平屋のメリット・デメリットとは?二階建てとの比較でわかる後悔しない家づくり
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ワンフロアで生活が完結するため、家族間のコミュニケーションが取りやすく、シンプルな生活動線を実現できる間取りが大きな特徴です。
さらに、二階建てと比較して、メンテナンス費用や光熱費が抑えられる経済的なメリットも魅力です。
一方で、広い敷地が必要になることや、建築コストが二階建てより割高になりやすいといった課題もあります。
この記事では、平屋と二階建てを比較しながら、メリット・デメリットと、その具体的な対策について解説します。
平屋の魅力を知り、最適な住まいを選ぶための参考にしてください。
目次
監修者大野 翠
合同会社芙蓉宅建FPオフィス 代表
約6年の企業内FPを経て、2016年に金融商品の販売をしない独立系FPとして開業。2021年に法人化。保有資格は宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、2級FP技能士、AFP(日本FP協会)。大手資格スクールにて宅建、賃貸不動産経営管理士、FP資格の講師を務める傍ら、金融や不動産の実務経験や専門スキルを活かし、多くのメディアにて専門記事執筆を担当。
平屋とは?若い世代にも人気の理由は?
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ここでは、平屋の特徴や、人気が高まっている理由について解説します。
平屋の定義と構造
リビングや寝室、キッチン、バスルーム、トイレなどがすべて同じフロアにあり、上下への移動が不要な構造となっています。
日本の住宅はかつて平屋が一般的でしたが、土地価格の高騰や人口増加により、限られた敷地を有効活用できる二階建てが主流になっていきました。
一方で、現代の平屋は勾配天井や大きな窓、最新の断熱技術や設備などを取り入れ、デザイン性と快適性の両面で大きく進化しています。
近年、平屋が人気の理由
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国土交通省の建築着工統計調査によると、平屋の着工棟数は2015年に約3万4,600棟だったものが、2024年には約6万1,300棟まで増加しました。
この数値からも、平屋への関心の高まりが見て取れます。
平屋人気の背景には、主に次の2つの要因が挙げられます。
在宅勤務が一般化したことで、通勤時間を重視して職場に近い都心部のマンションを選ぶ必要性が低下し、代わりに郊外の広い土地に平屋を建てる選択肢が広がりました。
A若い世代の価値観の変化
シンプルでおしゃれなデザインの平屋が増え、ゆとりのある暮らしを実現できる住まいとして注目されています。
このように、働き方の変化や将来を見据えた住環境への意識の高まりが、平屋建ての価値を再評価する動きにつながっているといえます。
注文住宅で平屋を建てるメリット
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ここでは、平屋ならではの6つのメリットを解説します。
平屋の6つのメリット
階段がなく効率的な生活・家事動線
洗濯や掃除など家事をする際の移動は水平移動のみで済み、動線がコンパクトにまとまります。
特に忙しい朝の時間帯には、その動線の良さを実感しやすいでしょう。
家族の気配を感じやすくコミュニケーションが活発になる
特に小さな子どもがいる家庭では、親の目が届く範囲で遊ばせることができ、安心して子育てができるメリットがあります。
リビング中心の間取りにすることで、子どもが成長してもすれ違いが少なくなり、日常生活でのコミュニケーションが維持しやすいといえます。
地震や台風に強い安定した構造
建物は高ければ高いほど、地震の揺れの影響を受けやすくなります。
平屋は二階建てと比較して建物の重心が低く、地震による振動の影響を受けにくい構造となっています。
また、上からの重みが少ないため、構造の安定性が高まり、耐震性も向上します。
台風の影響を受けやすい沖縄地方では、伝統的に寄棟作りの平屋が多く見られます。
平屋は二階建てに比較して建物の高さが低く、床面積が広いことで、風の影響を受けにくいという特徴もあります。
メンテナンス費用や光熱費などのランニングコストを削減
関連して、メンテナンス費用全般についても二階建てより抑えやすいというメリットがあります。
ワンフロアで空間が繋がっているため冷暖房効率が良く、光熱費を削減しやすいです。
平屋特有の広い屋根も活かすことで、太陽光発電を設置しやすいため、将来的な売電収入も期待できます。
バリアフリーの対応がしやすい
床の段差をなくし、通路幅を広めに確保しておけば、将来足腰が弱くなったり、車椅子が必要になったりした場合でも、大規模な改修をすることなく快適に生活を続けられます。
一方で、二階建ての場合は、バリアフリー対応のために大掛かりな改修工事が必要となり、高額な改修費用が発生する可能性があります。
デザインの自由度が高く開放的な空間を演出しやすい
屋根の形状を自由に設計しやすく、勾配天井や高い天井を取り入れることもでき、縦の空間を使った広がりのあるリビングを設計できます。
屋根裏(小屋裏)を収納スペースや趣味の部屋として有効活用でき、空間を最大限活かした暮らし方が期待できます。
庭や自然との一体感を楽しみやすい
たとえば、ウッドデッキを設けてアウトドアリビングとしての活用など、屋内外が一体となった開放的な暮らしを実現できる魅力があります。
ガーデニングや家庭菜園など屋外での趣味を楽しみながら、暮らしの中で自然との一体感が得られます。
平屋のデメリットと注意すべきポイント
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ここでは、主な5つのデメリットとその解決策について解説します。
平屋のデメリット5つ
広い敷地が必要で土地代や固定資産税が高くなりがち
土地が広くなる分、土地取得費用が高くなることが考えられます。
また、基礎部分が広い家は資産価値が高いとみなされ、固定資産税も高くなる傾向があります。
基礎や屋根の面積が広いため建築費用が割高になる
結果的に坪単価が割高になる場合があります。
同時に、防水工事や断熱工事の費用も増加するため、全体的な工事費用が上昇しやすくなります。
ただし二階部分の構造材や階段が不要なため、一概に総額が高くなるとは限りません。
周辺環境によっては日当たりや風通しが悪くなる
季節や時間帯によって、十分な自然光を取り入れることが難しかったり、周りの高い建物で囲まれることで空気の流れが妨げられてしまったりというケースもあります。
たとえば、建物の形状をコの字型やL字型にすることで窓を多く設置でき、課題となる採光や風通しはアイデア次第で工夫できます。
防犯面での配慮が必要
特に夏場は暑さのために窓を開ける機会が多くなりますが、長時間の開放は防犯上避けたほうが良いでしょう。
具体的な防犯対策として、玄関や窓の施錠を確実にすることはもちろん、防犯カメラや人感センサー照明の設置、敷地内に防犯砂利を敷くなどがあります。
外部からの視線が気になりプライバシー確保が難しい
特に道路沿いや隣家との距離が近い土地では、常にカーテンを閉めがちになり解放感が損なわれる可能性があります。
外部のプライバシー対策だけでなく、建物内の部屋が隣接しているため家族間のプライバシーの確保も課題となることが考えられます。
具体的な対策として、外構や植栽の設置や、窓の位置や高さも周りの環境を考慮のうえ設置するとよいでしょう。
水害などのリスクが高まる可能性
二階建てに比べて床下浸水や床上浸水のリスクが高く、水害時の影響が大きくなる傾向があります。
また、浸水が発生した際の避難方法も課題です。
二階建ての場合は上の階に逃げられますが、平屋の場合はそうした選択肢がありません。
床上浸水が発生すると家全体が水浸しになってしまい、建物のなかで安全な避難場所を確保できなくなります。
ハザードマップで災害リスクを事前に把握し、周りの環境を考慮したうえで、家の基礎を高くするなどの対策を講じることが重要です。
【徹底比較】平屋と二階建て、どっちが良い?違いと向いている人は?
項目 | 平屋 | 二階建て |
土地の広さ | 二階建てと同じ延床面積なら平屋の方が広い土地が必要 | 比較的コンパクトな土地でも可能 |
建築コスト | 二階建てと同一の工法、資材等を使う場合、多少高くなる | 同一工法、資材等の利用で多少安くなる |
税金 | やや割高 | やや割安 |
家事・生活動線 | ワンフロアで動きやすい | 階段移動が発生する |
採光・通風 | 周囲の環境に左右されやすい | 高さのある二階は採光・通風が期待できる |
耐震 | 構造がシンプルで対策しやすい | 二階部分の重さや強度も考慮した耐震対策が必要 |
水害リスクなど | ハザードマップを確認のうえ対策が必要 | 二階部分は比較的安全 |
防犯・プライバシー | 外部侵入やプライバシー確保に対応が必要 | 二階は比較的安全 |
家族間のコミュニケーション | 取りやすい | 居室の配置によっては取りにくい |
バリアフリー対応 | 対応しやすい | 対応範囲や手段が限定される |
メンテナンス費用 | 足場が少なく費用を抑えやすい | やや割高 |
ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、ライフスタイルや予算に応じた最適な選択方法を紹介します。
平屋が向いている人
・小さな子どもがいる子育て世帯
・高齢者のいる世帯
・夫婦二人世帯や単身世帯
階段からの転落事故の心配がなく、親の目が届く範囲で子どもを遊ばせられます。
リビングを中心とした間取りにすることで、自然と家族の様子がわかり、コミュニケーションも活発になるでしょう。
高齢者のいる世帯では、バリアフリー対応のしやすさが平屋の強みです。
段差のない設計で、将来的に介護が必要になった場合でも、リフォームの手間や費用を最小限に抑えられます。
また、夫婦二人や単身者の場合、コンパクトな平屋で効率的な暮らしを実現できます。
屋外とのつながりを感じやすいため、庭やテラスでの時間を楽しみたい方にもおすすめです。
二階建てが向いている人
・二世帯住宅を予定している人
・土地価格が高い都市部に住む人
・初期費用を抑えたい人
また、土地価格の高い都市部では、限られた敷地を有効活用できる二階建てのほうが効率的です。
同じ延床面積なら、基礎や屋根の面積が小さくて済む二階建ての方が建築費用を抑えやすい傾向があります。
一方、平屋は足場が不要になりやすく、メンテナンス費用は抑えやすい点がメリットです。
なお、固定資産税は基礎部分が広い平屋の方が高くなりやすい傾向があります。
平屋で後悔しないための間取りと設計の工夫4つ
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より快適な平屋での暮らしを実現するために、ぜひ参考にしてください。
光と風を取り込むための間取りの工夫
また、天窓(トップライト)や高窓(ハイサイドライト)を設置し、日光の入りづらい北側の部屋や家の中心部にも光が取り入れる工夫が可能です。
設計段階における窓の配置は、風の通り道を意識することが重要といえます。
防犯とプライバシーを両立する外構計画
目隠しフェンスや植栽も活用し、外部からの視線を遮りつつデザイン性も高めることができます。
窓は二重ロックや防犯ガラスを選ぶなど、建具や設備の面での対策も必要です。
立体的な空間利用で収納力と開放感を高める
・ロフト・小屋裏収納:季節物や書斎・趣味スペースとして活用
・ファミリークローゼット・玄関収納:生活動線が整い、片付けやすくなる
※ロフトは建築基準法上「小屋裏物置等」として扱われ、
天井高1.4m以下・床面積が直下階の1/2未満という条件があります。
天窓や吹き抜け、ロースタイルリビングと組み合わせることで、光や風も取り込みながらより開放的な空間が演出できます。
設計段階でハウスメーカーと十分に相談したうえで計画しましょう。
土地のコストを抑えるための土地選びと建築方法
郊外など、比較的土地代が安いエリアを検討することも、土地取得費用の大幅削減に繋がります。
また、設備のグレードに優先順位をつけ、メリハリのある仕様選びをすることで予算内に収める工夫もおすすめです。
平屋を建てる際によくある質問
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平屋はやめた方がいい?
二階建てと比べて、防犯やプライバシーへの配慮も必要となり、採光や通風へも工夫が必要です。
ハザードマップを確認し、必要に応じて水害リスクへの対策を講じる必要がありますが、基礎を高くする等の対策でカバーすることは可能です。
平屋に住むのは恥ずかしくない?
生活動線の快適さや自由度の高いデザインから、小さな子どもや高齢者のいる世帯でも、安心して暮らせる住まいとして選ばれるケースが増えています。
新築で平屋を建てる際の失敗例と対策は?
たとえば防犯性やプライバシー、採光や通風のデメリットが生じるケースがあります。
いずれも事前に実際に周辺環境を確認し、時間帯をずらして何度も現地確認をすることが有効な対策です。
収納や部屋、窓の配置など空間の使い方に関しては、家族構成や近隣住宅との位置関係を考慮し設置するとよいでしょう。
二階建てと平屋どちらがお得ですか?
郊外で、土地価格や固定資産税を比較的抑えられるのであれば、その後の維持修繕費等も加味して平屋の方がお得と考えられます。
一方、都心など土地価格や固定資産税が高くなることが想定される場合には、少々狭めの土地でも建築可能な二階建ての方が割安で済むことも考えられます。
最終的には、ご自身のライフスタイルや購入するエリアによって、メリットが大きい方を選ぶようにしましょう。
平屋のメリット・デメリットを理解し、理想の住まいを
階段がない分、家事動線が効率的で、家族とのコミュニケーションも活発になります。
また、構造的に安定性が高く、維持費が抑えられやすい点も特徴です。
広い敷地が必要となることや、建築コストが上がりやすいなどの課題に対しては、適切な工夫と対策によって解決可能です。
自身のライフスタイルと照らし合わせ、二階建てとの比較検討を行うことで、理想の住まいづくりを実現できるでしょう。
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ハウスメーカーの利用を検討される際はこちらもぜひご参考いただき、自分に合ったより良い選択肢を見つけてみてください。
監修者大野 翠
合同会社芙蓉宅建FPオフィス 代表
約6年の企業内FPを経て、2016年に金融商品の販売をしない独立系FPとして開業。2021年に法人化。
保有資格は宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、2級FP技能士、AFP(日本FP協会)。
大手資格スクールにて宅建、賃貸不動産経営管理士、FP資格の講師を務める傍ら、金融や不動産の実務経験や専門スキルを活かし、多くのメディアにて専門記事執筆を担当。
主な実績はABC大阪朝日放送、FBS福岡放送、西日本新聞、西日本シティ銀行、伊予銀行、北陸銀行、東海東京証券、LIFULL不動産など。金融や不動産のリテラリー向上のため各種セミナー講師も務めており、商工会議所や企業団体をはじめ、大学や高校など教育機関でも登壇している。
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