2016年01月03日 11時00分
今年こそ手軽に貯金を! 無精な人でもできる家計簿のつけ方
新年を機に家計簿をつけて、お金の動きをみてみては?
新たな年を迎えて、今年の目標の一つに、「家計簿をつけよう」「お金をしっかり管理しよう」と意気込んでいる人もいるだろう。とはいえ、これまで途中で挫折してしまった人もきっと少なくないはず…。そこで今回は、“無精な人でもできる家計簿”のつけ方を2つのステップでお伝えしよう。
■ステップ1■
「固定費」を書き出す
家計簿が面倒になる原因の一つに、「あらゆる出費を書き出そうとしてしまうこと」がある。お金を払うたび、または銀行から引き落としがあるたびに、「家計簿をつけなくちゃ」と思うことはとても面倒だ。
そこでオススメしたいのが、出費を「固定費」「流動費」の2つに分けて考えること。
まず、「固定費」とは毎月一定額の出費があるもののことで、家賃や住宅ローン、駐車場代、保険料、水道ガス光熱費、携帯電話代、習い事などがそうだ。
これらは、銀行の口座引き落としやクレジットカード払いになっていることが多いので、一度まとめて書き出して一覧にしてみよう。
合計すると、この「固定費」だけで、かなりの金額を払っていることに気付くだろう。普段あまり意識していないお金なので、削ろうと思えば大きく削れるものもあるかもしれない。新年という節目に、「本当に必要なお金か」「削るところはないか」をじっくり検討してみよう。3000円でも削れれば、1年で3万6000円セーブできるようになる。
固定費は、ある程度金額が決まっているものなので、一度トータルの金額を把握して見直しすれば、これ以降は書き出さなくてもOK。家計簿としては、もう一つの「流動費」だけをつけていこう。
■ステップ2■
「流動費」を書き出す
「固定費」の把握ができたら、さっそく家計簿をつけていこう。
家計簿をつけるのは、「流動費」だけでOK。「流動費」とは、食費や外食費、交際費、洋服代やコスメ代、雑費などのこと。これらは、自分の気分に応じて大きく変動するものなので、家計簿を付けることで、自分の出費の癖が浮き彫りになるという効果がある。
電子マネーやクレジットカード払いなどをした場合は、引き落とされる日ではなく、“支払う行為をした日づけ”に出費の金額をメモしていこう。1円単位で細かくせず、ざっくり100円単位でOK。1ヶ月分を合計してみると、何かの費用に大きな偏りがあることに気付くかもしれない。
「週末の外食費がものすごくかかっている」「一人でカフェによく入っている」「ネットで不要な雑貨ばかり買っている」などとクセが見えてきたら、翌月はその出費を意識して減らすようにしてみよう。
「流動費」のすべての出費をつけるのが面倒なら、「外食費だけ」「カフェ代だけ」などと、ほかの人と比べて多いと感じる出費だけに絞ってもいい。その費用がどれだけ多いかがわかれば、翌月から少し削ってみることで、月々の貯蓄はアップするはずだ。
専用の家計簿を買わなくても、手帳の隅に書きこんでいったり、家計簿アプリを使ったりするほか、すべてレシートをもらっておき、週末にPCでエクセルに打ちこんでいったりしてもいいだろう。「自分がストレスを感じない方法」を選ぶのがコツだ。
書きこんだあとは、○(買ってよかったもの)、×(買わない方がよかったもの。失敗だったもの)、△(どちらか迷うもの)の3つのジャッジをしてみよう。そして、×の買い物に今後気を付けるようにすれば、無駄な出費はどんどん減っていく。
■無理をしないことが長く続くコツ
家計簿をつける際に大切なことは、“無理をしない”こと。「大変だな…」とストレスを感じてしまうと、ストレス解消のために衝動買いなどをして、本末転倒になってしまうからだ。
もちろん、家計簿をずっと続けていくことに意味はあるが、忙しい人はそうもいかないだろう。2〜3ヶ月など、ある程度家計簿をつけられたら、一度やめてしまってもいい。1年に1〜2回だけ集中して家計簿をつけて、自分の出費のペースを把握しておくようにしよう。あとは、確実に毎月貯蓄ができていれば、よしとしてもいいだろう。
以上、“無精な人でもできる家計簿”についてお伝えした。家計簿はつけただけで満足するのではなく、無駄な出費に気付き、それを省いていくことに意味がある。ストレスをためて衝動買いをすることのないように、無理のない範囲で家計簿をつけてみよう。
(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材経験あり。マネーや女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修などを行う。男の子、女の子の2児の母でもある。ブログ:http://ameblo.jp/nishiyamamiki/
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