アカウント型・自由設計型保険とは

  • アカウント型・自由設計型保険とは

 「アカウント」と呼ばれる積立部分を主契約とし、支払った保険料はいったんアカウントとして積立てられ、保険料払込満了時を迎えると、それまでに積立てられたアカウントをベースとした終身保険に切り替わる。これがアカウント型保険または自由設計型保険と呼ばれるタイプの生命保険です。月額保険料のうち積立部分と保障部分の配分を変えるなど、生活環境の変化に合わせやすく、また資産形成にも適している生命保険です。

アカウント型・自由設計型保険の仕組み

 アカウント型・自由設計型保険は、一般的な生命保険とは異なり、「アカウント(積立部分)」という主契約部分と、特約である「保障部分」の2つから構成されています。
 アカウント型・自由設計型保険では、月々支払う保険料はいったんアカウントにプールされ、そこから各種保障の特約に対して保険料が配分され、残りは積立てられていきます。また、契約時に設定した一定の幅の中で月額保険料を増減することもでき、「余裕がある月は多めに、そうでない月は少なめに」といった調整が可能となっています。

アカウント型・自由設計型保険の特徴

 アカウント型・自由設計型保険の正式名称は「利率変動型積立終身保険」といい、その名の通り、主契約である積立部分には市場金利と連動した利率が適用され、定期的に見直しが行われます。
 金利変動への対応力を持ち、保険による安心感を担保しながら資産形成ができるのがこの保険の最大の特徴です。将来インフレが進行した場合にもそれに対応して保険金額などが増加していき、保障は一生継続します

 保険料払込期間の満了にともない、積立てられたアカウントを原資として終身保険や年金などに移行できるようになっており、また特約には死亡保障や医療保障など、自分がもっとも手厚くしたい部分を手厚く調整できるなどの自由度の高さも大きな特徴です。

アカウント型・自由設計型保険のメリット

 アカウント型保険・自由設計型保険のメリットとして、アカウント部分の資金余裕額は自由に引き出して利用できるという点が挙げられます。
このタイプの保険は、従来、個人が「いざという時のための備え・資産形成のための貯蓄・保険」と個別に運用していた資金をひとつにまとめ、柔軟に運用しやすい点も魅力です。

 「保険も必要、資産形成もしたい。しかし、万が一の場合に備えて、いつでも使えるまとまったお金も準備しておきたい」というような方に好適な保険ではないでしょうか。

アカウント型・自由設計型保険の注意点

 アカウント型・自由設計型保険は、アカウント部分と特約とに分かれています。仮に商品名に「終身保険」という名前がついていたとしても、それは主契約部分の話であって、特約部分では定期タイプのものが多くみられます。このため一定の保険期間が経過すると、更新時に保険料が上昇する可能性があります。

 アカウント型・自由設計型保険は自由度・柔軟度が高い保険だけに、契約時において契約内容を十分に理解・検討しておく必要があります。
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