建売住宅で後悔しがちなポイントは?失敗しないための対策を解説

建売住宅で後悔しがちなポイントは?失敗しないための対策を解説

新築一戸建てを購入する際、選択肢のひとつとなるのが建売住宅です。注文住宅に比べて間取りや設備、デザインなどの自由度は低いものの、コストを抑えて購入できることから、限られた予算内での家づくりには有用です。

一方、「建売住宅を買って後悔した」という人もいます。建売住宅を買って後悔する理由には、どのようなものがあるのでしょうか。この記事では、新築一戸建ての購入を検討している方に向けて、建売住宅で後悔しがちなポイントと、失敗を防ぐための対策について解説します。

mokuji目次

  1. 建売住宅で後悔しがちな6つのポイント
    1. 間取りが使いにくい
    2. 収納スペースが少ない
    3. 設備の性能や施工の質が高くない
    4. デザインに独自性がない
    5. 立地が良くない
    6. オプションの出費で予算オーバーする
  2. 建売住宅で失敗しないための対策
    1. 間取りは生活スタイルに合っているか
    2. 収納スペースは十分か
    3. 生活しやすい立地か
    4. 施工の不具合がないか
    5. 売買価格には何が含まれているか
    6. 時間帯によって環境の問題が生じないか
    7. アフターサービスは充実しているか
  3. 建売住宅のメリット
    1. 価格がお手頃であることが多い
    2. 購入前に建物を確認できる
    3. 入居までの期間が短い
    4. 土地と建物の住宅ローンをまとめて支払える
  4. 注意点と対策を把握した上で、自分に合った建売住宅を購入しよう

建売住宅で後悔しがちな6つのポイント

建売住宅を購入して後悔することが多いポイントは、主に下記の6つが挙げられます。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

間取りが使いにくい

生活スタイルと間取りがフィットせず、住む人が暮らしにくさを感じる場合もあるようです。建売住宅は、ハウスメーカーが設計した住宅を土地とセットで購入するものです。間取りは最初から決まっており、家族構成や生活習慣などにあわせて変更することはできません

そのため、家事動線や生活動線に不自由さを感じたり、窓やドアの位置によっては希望の場所に家具を配置できなかったりして、不満につながることがあります。

収納スペースが少ない

収納スペースも、建売住宅で後悔しやすいポイントのひとつです。建売住宅は、誰が住んでもそれなりに心地よく過ごせるよう、標準的な造りになっているため、収納スペースはごく一般的な広さです。最低限、シーズンオフの洋服や布団などをしまえる場所はあっても、アウトドア用品や子供用品など、それぞれの趣味やライフスタイルに合った収納スペースが足りないこともあるでしょう。

また、収納の広さに加えて、収納の場所もあらかじめ選ぶことはできません。2Fや3Fに収納スペースが多く設けられ、重い荷物を持って度々階段を上り下りしなければならないといったケースもあるようです。

設備の性能や施工の質が高くない

建売住宅は、リーズナブルな価格で販売するため、設備のグレードが高くないこともあります。例えば、断熱性能が十分でないために暑さや寒さを感じやすかったり、遮音性能が低いために2Fの生活音が気になったり、入居してから気づくことも少なくありません。

また、建売住宅は、購入時には完成形であることがほとんどで、工事のプロセスを確認することができません。そのため、表面上は問題がなくても、見えない部分に欠陥がある場合があります。コストを抑えたはずが、雨漏りや壁のひび割れなどの補修工事の費用がかさむ可能性も考えられます。

デザインに独自性がない

建売住宅は、建物の形状やデザインをシンプルにすることで設計費や材料費を抑えています。そのため、似たような造りになりがちで、デザインも画一的な印象を与えることがあるようです
住み始めてから、独自性の低い外観や内観が気になるようになり、「もっと自分らしいマイホームが欲しい」と後悔する人もいるようです。

立地が良くない

実際に暮らし始めると、家の周辺環境が良くないことに気づくケースもあります。家を買うときには、つい外観や間取り、設備などに目が行きがちです。しかし、暮らしの質は周辺環境によっても大きく変わります。家自体を気に入っていたとしても、普段使う駅やスーパーなどからかなり距離があると、不便で暮らしにくいと感じるかもしれません
また、近隣の治安が悪いエリアの場合、安心して生活することができません

オプションの出費で予算オーバーする

物件本体にプラスされるオプションの費用には注意しましょう。建売住宅では、食洗機や手すり、防犯用のシャッターなどをオプションでつけることができます。ですが、たくさんオプションをつけすぎて、予算オーバーするケースも少なくありません
実際に生活してみるとほとんど使わない設備もあるため、優先順位をよく考えて選ぶことが大切です。

建売住宅で失敗しないための対策

建売住宅で失敗しないための対策

建売住宅を購入して後悔しないためには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、購入前に確認しておきたいポイントを7つご紹介します。

間取りは生活スタイルに合っているか

建売住宅を内見する際には、普段の生活を想像しながら確認することをおすすめします。何もないがらんとした状態ではかなり広く見える部屋も、必要な家具や家電などを設置すると動線に制限がかかることが多いです。
配置するものをイメージして、必要なスペースが確保できるか家具や家電がドアや窓を塞がないかといったところを見る必要があります。

また、出産や親との同居など、将来いっしょに暮らす家族が増える予定があれば、それに適した部屋数の物件を選びましょう。在宅ワークスペースやゲストルームなどが必要かどうかも、ライフスタイルにあわせて検討してください。できるだけ具体的に生活の様子を思い浮かべて、ストレスのない間取りの住宅を選ぶことが大切です。

収納スペースは十分か

収納スペースが十分でないと、ものがあふれて住み心地が悪くなります。収納するものを事前にリストアップし、どこに何をしまうかを考えながら、収納スペースの広さや場所をチェックしましょう。

ライフスタイルの変化に応じて将来的に荷物が増えることも考え、手持ちの荷物をすべて収納した後も余裕がある状態がベストです。

生活しやすい立地か

建物そのものだけでなく、立地条件も確認することが大切です。治安や騒音などをチェックするため、時間帯を変えて建物の周辺を歩いてみることをおすすめします
また、通勤・通学を想定した最寄駅までの距離、電車やバスの本数なども確認したいポイントです。日々の生活に不可欠なスーパーやドラッグストアの場所についても、無理なく行ける範囲にあるかどうかをチェックしておきましょう。

施工の不具合がないか

物件の購入後に施工の不具合が見つかると、補修のために荷物を運び出したり、工事の立ち会いが生じたりと、生活に支障が出る可能性があります。どんなに物件を気に入っても即決はせず、必ず不具合の有無を調べることが大切です。

しかし、一般消費者の視点では、細かな不具合まで見つけることは困難です。そこで、施工品質をプロが診断してくれる「ホームインスペクション(住宅診断)」を利用することをおすすめします。
ホームインスペクションでは、住宅に精通した住宅診断士(ホームインスペクター)が住宅の中を確認し、欠陥の有無や改修が必要な箇所などを洗い出してくれます。購入前、または物件の売り出し前に実施するといいでしょう。

売買価格には何が含まれているか

オプションで予算オーバーするのを避けるため、売買価格として提示されている金額に含まれる要素を確認しましょう。中には、パンフレットのイラストや図面に小さく「オプション扱い」「別途工事費用が必要です」といった記載があることも。担当者から説明がない箇所も、隅々まで資料に目を通して積極的に質問してください。

時間帯によって環境の問題が生じないか

物件を取り巻く環境は、時間帯によって大きく変化します。特に日当たりは住み心地に大きく影響するため、朝、昼、夕方と時間帯を変えて、複数の部屋の状態を確認しておくことがおすすめです。

夜間は家の周辺に照明がなく薄暗くなる、もしくは夕方以降、繁華街の音が響いて騒がしくなるなど、時間帯によって物件の印象が変わることも少なくありません。

アフターサービスは充実しているか

住宅は経年劣化するものなので、点検や修繕などのアフターサービスについても把握しておく必要があります。
ハウスメーカーによって、アフターサービスが提供される範囲や期間、頻度は異なります。急な不具合にも対応してくれるかも含めてチェックしておくと、安心して住み続けることができます。

建売住宅のメリット

建売住宅のメリット

建売住宅は、後悔しがちなポイントと対策を押さえて購入すれば、多くのメリットを享受できます。最後に、建売住宅のメリットを4つご紹介します。

価格がお手頃であることが多い

建売住宅の最大のメリットは、同じ広さの土地に建つ注文住宅に比べて、お手頃な価格であることです。

建売住宅は統一した仕様で建てるため、資材を大量発注して仕入コストを抑え、販売価格に反映することができます。気に入ったエリアに、できるだけコストを抑えてマイホームを建てたい場合は建売住宅が最適です。

購入前に建物を確認できる

建売住宅は、完成間近、あるいは完成後の物件を見て購入するかどうかを判断できます。
建ててみなければ仕上がりがわからない注文住宅に比べて、完成形を確認してから意思決定ができる点は安心材料といえます。

入居までの期間が短い

建売住宅は完成形を購入するため、売買契約が成立すればすぐに入居できます。工期の長い注文住宅のように時間をかけず、スムーズに新生活を始められます。

土地と建物の住宅ローンをまとめて支払える

建売住宅は土地と建物をセットで購入するため、住宅ローンをまとめて支払うことができます。そのため、手続きの手間が少なく、返済計画が立てやすいこともポイントです。

注意点と対策を把握した上で、自分に合った建売住宅を購入しよう

建売住宅には注意すべき点もありますが、メリットもたくさんあります。後悔しやすいポイントとメリットの両方を頭に入れて、物件選びをしましょう。

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ハウスメーカー 注文住宅 オリコン顧客満足度ランキング

ハウスメーカー 注文住宅オリコン顧客満足度ランキング

  • 1位

    80.8

    スウェーデンハウス

  • 2位

    78.3

    積水ハウス

  • 3位

    78.2

    ヘーベルハウス

  • 4位

    78.1

    住友林業

  • 5位

    77.1

    一条工務店

  • 6位

    76.8

    パナソニック ホームズ

  • 6位

    76.8

    三井ホーム

  • 8位

    76.4

    セキスイハイム

  • 9位

    76.2

    大和ハウス

  • 10位

    75.9

    ミサワホーム

  • 11位

    75.6

    トヨタホーム

  • 12位

    75.0

    イシンホーム

  • 13位

    74.8

    アイ工務店

  • 13位

    74.8

    住友不動産

  • 15位

    74.4

    クレバリーホーム

  • 16位

    73.1

    アキュラホーム

  • 17位

    73.0

    住宅情報館

  • 17位

    73.0

    富士住建

  • 17位

    73.0

    ユニバーサルホーム

  • 20位

    72.9

    イシカワ

  • 21位

    72.7

    アイフルホーム

  • 22位

    72.6

    桧家住宅

  • 23位

    71.9

    タマホーム

  • 23位

    71.9

    日本ハウスホールディングス

  • 25位

    71.2

    ヤマダホームズ

  • 26位

    70.1

    秀光ビルド

  • 27位

    69.3

    アイダ設計

  • 28位

    67.9

    オープンハウス・アーキテクト

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