2015年12月05日 10時30分
お金のオトク情報には要注意! ワナを見分ける“コツ”とは?
“オトクすぎる情報”には要注意! ネットショッピングで詐欺に合わないコツとは?
世の中のニュースでは、詐欺の被害にあったという話があとを絶たない。大きな金額の被害でなくても、例えばネットショッピングで届いた商品が偽物だったり、思っていたものと違ったりという経験がある人もいるだろう。
「これまで失敗はないから大丈夫」と思っても、今後さまざまな場面において、危険な目に遭う可能性はある。そこで今回は、詐欺の被害にあったり、ネットショッピングなどで偽物をつかんだりしないコツをお伝えしよう。
■お得すぎる金融商品は、一度立ち止まって考えよう
「金利3.0%、元本保証!」という金融商品を見たら、きっとお得に感じるだろう。ここ最近、元本が保証されているもののなかで、金利が高いものといえば、地方銀行にあるインターネット支店の定期預金など。それでも、1年ものの金利は高くても0.4%程度。
それに比べたら、3.0%ははるかにお得だ。「まだ誰にも知られていないのかも」「すぐに利用しなければ」と飛びついてしまう人もいるかもしれないが、ここで一呼吸おいて考えてほしい。
今はネット社会だ。お得な情報があれば、すぐに出回るはず。こんなに金利が高いのに、人が殺到していないのはおかしい。実は元本保証でないのかもしれないし、そもそも詐欺なのかもしれない。そんなよくわからないものにお金を預けるという危険を冒していいのだろうか。大切なお金を使うのであれば、自分の納得がいくものにしたい。
そのように考えていけば、怪しいものに手を出すことはなくなるだろう。詐欺にあうリスクは格段に減るのだ。
■激安のネットショッピングにも注意!
ネットショッピングでは、“激安セール”といって、ブランドものなどがかなり安く売られていることがある。「これは安い!」といって飛びついてはいないだろうか。
ビジネスは本来であれば、必ず利益を出す必要がある。それなのに、適正価格から大きく外れて販売されていることは、何か理由があるはずだ。
「販売元の倒産や在庫過剰などの事情があり、倉庫代を少しでも浮かせ、売り上げをあげるために安値でも売りさばきたい」「決算が間近で、売り上げを少しでもあげたい」「会社を立ち上げたばかりで客がいないため、一時的に激安商品を売って、多くの人に知ってもらいたい」などという理由かもしれない。
それなら納得がいくが、“実は偽物”という可能性もある。特に、ネットショッピングでは、店頭販売のように現物を目で見て触って確かめることができない。ネット上で写真を見て確認し、実際に届いてから初めてわかるものだ。
いざ偽物だとわかって、返品が可能であればまだいいが、店舗に連絡を取ろうと思ったら、当のネットショッピングのサイトが消えてしまって連絡がつかないという最悪のケースもありうる。
それなら、最初から怪しいものには手を出さないことが得策だ。激安で売られていたら、「なぜ激安なのか」ということを一度立ち止まって考えるクセをつければ、偽物をつかむ可能性はぐっと減るだろう。
以上、詐欺などに引っかからないためのコツについてお伝えした。「お得だけど、ちょっと怪しいな」と思ったら、“購入側”ではなく、“売る側”の気持ちになって考えてみることをおすすめしたい。それで疑問が残るようであれば、買わないことが正解となるはず。大事なお金が無駄になることのないよう、自分のことは自分で守るようにしよう。
(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材経験あり。マネーや女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修などを行う。男の子、女の子の2児の母でもある。ブログ:http://ameblo.jp/nishiyamamiki/
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