住宅ローンの相談はいつ・どこでするのがおすすめ?必要な準備も解説
多くの金融機関では、FPなどの専門家に気軽に住宅ローンに関する相談ができる無料窓口を設置しています。この記事では、こうした相談窓口を利用したいタイミング、相談窓口の利用方法を解説。また、相談時に準備しておきたい必要書類もご紹介しますので、お役立てください。
目次
住宅ローンを相談する適切なタイミングは?
具体的なタイミングとしては下記のようなケースがあげられます。
・ローンの見直しを考えているとき
・現在組んでいるローンの返済が負担に感じるとき
住宅購入を検討しているとき
・商品・団体信用生命保険の選び方
・トータルコストや詳しい返済シミュレーション
ローンの見直しを考えているとき
・ 昨今の金利動向を見てより有利な住宅ローンに借り換えたい
現在組んでいるローンの返済が負担に感じるとき
・自分や家族の転職、体調の都合などで経済状況が変わった
・金利が大きく変動し、当初のシミュレーション結果との乖離が大きい
おすすめの相談先とメリット・デメリット
・ハウスメーカー、不動産会社
・ファイナンシャルプランナー(FP)
銀行の相談窓口
銀行では対面もしくはオンラインでの住宅相談サービスの窓口を設けているため、事前に予約することで、ある程度の時間を取って相談に応じてもらえます。
また、銀行によっては支店の会議室やセミナールームなどで、複数人が参加できる住宅ローン相談会を開催しています。銀行の担当者に直接質疑応答もできるので、スケジュールが合えば参加してみるのも1つの手段です。
メリット
・専門知識を有する担当者がいる
・銀行によってはさまざまな種類の住宅ローンを選べる
自分や家族が普段使っている銀行であれば、別の用事を済ませるついでに立ち寄るなど、気軽に利用できます。
銀行の住宅ローン担当者は豊富な専門知識を有しているので、些細な疑問からていねいに教えてくれるでしょう。
また、具体的な商品数は銀行によっても異なりますが、豊富な住宅ローンのプランが用意されていることもあります。「団体信用生命保険が充実しているものが良い」「固定金利のものが良い」など、希望を伝えれば合ったものを提案してくれるでしょう。
デメリット
・対応時間が限られる
・他の金融機関と比較できない
無料相談会を土日に開催したり、事前予約をすれば平日の夜間でも相談ができる銀行もあるので、平日の昼間が難しい場合は検討してみましょう。
加えて、銀行に相談した場合、紹介してくれるのは基本的に自社で扱いがある住宅ローンのみです。他の銀行の商品も比較検討したい場合、複数の銀行で相談するなどして、自分で情報を集める必要があります。
ハウスメーカー、不動産会社
営業担当者自身がファイナンシャル・プランニング技能検定に合格していたり、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定のAFPもしくはCFPとして登録していたりするケースもあるので、相談してみると良いでしょう。
メリット
・優遇金利が受けられる可能性もある
また、ハウスメーカーや不動産会社によっては、特定の銀行と提携し、金利の引き下げなどの優遇策を設けた住宅ローンを利用できることがあります。特にこだわりがなく、条件にも納得できるなら、利用を検討する価値はありそうです。
デメリット
さまざまな住宅ローンを比較検討したい場合は、自分でも情報収集を欠かさないことが重要です。また、提携ローンを勧められたとしても「自分でも調べてから組みたいので」と一言伝えておきましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
保険会社、銀行、不動産会社など企業に所属するファイナンシャルプランナーがいる一方、個人で独立して事務所を構えるファイナンシャルプランナーにも相談することができます。
メリット
・住宅ローンだけでなく、お金が関係するさまざまな家計の悩みを相談できる
デメリット
・個別のアドバイスに時間がかかることがある
住宅ローン相談時に準備するべき書類と情報
収入証明書類
・住民税決定通知書
・給与明細
勤務先の情報
・所在地
・勤務形態(正社員、契約社員など)
勤続年数がわかる情報として、健康保険証を持参しておくとなお良いでしょう。なお、自営業の場合は事業継続年数や事業内容を伝えられるようにしておきましょう。新規借入、現在すでに住宅ローンを組んでいて借り換えを検討している場合に必要になります。
購入を予定している物件の概要(希望条件や予算)
特にない場合は、物件の希望条件や予算をまとめておけば問題ありません。これらの情報があることで、具体的な借入可能額を計算し、返済プランのシミュレーションもしやすくなります。
その他のローンに関する情報
また、新規借入、借り換えのいずれの場合も、カーローンなど他のローンを組んでいるなら、返済予定表を持参しましょう。他のローンでの借入がある場合、金額次第では住宅ローンが組めなかったり、組めても希望金額より低い額での借入になったりすることもあるためです。
住宅ローン相談から契約までの流れ
1. 住宅ローンを相談する
2. 仮審査に申込む
3. 本審査に申込む
4. 銀行口座を開設する
5. 条件を確認して契約する
仮審査に通過すれば、その後本審査が行われます。本審査に通過すればその後契約となりますが、住宅ローンの利用にあたってはその金融機関の口座が必要になるので、持っていないなら開設しておきましょう。
契約締結後、融資が実行され返済を開始します。
信頼できる相談先を見つけて、住宅ローンの不安を解消しましょう
しかし、長期間にわたってお金を返済していくことになるので、ささいな疑問や悩みだからと軽視せず、都度解決していきましょう。住宅ローンを新規で組む際や、借り換えの際は、信頼できる相談先を見つけるのが非常に重要です。
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