2015年06月25日 08時00分

【ネット銀行】“口座使い分け”がやっぱりオトク! 「サブバンク」活用のススメ

ネット銀行で「サブバンク」活用のススメ! [拡大する]

ネット銀行で「サブバンク」活用のススメ!

 給与振り込みや公共料金の引き落としなど、日々の生活に欠かせない銀行口座。一般的には、就職時などに指定された口座をそのまま使い続けているケースが多いのではないだろうか。だが、銀行口座とひと口にいっても金融機関によって金利や振込手数料はもちろん、支店・ATMなどの整備状況もまるで異なる。それだけに、居住地の環境や消費スタイルに合わせて選ばないと、長い目で見た場合に損をしてしまうこともあるだろう。

 とはいえ、勤め先から銀行口座を指定されているケースも考えられる。そこでオススメなのが、目的に応じた「口座の使い分け」。つまり、「サブバンク」を開設することだ。サブバンクといえば、ペイオフ(※)対策というイメージだが、実はそれだけではない。特に、ネット銀行は、金利や手数料などを見ても非常にお得なのだ。今回は、口座使い分けのメリットとその選び方を解説する。

(※)金融機関が破たんした場合、1000万円以上の定期預金については元本1000万円とその利息までしか利息が補償されないこと。

■30歳以上の口座平均保有数は3.5

 日本統計センターが行った「金融機関の利用に関する調査(平成23年)」によれば、30歳以上の男女がもつ口座の数は平均で3.5。なお、メインバンクとして使っているのは都市銀行が最も多く44.5%。“メインバンク”の判断基準としては、「日常的なお金の出し入れによく利用しているから」「給与の振込先になっているから」といった声が多く挙げられている。

 では、日常的な生活のお金の出し入れに使う口座をメインバンクとした場合、サブバンクはどんな位置づけになるのかというと、こちらはマイホーム取得や教育資金など「将来に向けた預金」と考えるのが一般的だ。つまり、メインバンクは「消費用の財布」、サブバンクは「貯蓄やお金を増やすための金庫」ということになる。当面使わない貯蓄があるならサブバンクの口座を開設して高金利の定期預金や資産運用に回したほうがお得だし、メインバンクに何かあった際のリスクヘッジにもなるだろう。

■どの銀行をサブバンクに選ぶべきか?

 では、サブバンクの口座はどう選べばいいのか? 注目すべきポイントは、主に「金利」「利用可能なATMと手数料」だ。また、できれば各社が実施しているキャンペーン状況などにも目を配っておきたい。

 オススメは、ネット銀行各社や地方銀行のネット支店。理由は、一般の銀行に比べて、高金利の定期預金を用意しており、都市銀行に比べて何倍もの金利が付くものもあるから。また、じぶん銀行や住信SBIネット銀行のように、ATM手数料が無料なところもあるので、大きなメリットといえる。このほか、満期で預金を引き出すことを考え、自宅近くで利用できるATMを考えても、コンビニとの親和性が高いネット銀行は選択肢になるだろう。

 さらに、この時期はネット銀行各社が、ボーナスシーズンに向けた新規預金口座の獲得を狙うキャンペーン合戦を展開しており、お得な金利が目白押しだ。なかには、じぶん銀行のように、円定期預金や外貨預金を対象に「0.60%」という驚きの優遇金利がつくケースもあるので、ぜひチェックしてほしい(関連リンク【“ボーナス優遇”で今が「高金利」!! 魅力的な【ネット銀行】は一体どこ?】参照)。

 また、地方銀行では近年、高金利の定期預金を扱うネット支店の存在が注目を集めている。たとえば、香川銀行のセルフうどん支店には、1人上限100万円、1年間を期限に年0.4%の特別金利(金利はすべて6月11日時点のもの)を設定した「超金利トッピング定期預金」がある。

 普通預金の金利と比較して、実に20倍という高金利だ。このほか、愛媛銀行(四国八十八カ所支店)やトマト銀行(ももたろう支店)にも最大年0.4%の特別金利を設けた定期預金がある。

 「口座開設が面倒臭い」と思い、これまで実行に移せないでいた人もいるだろうが、ボーナスキャンペーンを行っている今こそ、重い腰を上げる最適な時期かもしれない。ネット銀行によっては、自動引き落としもあるので、一度口座を開設してしまえば、その後は高金利のメリットが継続できるのだ。

(記事/前田智行)

>>「10代・20代」に人気の【ネット銀行】ランキング

>>「定期預金」で選ぶ【ネット銀行】 利用者の満足度が高いのは…


オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。