2015年10月31日 09時50分
“ハザード点灯”のまま運転し事故に… 過去の事例を紹介
周囲に存在を知らせるための「ハザードランプ」。正しく点灯させないと事故の原因となるため注意!
車のハザードランプは、正式名称を「非常点滅表示灯」といい、路上駐車時などに周囲に存在を知らせるためのもの。このハザードランプを正確な合図に切り替えず、簡単に後方確認をしただけで発進するドライバーは少なくない。ハザードランプを消し、方向指示器を正しく点滅させてから進まないと、周囲が勘違いして事故が起きる可能性がある。実際に起きた事例を紹介しよう。
<事故内容>
タクシー運転手が道路脇で乗客を乗せ、ハザードランプを点灯させたまま発進。後ろから原動機付自転車が来るのを認識していたが、譲ってくれるものと思い、そのまま転回したところ、衝突。合計2人が重軽傷を負った。
<事故原因>
この事故の原因として考えられることは2つある。1つは、タクシー運転手が原付との距離の判断を見誤ったこと。車は転回をする際、想定以上にスピードが遅くなる。その間に後続車は近づいてくるのだ。
もう1つは、タクシー運転手が後方へ送る合図を間違えたことだ。そのため、原付は判断がつかなかった。もし正しい指示をしていれば、速度を緩めたり、停止するといった対応をしてくれただろう。
このような事故を再発させないためには、まず後続車との間に十分な距離があるかどうかを確かめてから発進することが大切。合わせて、前方など周囲の確認も忘れないようにしたい。次に、ハザードランプを消して、正しい指示を出すことだ。
このタクシー運転手は、原付の存在を認識していたにもかかわらず、合図を間違えたために事故を起こしてしまった。後続車側からすれば、どういう動きをするのかわからない。同じような事故を起こさないためにも、発進時や転回時には十分注意しよう。
参照:国土交通省 関東運輸局HP
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