2015年11月07日 09時50分
自転車運転者が被害に… “信号見間違え”で起きた事故事例
思わぬ事故を避けるためにも、信号機の色や表示はしっかり確認することが大切
交通事故の防止や車両の流れをスムーズにするといった目的で設置されている「信号機」。この色や表示をドライバーが見間違えると、重大な事故が発生する。時間帯によっては光の影響などで見にくいこともあるため、注意が必要だ。もし見間違えたら、どのような事が起きるのか? 実際に起きた過去の事故事例を紹介しよう。
<事故内容>
タクシーが、乗客を降ろした後に信号機のある交差点に差し掛かった。その際、信号には右折可の矢印が表示されていたが、ドライバーは直進可の矢印と勘違いし、法定速度50キロのところを60キロで直進。結果、横断歩道を渡っていた自転車運転者に衝突した。
<事故原因>
この事故が起きた原因は、まずタクシーが法定速度を超えて走行していたこと。スピードは、出れば出るほど視界が狭くなり、周囲の状況が判断できなくなるため、制限速度は遵守すべきだ。
もう1つは、先を急ぐ気持ちが先行し、ドライバーが信号機の色をきちんと確認しなかったことだ。焦る気持ちが、勘違いや速度超過につながったと考えられる。
運転する場所によっては、信号機の色や表示を判別しづらいこともある。さらに、気持ちに焦りがある状態では、うっかりミスをしたり、見落としたりということも起こりがちだ。だが、状況を認識して運転しなければ、重大な事故につながる。多額の損害賠償金を支払う必要も出てくるだろう。同じような事故を起こさないために、改めて気を引き締めることが大切だ。
参照:国土交通省 関東運輸局HP
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