カードローンを安全に使うには? 上手な返済計画の立て方も紹介!

 カードローンを利用したことがない人にとって、手軽に無担保で借入できるうえに、金利も高いローンに不安を持つ人も少なくありません。だが、計画的に借りれば、いざというときの頼もしい味方にもなるもの。では、どうすれば無理なく借入と返済ができるのか。カードローンを利用する前におさえておきたい“上手な計画の立て方”を紹介します。

上手な利用方法の第一歩は『返済額を正確に把握すること』

  まず、おさえておきたいポイントとしては、数千円、数万円といった少額でカードローンを利用する際、どの会社であろうと「最高利息が何%なのか」を必ずチェックしましょう。借入金額が少額の場合、最低利息ではなく最高利息が適用される場合が多くあります。少額の借入ならば金利も低いと思いがちですが、実際にはその逆。また、最高利息も14?18%と会社によって違いがあるため、利用しようとしているカードローン会社はいくらなのかを必ず確認しておきましょう。最高利息が適用されるかどうかも、会社によって条件は異なりますので、少額でもきちんと確認することが大切です。

 利用したことがない人にとって、カードローンは不安やネガティブな印象があるかもしれません。ですが、ジャパンネット銀行が全国20代〜60代男女を対象としたカードローン利用に関するアンケート結果(2013年)によると、利用経験者のうち28.0%が定期的に利用している”と回答しています。利用者は低所得層ではなく、年収800万円以上1000万円未満が32.0%、1000万円以上では30.0%が定期的に利用しているとのこと。つまり、高年収世帯にもカードローンが普及してきているのです。

 さらに、カードローンの平均借入額は、1万円未満が4.9%、1万円以上10万円未満が57.7%と、6割以上の平均借入額が10万円未満。生活費を中心に使われているカードローンだからこそ、比較的小額の借入が中心となっているようです。不景気に加え消費税もアップし、収入を問わず、日常的にカードローンを利用している人が増えていることがわかります。

 ただし、カードローンはあくまで借りたお金であり「返済しなければいけない」ということを忘れてはいけません。何度もカードローンを利用していると、限度額を自分の預金額のように感じてしまうこともあります。少額でも「本当に必要な借入なのか?」と一度振り返ることも、上手な利用の仕方のひとつといえるでしょう。

利用者全員が陥る危険あり!? 返済方法には要注意

 さて、肝心な返済に際しての注意点です。カードローンの返済方法はさまざまですが、主流なのは「リボルビング払い」。通称「リボ払い」と呼ばれているものです。リボ払いは「毎月の返済額が決まっているため便利」という見方ができますが、その内訳は「返済金額+金利」。もし、リボ払いで返済している途中で買い物をしても「毎月の返済額」は変わりませんが、支払わなければならない金額は増えています。そのため金利は一気にアップし、「いくら借りているか把握しにくい」といった面もあるため、気づいたときには高額に…というケースに陥ってしまうことが数多くあります。完済していないうちに再度借りることは避け、少しでも早く完済することで、利息の支払いを少額に留めるようにしましょう

 また、複数のカード契約も注意が必要。複数社からの借入は審査担当者に対しては良い印象になりません。その場合には「おまとめローン」を利用し、借入を1本化してしまうのがオススメです。複数の機関からの借入を借り換えにまとめることで、金利が下がり、返済しやすくなるケースがあります。

 カードローンの中でも、最も危険なのが「ヤミ金」です。「ヤミ金」とは、金融庁に登録をしておらず、出資法で定められた20%の上限を越えた利息を要求する貸金業者。「ヤミ金」の利用を考える前に、もう一度大手の消費者金融に相談してみるか、難しいようであれば「生活福祉資金貸付制度」という公的制度を利用することもできます。この制度は、国が生活を立て直せるまで、世帯への融資を行ってくれるもの。原則として保証人が必要となりますが、保証人なしでも融資してくれる場合もあるそうです。

 「ヤミ金」を意識するのは相当追い詰められた状態にあると考えられますが、「ヤミ金」を利用することで、さらに取り返しのつかない状況になってしまうことは間違いありません。

使ってみよう! 『返済シミュレーション』

 「借りた分をきちんと返す」という基本的なルールを意識していれば、カードローンは怖いものではありません。大手のカードローン会社ならば、Webサイトなどに「返済シミュレーション」が設置されているので、事前に支払い回数や毎月の支払い額をチェックすることができます。自分の経済状況と照らし合わせ、何社も比較してみながら、最適なローンの組み方を考えましょう。
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