2016年07月14日 08時00分

今さら聞けない「外貨預金」基礎知識 注意点&銀行選びのポイントも紹介

イギリスのEU離脱に関連して取り上げられている「外資預金」の基礎知識を解説! [拡大する]

イギリスのEU離脱に関連して取り上げられている「外資預金」の基礎知識を解説!

 世界中で大きな話題になったイギリスの国民投票。EU離脱派が過半数を占め、株価や為替が大きく変動した。これに関連して、メディアで大きく取り上げられたのが「外貨預金」。だが、そもそも外貨預金とはどのような仕組みなのか? 注意点や銀行選びのポイントもあわせて詳しく説明しよう。

■外貨預金とは?

 外貨預金とは、日本よりも金利が高い外国の通貨に換えて預け入れ、利子と為替差益を狙うもの。定着した背景のひとつとしては、日本が超低金利である点が挙げられる。バブル時代であれば、年利8%を超えることもあったが、今ではわずかな金利しかつかない。一方で、世界にはまだまだ金利が高い国は存在する。そのため、日本の銀行は金利の高い国での利率と為替を反映させた外貨預金商品を用意しているのだ。

■外貨預金の注意点

 注意点は大きく3つある。まず、外貨預金は高い金利での取引による利息収入の獲得に加え、円安になると為替差益も出るというメリットがあるが、その逆も起こり得るということ。冒頭で触れたイギリスのEU離脱に関する報道があった際は、大きく円高傾向となったことで、利息では賄いきれない為替差損を生み、損失を出した投資家がいた。このように為替変動に影響を受けるということは覚えておきたい。

 2つ目の注意点は、銀行に「為替手数料」をとられること。外貨預金では、円を外貨に換えて預け入れ、その後、売却して円に戻すことになる。多くの場合、換えるたびに手数料がかかるので、最低2回は払う必要がある。そのぶん財産は目減りするため気をつけよう。

 3つ目は、外貨預金は預金保護の対象ではなく、預金保険制度の範囲外となることだ。金融機関が破たんしたとしても保護されないので、きちんと理解しておこう。

■銀行選びのポイント

 外貨預金については、店舗を持つ大手メガバンクからネット銀行まで、それぞれ独自のプランを扱っている。違いのひとつが、上述した為替手数料だ。一般的に、ネット銀行は低く設定されており、店舗型の銀行は高めに設定されている。例えば米ドルの場合、住信SBIネット銀行は1ドルあたり0.15円、ジャパンネット銀行は0.05円、楽天銀行は0.25円となっている。一方、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行は、すべて1ドルあたり1.00円だ。外貨預金を始める際は参考にして欲しい。

※為替手数料は、すべて2016年7月11日現在の情報。期間限定キャンペーンは除く

文/ロックスター 佐藤

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