2016年04月18日 09時20分
「海外旅行」でこそカードローン! 知って得する活用法は?
カードローンを利用すれば、有利な為替レートで現地通貨を手に入れられる
5月の大型連休も間近に迫り、海外旅行を予定している人も多いのではないだろうか。だが、連休は旅行代金も値上がるため、旅行にはある程度まとまったお金が必要になる。
そこで、検討したいのが海外でも使えるカードローンだ。カードローンは、海外のATMでも簡単にキャッシングすることができるうえ、空港や銀行などで換金するより、有利な為替レートで現地通貨を手に入れられる。そこで今回は、海外旅行時のカードローンの活用法について紹介したい。
■安く簡単に現金調達
先進国ではクレジットカード利用の普及が進んでいるが、タクシーやバスなどの交通機関やチップなど現金が必要となる場面は必ずある。先進国以外の国では大都市を除き、現金決済がほとんどだ。つまり、旅行先の通貨を入手することは、どの国に行くにしても必要なことといえる。
現地通貨の調達には、直接日本円やドルなどの現金を持ち込んで空港や銀行で換金するか、長期滞在なら安全性を考慮し、トラベラーズチェックなどを利用する方法が一般的。だが、現在はカード1枚で現地通貨のキャッシングが可能となり、換金に代わる方法として親しまれている。実際にカードローンを利用して現地通貨を用意した場合のメリットは、主に3つ挙げられる。
【1】どこでも換金可能
クレジットカードなどのキャッシングに対応するATMさえあれば、海外でもいつでも現地通貨の調達が可能。銀行と違い、営業時間を気にする必要もないため、好きな時に換金できる。
【2】両替手数料が不要
両替所で外貨両替を行うと、実際の銀行の為替レートに上乗せされる形で結構な手数料を取られる。この手数料は通貨ごとに決まっており、例えば1USドル当たりでは3円、ポンドでは11円など、利用頻度の低い通貨であるほど高くなるのが一般的だ。新興国の通貨などでは、15%を超える膨大な手数料がかかってしまうケースもある。その点、カードローンを利用すれば、ほとんどの場合で利用日の実勢レートが使われ、両替手数料もかからないのだ。
【3】返済は自由自在
カードローンは両替手数料がかからない代わりに、利用日から返済日までの日割りで金利が発生する。だが、帰国後すぐに一括返済さえすれば、金利の支払いも安く抑えられることも覚えておこう。
国際キャッシュカードとの違い、現金を現地で用意できるもう1つの手段として「国際キャッシュカード」を使う方法がある。国際キャッシュカードとは、その名の通り海外でも銀行預金から現金を引き出せるカードのこと。国内でATMを利用しているのと同じ感覚で、海外のATMで現地通貨を引き出せるのが特徴だ。
なお、その際にかかる金額は銀行によって変わるが、銀行の定めた為替レート+約3〜5%の手数料が一般的だ。たとえば、手数料が4%なら10万円分の通貨を引き出すのに手数料4000円と現地のATM利用手数料(210円程度)が必要となる。即時決済でわかりやすいというメリットがある一方、口座残高以上の金額が引き出せないデメリットもある。
■カードローンと国際キャッシュカードを比較すると?
カードローンを使った場合、自分の口座からの引き出しではなく、借り入れになるため、換金の手数料は不要。借入日から返済日までの日割り計算で、金利を支払う。
一般的な借り入れ金利は18%前後なので、1ドル=100円で1000ドルをキャッシングし、30日後に返済すると仮定した場合、支払うことになる金利は10万円×0.18÷365日×30日分で約1470円。
実際に支払うのはこれにATM利用手数料(約210円)を加えた額で約1680円となり、国際キャッシュカードを利用した場合に比べて、かなりお得に現地通貨を入手することが可能となる。繰上げ返済が可能なタイプのカードローンなら、帰国してすぐに返済すればさらに利息を小さく抑えることもできるのだ。
銀行・両替所で換金したり、国際キャッシュカードで預金を引き出すより、お得なレートで現地通貨が調達できるカードローン。帰国後すぐに返済するなど、繰上げ返済を行えるタイプなら、より金利を抑えられるメリットもある。海外旅行の際に、現地通貨をスムーズに調達する手段として1枚持っておいても損はないだろう。
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