入ではないので、傷病歴等により加入が断られたとしても、それが理由で融資自体を断られることはない。もし団信に加入するなら、特約料は年に1度、ローン残高に応じて支払うことになる。
■返済口座の違い■
民間住宅ローンとフラット35では、返済口座においても違いがある。小さいことではあるが、手間などを考えると意外に無視できないので、しっておくといいだろう。
▼民間住宅ローン
・返済口座はローンを借り入れる金融機関の口座になる
銀行で住宅ローンを借り入れた場合は、返済口座が借り入れた銀行の口座に限定される。給与振込などで利用している口座と異なる銀行であった場合、住宅ローンの返済分は、別の返済口座に振り込まなければいけない手間が発生する。
▼フラット35
・利用している口座をそのまま継続できる
フラット35の場合は、現在給与振込等で利用している自分の口座を継続して返済口座にできる。つまり、各種の引き落としを変更する手間や手続きが起こらない。
■借り換え■
借り換えは、民間住宅ローンもフラット35もどちらも可能。ただ、中には「フラット35」をメインに扱う「ARUHI」のように、利用者が得する場合に積極的に借り換えを勧めるケースもある。
同社では、すでに「フラット35」を借り入れている顧客に対して、現状よりも借り換えた方が得になるケースでは、自ら借り換えを勧めている。利用者にメリットがあれば、どんどん借り換えを勧める点は、民間住宅ローンにはないサービスであり、貴重なアフターフォローといえるだろう。
また、同社では利用者に対し、家電、家具、寝具、キッチン用品、インテリア、引越、水宅配などのサービス・商品を優待価格で提供する独自サービス「ARUHIメンバーズクラブ」も展開している。
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