新築の家を建てる期間はどれくらい？注文住宅の完成までの流れを解説
マンションは既に間取りが決まっていますし、建売住宅も同じです。
ただ、注文住宅は土地を購入し、その後どのような家を建てるのかを話し合って決めたうえで工事に取りかかるため、場合によっては完成までに長い期間が必要になるケースも考えられます。
今回はこれから注文住宅を建てる人に向け、一般的な家を建てる際にかかる期間や家を建てるまでの流れを解説するとともに、家を建てる期間を短縮するためのポイントについても紹介します。
目次
家を建てるまでの期間｜平均は8ヶ月〜15ヶ月
ただ、土地探しに難航したり、家の設計や利用する素材にこだわったりすると、期間が長期化する可能性があります。
建売住宅は既に家が建っているケースが多く、土地を探したり、家の設計をしたりする必要がありません。
また、建物の設計や素材も既に決っているケースが多く見られます。
それに対して注文住宅だと、土地を探したり、家の設計を考える時間が必要になるため、どうしても時間がかかってしまう点は理解しておきましょう。
家を建てる期間の内訳・流れ
工程 | 期間目安 |
1〜3ヶ月 | |
3〜6ヶ月 | |
2〜6ヶ月 | |
5〜8ヶ月 | |
1ヶ月 |
情報収集・予算決定（1〜3ヶ月）
具体的には住宅展示場などの見学会で実際に建っている家をみたり、ハウスメーカーに資料請求を行ったりして、自分が建てたい家のイメージを固めます。実際に家を建てた人の意見を聞いてもいいでしょう。
家族との話し合いも必要です。間取りや家に必要な設備などについてしっかりと話し合いましょう。
もちろん、どこに建てるかについてだいたいの場所の目安をつけておくことも大切です。
最近ではいろいろな機能がついている家が多く見られます。見学会などでも紹介されるケースが多いかもしれません。
しかし、いくら魅力的な機能だったとしても、それらの機能が本当に必要なのかどうか検討することも必要です。
なぜならその後の予算決めに大きく影響するからです。
情報収集や家族での話し合いの結果、建てたい家のイメージが固まったら似たような家の建築事例を探し、どのくらいの価格かを確認して、予算を決めるようにしましょう。
予算を決める際には、住宅ローンでどのくらい借り入れられるかを考えながら行うことも大切です。
ハウスメーカーや工務店選び・土地探し（3〜6ヶ月）
ハウスメーカーと工務店のどちらに依頼するか迷った際には、以下の表を参考にしてください。
比較項目 | ハウスメーカー | 工務店 |
規模 | 全国規模 | 地域密着 |
標準化 | 規格化された商品 | カスタマイズ重視 |
コスト | 標準仕様は明確 | 柔軟な対応可 |
アフターフォロー | 充実 | 会社による |
ただ、工務店のほうがカスタマイズできるほか、コストに対しても柔軟な対応が期待できます。
アフターフォローについては、ハウスメーカーは充実しているケースが多いものの、工務店の場合は会社によって異なるため、工務店を選ぶ場合はアフターフォローの充実さも踏まえて選ぶようにしましょう。
ハウスメーカーそして工務店を複数社比較し、自分に合った会社を選ぶことが大切です。
打ち合わせ・住宅ローン申請および契約（2〜6ヶ月）
その後、不動産会社と土地の売買契約を締結し、ハウスメーカーもしくは工務店と工事請負契約を締結します。
あわせて、住宅ローンを利用する場合は、金融機関にも申し込みを行いましょう。
そして、審査に通った後に工事が始まる流れです。
ただし、住宅ローン契約を結ぶ際の融資実行は、実際に家が建ち、引き渡される時です。
家の建設に当たっては着工金や中間金が必要なケースが多く、その分は住宅ローンでの借り入れ以外に準備しておかなければならない点に注意しておきましょう。
建築工事（着工から完成まで）（5〜8ヶ月）
着工の際には地鎮祭を行うケースもありますので、事前に調べておきましょう。
また、工事にあたって近隣の住民に迷惑をかけるかもしれませんので、挨拶も欠かさないようにしてください。
建設工事にかかる期間は約5ヶ月〜8ヶ月といわれており、まず基礎工事を行い、骨組みを構築した後に、外壁や屋根の施工、内装の施工という順番で行われます。
また、土地によっては骨組みの構築後に上棟式が行われるケースもあります。
建設工事の期間中は、できるだけ進捗状況を確認するためにも現場を見に行くようにしましょう。
そして、気になった点はすぐに問い合わせて解決しておくと安心です。そのためにも、工事担当者とのコミュニケーションをきちんと取ることが重要です。
引き渡し・各種手続き・引っ越し（1ヶ月）
その際には細かくチェックし、不備がないかを確認しましょう。もし不備があるなら、引き渡しまでにきちんと直してもらわなければなりません。
そして、住宅ローンを組んだ金融機関から融資の実行、および所有権移転、抵当権設定などの登記手続きを行います。
この手続きは金融機関に関係者が集まり、一日で行われるのが一般的です。
また、登記手続きは司法書士に依頼するケースが多く、その際には司法書士への報酬も準備しておく必要があります。
全ての手続きが完了したら、引き渡しです。
鍵を受け取り、引っ越しに移ります。引っ越しはできるだけ繁忙期を避けることで費用が抑えられます。
また新居に合わせた家具の購入も必要でしょう。その際の家具の搬入は引っ越しの時に合わせて行えるように調整しておくことをおすすめします。
注文住宅の建築期間を左右する要因
土地を探すには基本的に3ヶ月〜6ヶ月かかるといわれており、エリアを限定することによりさらに期間がかかる可能性があります。
また建築プランは細かい点まで決める必要があるため、設計にこだわりがあればあるほど時間がかかります。
事前に家族で話し合っていたとしても、途中で考えが変わる可能性もあるでしょう。
さらに、依頼する施工会社がなかなか決まらないケースもありますし、仮に決まったとしても契約してすぐに着工してもらえるわけではありません。
資材の調達や梅雨時期などといった天候の影響なども工期に影響与える要因です。
家を建てる期間を短縮するためのポイント
●こだわりたい部分の優先順位を明確にする
●土地探しは早期に開始し、期限を設ける
●完成までのスケジュールを決めておく
これらのポイントの詳細について、以下で詳しく説明します。
こだわりたい部分の優先順位を明確にする
しかし、それらを全て叶えようとしても予算的に無理なら諦めなければなりません。
そのため、まず家族との話し合いの時点でこだわりたい部分に優先順位をつけておきましょう。
予算と相談しながら、妥協できる部分は妥協し、最終的に優先しなければならない部分から実現するようにプランを立てることで、予算の問題も解決しますし、家族みんなが納得できる家に落ち着くでしょう。
土地探しは早期に開始し、期限を設ける
また、エリアが限定的だと時間がかかる要因にもなりますので、できる限り希望エリアを広げ、その中から選ぶ事も大切です。
上でも述べたとおり、土地探しには3ヶ月から6ヶ月はかかります。
そのためにもできるだけ早くから土地探しに着手し、できればいつまでに決めるといった期限を設けておきましょう。
土地が決まらなければ、住宅の設計にも移れませんし、結果としてその後の工程がどんどん遅れる原因になります。
完成までのスケジュールを決めておく
具体的にはいつから住みたいといった時期を決めておき、それから逆算して、いつまでに土地を決めるか、またいつまでに依頼するハウスメーカーもしくは工務店を決めるかというふうに行程ごとのスケジュールを決めておくことで、工期を早められます。
ただ、あまりに過密なスケジュールを立てるのではなく、予想どおりにいかない場合も考慮し、余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
家を建てる期間や流れを理解してスムーズな家づくりを
ただし、家を建てる際の流れを押さえて早めに行動することで、完成までの期間を早めることは可能です。
そのためには、流れをしっかりと理解したうえで、完成までのスケジュールを立てることがポイントです。
今回の記事を参考に、理想の家を建てられるよう準備していきましょう。
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※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。
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