2017年07月02日 10時20分

年に一度は確認を! 自分の“金融資産”を書き出してみよう

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自分自身の資産をすべて書き出すメリットとは?

 「あなたの貯蓄はどれくらいあるか?」と聞かれて、即答できない人が多い。銀行口座を複数持っている場合があるほか、だいぶ昔に投資していた株が現在、いくらになっているかわからないなど、理由はさまざま。とはいっても、自分自身の資産だ。ぜひ一度すべて書き出しておくことをオススメしたい。今回はその方法についてお伝えする。

■銀行口座をすべてチェック
 
 銀行口座を複数持っている人も多い。例えば「学生時代のアルバイト先に指定されて銀行口座を開いた」「引越し前によく利用していた銀行があるが、いまは使っていない」などというケースはないだろうか。それらの通帳を引っ張り出してきて、記帳しておこう。

 実は、銀行口座を長年放置していると“休眠口座”として認識され、口座が使えなくなる場合がある。その期間は各銀行によって異なるが、いざ使おうと思ったときに、お金が引き出せなくなってしまう事態は避けたい。これを機に、自分が持っているすべての銀行口座を確認しておこう。

■株・投信・保険などの資産を確認

 株や投資信託など、投資商品の価格は日々変わる。「価格は変動するから、現在価値をチェックしてもあまり意味がない」と感じるかもしれないが、ひとつの目安として現在価値を調べ、書き出しておきたい。

 また、保険に入っている人は「いま解約したらいくらか」を把握しておくとよい。金額がわからない場合は、保険会社に問い合わせてみよう。

 逆に「マイナス」の資産がないかもチェックしたい。例えば、クレジットカードのリボ払いなど「お金を借りていて先に支払う予定」があれば、その分は差し引いておく必要がある。そのほか、車や住宅のローンなどもあれば、その総額をマイナスととらえて、“マイナス資産”として書き出しておこう。

 自分が持っているすべての金融資産を把握しておくと、万が一、大きなお金が必要になったときに、どこの場所から準備できるかという心積もりができる。そのため、年に一度くらいは資産の見直しができると理想だ。家庭を持つ人は、家族同士で情報を共有しておくとよいだろう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。公式サイト:http://www.nishiyamamiki.jp/

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