収入保障保険とは?仕組み・メリット・デメリットを解説
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では、収入保障保険はどんな仕組みの保険であり、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に説明します。
監修者 トータルマネーコンサルタント 新井智美
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マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。
現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。
(保有資格)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員
目次
収入保障保険とは?基本的な仕組みをわかりやすく解説
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また、保険期間の経過とともに保険金を受け取れる残りの期間が短くなるため、受取総額は徐々に減少します。そのため、死亡保険金額が一定の定期保険よりも保険料が抑えられる傾向があります。
ここでは、収入保障保険の基本的な仕組みについて詳しく見ていきましょう。
収入保障保険の定義と保険金の受け取り方
例えば、保険金月額15万円、保険期間65歳までの契約で、45歳で死亡した場合には、65歳までの20年間、毎月15万円が支払われます。毎月受け取ることで、生活費や子どもの教育費など、継続的に発生する支出に充てやすい点が特徴です。
また、多くの商品では、年金形式だけでなく一括受取を選択できる場合もあります。ただし、一括受取を選ぶと、本来将来にわたって受け取る予定だった年金を現在価値に換算して支払うため、年金形式で受け取る場合よりも受取総額は少なくなるのが一般的です。
どちらが適しているかは、必要な資金や家計の状況を踏まえて検討するとよいでしょう。
受取総額が時間とともに減る「逓減型」の仕組み
例えば、保険期間が30年間の場合、契約から5年後に死亡したケースでは約25年間保険金を受け取れますが、契約から25年後に死亡したケースでは約5年間しか受け取れません。このような仕組みになっている理由は、一般的に子どもの成長とともに教育費や生活費などの総額が少なくなると考えられるためです。
子どもが小さい時期は教育費や生活費を長期間にわたって備える必要があります。一方、子どもが独立すると遺族に必要な生活費は減少するケースが多くあります。収入保障保険は、このようなライフプランの変化に合わせて保障額が実質的に減っていくため、家計の状況によっては必要保障額の変化に合わせやすい合理的な保険設計といえます。
また、保険会社が支払う可能性のある保険金総額も時間とともに減少することから、保険料を比較的抑えられる仕組みになっています。
最低支払保証期間(年金支払保証期間)とは
保証期間は商品によって異なりますが、一般的には2年・5年などに設定されています。保証期間が長いほど遺族が受け取れる保険金は増えますが、その分、保険会社の支払リスクも高くなるため、保険料は高くなる傾向があります。
保障内容と保険料のバランスを考えながら、必要な保障額や家計の状況に合った保証期間を選ぶことが大切です。
収入保障保険の特徴
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これらの特徴を理解しておくことで、自分に合った保険選びがしやすくなるでしょう。
保険料が割安な理由
�@掛け捨て型で積立部分が少ない
保険料は主に死亡保障に充てられるため、貯蓄機能を持つ終身保険などと比べて保険料を抑えやすくなっています。
�A保険会社の支払総額が時間とともに減る
保険料割引制度(非喫煙者・健康体)
例えば、
・BMI(体格指数)が基準内である
・血圧が基準値以内である
また、一部の商品では、ゴールド免許保有者を対象とした割引制度など、各保険会社独自の割引制度を設けているケースもあります。
ただし、適用条件や割引内容は保険会社ごとに異なります。加入を検討する際は、割引制度の有無だけでなく、保障内容や保険期間、最低支払保証期間なども含めて総合的に比較することが大切です。
収入保障保険のメリット
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メリット
割安な保険料で大きな保障を確保できる
一方、解約時に解約返戻金を受け取れる終身保険や満期保険金がある養老保険は、貯蓄性がある反面、同程度の死亡保障を準備しようとすると保険料は高くなる傾向があります。
「遺族の生活費をしっかり備えたい」「毎月の保険料はできるだけ抑えたい」という方には、収入保障保険は選択肢の一つといえるでしょう。
毎月受け取れるため計画的に使いやすい
例えば、
・光熱費
・家賃などの住居費
・子どもの教育費
・通学費や習い事の費用
また、必要以上にまとまった資金を手元に置かなくて済むため、計画的に家計を管理しやすいこともメリットといえます。
生命保険料控除の対象になる
ただし、実際に受けられる控除額は、契約時期や年間保険料、所得状況などによって異なります。節税効果だけを目的に保険へ加入するのではなく、必要な保障を確保したうえで、控除制度も活用するとよいでしょう。
収入保障保険のデメリット・やめたほうがいいと言われる理由
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デメリット
貯蓄性がなく解約返戻金・満期保険金がない
「支払った保険料がもったいない」と感じる方もいるかもしれませんが、その分、保険料を比較的安く抑えられるというメリットがあります。
一方で、
・教育資金を積み立てたい
・資産形成も兼ねたい
資産形成を重視する場合は、終身保険のような貯蓄性のある保険や新NISA、iDeCoなど税制優遇制度も含めて、目的に応じて検討することも大切です。
満期に近づくと受取総額が減少する
また、収入保障保険は毎月の生活費を補うことを目的とした保険です。
そのため、
・相続税の納税資金
・相続対策としてまとまった現金を残したい場合
保障の目的に応じて保険を選ぶことが重要です。
受取時に税金がかかる場合がある
契約形態 | 主な税金 |
契約者=被保険者、受取人=配偶者・子など | 相続税 |
契約者=受取人、被保険者が配偶者・子など | 所得税(一時金受取は一時所得/年金受取は雑所得) |
契約者・被保険者・受取人がすべて別人 | 贈与税 |
なお、契約者と受取人が同じ場合でも、一時金で受け取ると一時所得、年金形式で受け取ると雑所得として扱われます。
税金の取扱いは契約内容によって異なるため、契約時には受取方法や契約者・受取人の設定もあわせて確認しておくことが大切です。
収入保障保険は必要か?向いている人・必要ない人
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ここでは、収入保障保険が向いている人と、必要性が比較的低い人の特徴を見ていきましょう。
収入保障保険が必要性の高い人の特徴
小さな子どもがいる子育て世帯
住宅ローンを返済中の人
・光熱費
・教育費
・通信費
・日用品費
自営業・フリーランスの人
また、公的保障である遺族年金も、家族構成や加入している年金制度によって支給額が異なります。そのため、民間の生命保険で不足する生活費を補う必要性が高くなるケースがあります。
家計を支える人の収入割合が大きい家庭
収入保障保険の必要性が低いケース
独身で扶養家族がいない人
十分な貯蓄や資産がある人
・不動産収入がある
・配当収入などの継続収入がある
子どもが独立している人
相続対策や資産形成を目的としている人
収入保障保険と他の保険との違い
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| 比較項目 | 収入保障保険 | 定期保険(平準定期) | 就業不能保険 | 所得補償保険 |
|---|---|---|---|---|
| 主な支払事由 | 死亡・所定の高度障害 | 死亡・所定の高度障害 | 病気・ケガによる就業不能 | 病気・ケガによる就業不能 |
| 保険金を受け取る人 | 遺族(受取人) | 遺族(受取人) | 被保険者本人 | 被保険者本人 |
| 保険金の受取方法 | 年金形式(毎月)または一括 | 原則一括 | 月額給付 | 月額給付 |
| 保険金総額の変動 | あり(死亡時期が遅いほど減少) | なし(常に一定) | 就業不能の期間による | 就業不能の期間による |
| 販売会社 | 生命保険会社 | 生命保険会社 | 主に生命保険会社 | 主に生命保険会社 |
定期保険(平準定期保険)との違い
一方、収入保障保険は年金形式で受け取ることが基本であり、死亡した時期によって受取総額が変わります。例えば、葬儀費用や相続税の納税資金、当面の生活資金など、一度にまとまったお金が必要な場合は定期保険が向いています。
ただ、毎月の生活費や教育費を長期間補いたい場合には、収入保障保険が適しています。
どちらが優れているということではなく、保障の目的に応じて選ぶことが重要だと考えましょう。
就業不能保険・所得補償保険との違い
つまり、
・「生きている間に働けなくなった本人を支える」のが就業不能保険・所得補償保険
また、就業不能保険は生命保険会社が取り扱う商品が中心で、長期にわたる収入減少に備える商品が多くあります。一方、所得補償保険は損害保険会社が取り扱う商品が一般的で、比較的短期の就業不能に備える商品が多いものの、補償期間や補償内容にも違いがあります。
なお、病気やケガによる収入減少への備えをより手厚くしたい場合は、収入保障保険と就業不能保険を組み合わせて加入する方法もあります。収入保障保険で死亡後の遺族の生活費に備え、就業不能保険で生存中に働けなくなった場合の収入減少に備えることで、万が一のリスクに幅広く対応しやすくなります。ただし、保険料負担とのバランスを考慮し、必要な保障を見極めることが大切です。
収入保障保険はこんな人におすすめ
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収入・貯蓄が少なく小さな子どもがいる人
収入があっても貯蓄が少ない家庭は、収入が途絶えてしまうと生活を維持するのが難しくなることがあります。また、毎月の保険料負担をできるだけ抑えたい家庭では、高額な保険料を支払い続けることが負担になる場合もあります。収入保障保険は、比較的保険料を抑えながら必要な死亡保障を準備しやすいため、子育て期間中の生活費や教育費に備えたい家庭では選択肢のひとつになります。
計画的にお金を使いたい人
収入保障保険は、保険金を毎月一定額ずつ受け取れるため、毎月の生活費に充てやすい点が特徴です。一括で受け取った保険金を少しずつ取り崩すことに不安がある場合にも、計画的に使いやすい保険といえるでしょう。
非喫煙者・健康体・安全運転者
また、商品によっては、ゴールド免許の保有などを条件とした独自の割引制度が設けられているケースもあります。ただし、割引の有無や条件は保険会社ごとに異なるため、保障内容や保険料を比較しながら検討することが大切です。
収入保障保険の選び方・保険金額の目安
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ここでは、収入保障保険を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。
保険金月額の目安と計算の考え方
次に、公的保障や既に準備している資産を差し引きます。具体的には、
・勤務先の死亡退職金・弔慰金
・預貯金
・配偶者の収入
保険金月額は家庭によって異なりますが、10万・15万円程度を目安として紹介している保険会社のプラン例もあります。ます。実際には、家族構成や生活費、教育費、住宅ローンの有無、公的保障の金額などを踏まえて決めることが大切です。
保険期間の設定の仕方
子どもが独立するまで
公的年金を受け取れる年齢まで
・配偶者も65歳から老齢年金を受給予定
一方で、必要以上に短く設定すると、保障が必要な期間中に保険が終了してしまう可能性があるため、現在の家族構成だけでなく、今後のライフイベントも見据えて設定することが大切です。
収入保障保険への理解を深めて、自分に合った保険を選ぼう
また、保障額が時間の経過とともに実質的に減少する仕組みを採用していることから、比較的保険料を抑えながら大きな保障を準備できる点も魅力です。
一方で、掛け捨て型であるため貯蓄性はほとんどなく、満期が近づくほど受取総額が少なくなるなどの特徴もあります。そのため、「資産形成をしたい」「相続対策としてまとまった資金を残したい」といった目的には、終身保険など他の保険のほうが適している場合もあります。
保険選びでは、「保険料が安いかどうか」だけで判断するのではなく、
・子どもの年齢
・教育方針
・住宅ローンの有無
・公的保障
・保有資産