バランス崩した自転車が車と衝突! 車側が払うべき損害賠償額は?

自転車側に原因がある事故の場合、車は損害賠償責任を負うの? [拡大する]

自転車側に原因がある事故の場合、車は損害賠償責任を負うの?

 手軽に乗れる自転車は、運転方法によっては大きな事故につながる可能性がある。過去には、12歳の男児が運転中にバランスを崩し、トレーラーにひかれて重傷を負う事故が発生。この場合、原因を作った自転車側が損害賠償責任を負うのか? それともトレーラー側か? 実際の事故内容と判決を見ていこう。

<事故内容>
 2005年4月6日夕方、岡山県浅口郡にある国道の歩道上を12歳の少年が自転車で走行。バランスを崩したところ、対向してきた大型トレーラーに接触して転倒、トレーラーのけん引車左後輪に左足をひかれて重傷を負った。

<判決>
 少年およびその父親らと、少年に対して人身傷害共済金を支払った共済が、トレーラー側に賠償金約1億6400万円の支払い及び共済金3000万円の返還を求めて訴えを起こした。

 裁判では「トレーラーの運転手が、自転車の動きを注意して運転していれば、衝突は防げたはずである」と指摘しながらも、直前まで何の異常もなく走行していた自転車が急にふらついて倒れることの予見可能性については否認した。

 そのうえで、不注意により運転操作を誤り、突然車道側にはみ出した自転車側の過失は相当大きいとし、過失割合を自転車8割、トレーラー2割と認定。共済の求償金請求は棄却され、トレーラー側には賠償金約600万円の支払いが命じられた(2012年5月15日岡山地裁倉敷支部判決)。

 車道ぎりぎりを走る自転車に、ヒヤリとした経験があるドライバーは多いだろう。特に、子どもや高齢者などが運転する自転車のそばを通るときは、「転倒するかもしれない」と危険を予測して走行することが重要だ。

監修/新橋IT法律事務所 弁護士・谷川徹三氏

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