ハウスメーカーの断り方5つのコツ|営業を断るときの例文・注意点も解説
しかし、場合によっては「断る」という選択が必要になることもあるため、営業担当者とのやり取りの中で、どう断るべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ハウスメーカーの営業を断る方法についてご紹介します。トラブルを防ぎ、円滑に商談を終了したい方やハウスメーカー選びで迷われている方は、ぜひご覧ください。
目次
ハウスメーカーの断り方|基本的な5つのコツ
しかし、最終的に1社に決めた後、他社への断り方に悩む方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、スムーズに断るための基本的な5つのコツをご紹介します。
負い目を感じずに、誠実な対応を心がける
住宅業界における営業の成約率は、平均で10%前後と言われています。
10組の新規顧客のうち、実際に契約に至るのは1組となり、ほとんどは断られるケースが多いため、営業担当者は断られることに慣れています。
そのため、過度に申し訳なく感じる必要はありません。
むしろ、お互いの時間を大切にするためにも、断る際、営業担当者へ誠実な対応を心がけましょう。
断る決断をしたら、できるだけ早く連絡する
インテリアやエクステリアなど具体的な提案が進むと、より多くの担当者が関わるため、決断を先延ばしにするほど、断りづらい状況になっていきます。
そのため、プランや見積もりを比較した時点で「ここはイメージが違う」「ここでは理想の家を実現できない」と判断したら、早めに断る連絡を入れましょう。
そうすることで、ハウスメーカー側の無駄な作業を防ぎ、お互いにとって良好な関係を保つことができます。
断る理由は、簡潔かつ明確に伝える
断る理由はハウスメーカー側にとって最も知りたい情報です。
断る理由をはっきりと伝えることにより、今後の営業活動の参考になると同時に、納得感も得られます。
例えば、他社のプランが家族の希望に合っている場合、その旨を伝えることがおすすめです。断る理由を明確にすることで、ハウスメーカーも無用な営業活動を防ぐことにつながります。
ハウスメーカーへの感謝の気持ちを伝える
営業担当者は、自社で家を建てていただくために、時間と労力を惜しまずに対応してくれます。
見積書の作成やプランの提案など、多くの手間をかけて取り組んでくれた相手への感謝の気持ちは、しっかりと伝えるべきです。
「これまで親身に相談に乗っていただき、ありがとうございました」など、具体的な言葉で感謝を示すことがおすすめです。
今後の連絡が不要な場合は、その旨をはっきり伝える
このような連絡を不快に感じるのであれば、「すでに他社と契約を済ませている」などはっきりと今後の連絡が不要であることを伝えましょう。
しかし、本命のハウスメーカーと契約に至っていない場合、完全に関係を断ち切らないことをおすすめします。
契約予定の会社との話し合いが頓挫した場合、再度相談できる可能性を残せるため、状況に合わせて判断しましょう。
タイミングで考えるハウスメーカーの営業を断るポイント
それぞれの段階における効果的な断り方をご紹介します。
見積もり前の断り方|他社との比較検討中である旨を伝える
その際は、たとえば「再検討した結果、木造住宅ではなく、モダンなコンクリート打ちっぱなしのデザインに魅力を感じ、そのスタイルを提供する別のメーカーに依頼することにしました」と伝えるようなイメージです。
また、見積もり前の段階では、3〜5社程度に絞り込むのが一般的な進め方でもあります。
相手の時間を無駄にしないためにも、方針が定まった時点で早めに比較検討中であると連絡を入れるのが望ましいでしょう。
見積もり後の断り方|感謝しつつ予算やプランが合わないことを伝える
別の会社の提案内容が希望に合っている場合や、似たようなプランでも他社の方が予算的に魅力的だった場合などが該当します。
具体的には、「希望する広さのリビングを他社で実現できる提案をいただいた」「同様のプランで他社の方が予算内に収まる」といった理由とともに、感謝の言葉を伝えましょう。
契約直前の断り方|熟考の結果、今回は見送る旨を丁寧に伝える
契約直前の段階では、すでに申込金を支払っている場合が多いため、営業担当者の期待も高まっている分、より丁寧な対応が求められます。
万が一、契約直前で断る場合、「同時並行で検討していた他社から想定以上の好条件を提示された」など、明確な理由を伝えることが重要です。
契約後の断り方|違約金が発生する可能性も踏まえて誠実に伝える
通常、注文住宅の取引金額の一部として、契約金をハウスメーカーへ支払う必要があります。しかし、本契約後に買主側から契約を解除する場合、契約金は戻ってこないことを理解しましょう。
ただし、住宅ローンが通らなかった場合は例外です。契約時に「住宅ローン特約」を付けているのが一般的で、ローン審査が通らなかったことを理由に、契約解除や契約金返還が可能となります。
このような事態に備えて、契約時には必ず特約の有無を確認しましょう。
ハウスメーカーに断りを入れる際の注意点
感情的になることや曖昧な対応をすることで、かえって状況を複雑にする可能性があります。
こちらでは、ハウスメーカーにお断りを入れる際の具体的な注意点を5つご紹介します。
曖昧な断り方を避け、意思を明確に伝える
商談の継続を迷っている場合、「予算面で検討が必要なため、時間をいただきたい」と具体的な返答も効果的です。
しかし、「このハウスメーカーでは契約しない」と決まっている場合、はっきりした意思表示を行うことが、相手への誠意となります。
過度な感情移入はせず、冷静さを保つ
しかし、先述のとおりハウスメーカーの営業担当者は断られることに慣れているため、負い目を感じる必要はありません。
親身になって対応してくれた担当者への配慮は大切ですが、感情的になりすぎて明確な意思表示ができないと、反対に余計な仕事を増やしかねません。
そのため、営業担当者に断りの連絡を入れる際は、過度な感情移入はせず、冷静さを保つよう注意しましょう。
嘘をつかずに、正直な理由を伝える
また、複数のハウスメーカーと並行して商談を進めているにもかかわらず、「あなたの会社とだけやりとりしている」のように事実を隠すことも得策ではありません。
営業担当者へ正直に状況を伝えることで、むしろ良い提案を引き出せる可能性があります。
そのため、嘘をつかずに、他社との比較状況やどのような点で迷っているのかなど、正直に話すことがおすすめです。
断ると決めているなら、直接会う必要はない
誠実な対応をしたいという思いから直接会おうと考える方もいますが、双方の貴重な時間を無駄にすることになります。
また、直接会うことで不要な営業トークを受ける可能性もあるため、電話やメールでのやりとりで完結させましょう。
しつこい営業には毅然とした態度で対応する
それでも連絡が続く場合、会社に直接連絡して、営業担当者の上司へ「これ以上の営業は不要」という旨を伝えることも効果的です。
このように、毅然とした態度ではっきりと意思を示すことで、しつこい営業連絡がなくなるでしょう。
連絡手段別のハウスメーカーへの伝え方・例文
ハウスメーカーへ断りの連絡を入れる方法
3つの連絡手段における効果的な伝え方と具体的な例文をご紹介します。
電話で断る場合のポイントと例文
相手への敬意を示しながら、自分の意思を明確に伝えることができます。
電話で断る前に、まず営業担当者への感謝を伝え、その後、断る意思と理由を簡潔に伝えるのが効果的です。
あらかじめ要点を整理しておくと、スムーズに伝えることができます。
子どものことを考えたときに、他社からご提案いただいた内容であれば理想の家づくりが実現できると考え、そちらと契約することにしました。
今後のお打ち合わせはキャンセルとさせてください。」
メールやLINEで断る場合のポイントと例文
また、文面は必要な情報をもれなく簡潔に伝えることが重要です。
なお、メールやLINEで断った後に、担当者から詳しい話を聞かせてほしいと電話をかけてくる可能性もあります。
どうしても話したくない理由がある場合を除いて、なるべく誠実に対応しましょう。
これまでさまざまなご提案をいただきまして、誠にありがとうございました。
改めまして、子どものことを中心に考え再検討いたしましたが、他社からご提案いただいた内容であれば理想の家づくりが実現できると判断し、そちらと契約することにいたしました。
つきましては、今後のお打ち合わせはキャンセルとさせていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
ハウスメーカーへの誠実な対応で円滑な商談終了を
新しい注文住宅を建てる際、複数のハウスメーカーと商談を進めることは一般的な方法です。しかし、最終的に1社に絞り込む段階で、他社への断り方に悩む方も少なくありません。
誠実なコミュニケーションを心がけながら、理由を明確に伝えることで、お互いが気持ちよく商談を終えることができます。
また、断ることへの負い目を感じる必要はなく、むしろ早めの意思表示が双方にとってベストな選択となります。
より詳しいハウスメーカー選びの参考として、オリコンから「ハウスメーカー 注文住宅ランキング」が提供されています。こちらのランキングでは、実際の利用者の評価に基づいて各社の特徴や強みが紹介されているため、比較検討の際の有益な情報源となるでしょう。