2014年09月13日 10時00分
【世界の自動車保険(3)】日本と真逆! 第三者より車の補償を重視する2つの国
重視する保険が日本とは真逆のブラジルとインドネシア共和国。両国の自動車保険事情を覗いてみよう
日本で自動車保険に加入する際、一番の目的として考えるのは”第三者への賠償”というドライバーが多いだろう。ところが、海外に目を転じると、重視する保険が一転。日本とは真逆ともいえるのが、ブラジルとインドネシア共和国だ。その理由は、自動車盗難の発生率の高さや、車両損害の補償を最優先など、国ごとにさまざま。そこで、両国の自動車保険事情を覗いてみよう。
まず、ブラジルにも、日本と同様に強制保険と任意保険がある。しかし、ブラジルの任意保険への加入率は3割程度で、内訳を見ると車両保険への加入が全体の7割を占めており、第三者への賠償責任保険への加入はあまり進んでいない。日本の対人・対物賠償保険の加入率が73.3%、車の損害を補償する車両保険に関しては42.6%にとどまっている(※)点から考えると、かなりの開きがあるといえるだろう。この背景には、ブラジル国内での自動車盗難の発生率の高さがある。10万台のうち毎日7台が盗難に遭っている計算になるほど発生率が高いため、車両保険への加入が進んでいるのだ。
次に、東南アジア最大の人口を誇るインドネシア共和国にも、強制保険と任意保険があるが、任意保険の加入目的は「車両損害の補償」と考えるドライバーが大多数。自動車を購入した際のローンやリース代などをカバーするために車両保険を付帯する人は多いものの、事故で相手にケガをさせてしまった場合に適用する第三者賠償責任に関する補償への加入については、契約者全体の半数程度に留まっているという。
実はこういった例は、世界を見渡すと少なくない。”人”に対する補償を第一に考えるからこそ、日本の自動車保険は補償内容も特約も幅広く用意されているのかもしれない。
※2013年3月末時点、損害保険料率算出機構HPより
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