2015年11月28日 09時50分

4代目プリウス、BMWも! 世界に誇る「日本人カーデザイナー」の技術

先進的なデザインが話題を呼んでいる「4代目プリウス」 [拡大する]

先進的なデザインが話題を呼んでいる「4代目プリウス」

 日本では今年の東京モーターショーでお披露目され、12月の発売を予定している「4代目プリウス」。何よりも話題となったのは、そのデザインだ。特に、フロントマスクの挑戦的なフォルムは、アクの強さゆえ賛否両論の声が聞かれる。だが、実は空力や乗り心地、運転のしやすさなどを踏まえた緻密な計算の上に成り立っている。カーデザイナーの英知が詰まっているのだ。

 元来、こうした工業デザインは日本人の得意分野。4代目プリウスのデザインは児玉修氏が担当しており、そのほか世界的な自動車メーカーで活躍する日本人デザイナーも少なくない。

 例えば、車好き以外にもその名を広く知られている奥山清行氏。同氏は、米ゼネラル・モーターズ、独ポルシェ、伊フェラーリなど、世界に名だたる名車のデザインを手掛けてきた。特にフェラーリ社の創業55周年を記念した限定モデル「エンツォフェラーリ」を手掛けた際は、「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」として大きな話題を呼んだ。

 日本にも愛好家が多い独BMWのカーデザインを手掛けているのも日本人だ。1988年から同社に在籍する永島譲二氏は、「Z3」「5シリーズ」「3シリーズ」などを手掛け、現在もデザイン部門エクステリア・クリエイティブディレクターとして、同社のデザイナーたちを指揮している。

 また、2007年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」や日経ビジネス「THE100―2014日本の主役」など度々取り上げられているのが、和田智氏。日産自動車からアウディ社に移籍し、同社のエキスパートシニアデザイナー兼クリエイティブマネージャーを務めた。アウディのシンボルでもあるシングルフレームグリルや「世界でもっとも美しいクーペ」と評された「A5」も和田氏の仕事である。現在は同社を離れており、デザインスタジオ「SWdesign 」を設立した。

 ほかにも、日本人で初めて伊アルファロメオのデザインを手がけた小田桐亨氏、独オペルで40年間もカーデザイナーを務めた児玉英雄氏など、世界の第一線で活躍する日本人は多い。

 誰もが知る世界的名車。その多くを日本人が手がけているというのは、とても誇らしい。

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