掛け捨て型生命保険のメリットは?貯蓄型との違いもわかりやすく解説
この記事では、掛け捨て型生命保険の基本からおすすめな人の特徴まで、詳しくご紹介します。
掛け捨て型生命保険のメリット・デメリット、貯蓄型生命保険との比較、そしてどんな人に適しているかを理解することで、最適な生命保険を選択しましょう。
監修者 ファイナンシャルプランナー/経済ジャーナリスト 酒井富士子
金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。日経ホーム出版社(現日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。
目次
掛け捨て型生命保険の基本
掛け捨て型生命保険のメリット
メリット@月々の保険料が貯蓄型と比べると割安
メリットAシンプルでわかりやすい
貯蓄型生命保険は、保険料を払い込んだ分が解約返戻金として戻ってきますが、早期解約すると元本割れしてしまいます。解約返戻金が支払った保険料を上回るまで待ってから解約しようとすると、保険料を支払い続ける必要があり、フレキシブルな運用は難しいです。
一方、掛け捨て型生命保険の場合、解約返戻金を気にする必要がありません。他に魅力的な保険があればすぐに切り替えることができるなど、フレキシブルに運用できます。
掛け捨て型生命保険のデメリット
デメリット@解約返戻金や満期保険金を受け取れない
一方、貯蓄型生命保険の場合、途中で解約した場合には解約返戻金、満期がある場合には満期保険金を受け取ることができます。保険料は割高にはなりますが、保険料を回収したいと思うのであれば、貯蓄型生命保険を選んだほうが良いでしょう。
デメリットA死亡保険は保障が一定期間で終わってしまう
ただし、医療保険に関しては、掛け捨て型であっても保険期間が一生涯続くタイプもあります。保険料の支払い方としては、保障を受ける限り保険料の支払いが続く「終身払い」や一定年齢までに保険料の支払いを終える「短期払い」という方法があります。
貯蓄型生命保険との比較
掛け捨て型生命保険との違いを表にしました。
貯蓄型生命保険 | 掛け捨て型生命保険 | |
死亡保険金 | ある | ある |
保険料 | 割高 | 割安 |
解約返戻金 | ある | ない |
具体的な保険商品 | 終身保険、学資保険、養老保険、個人年金保険など | 定期保険、収入保障保険、医療保険など |
貯蓄型保険とは?死亡保険(終身保険)についてもわかりやすく解説
掛け捨て型はこんな人におすすめ
・少ない保険料で高額な保障を受けたい人
・貯蓄は別で用意したいと考える人
・フレキシブルに運用したい人
掛け捨て型生命保険は、少ない保険料でも、万が一の際には必要な保障を受けることができます。例えば、子どもにお金がかかる子育て世代は、たくさんの保険料を捻出するのは難しいでしょう。しかし、掛け捨て型生命保険であれば、保険料を抑えながら万が一の際には大きな保障が得られるのでおすすめです。
また、インフレに備えて、貯蓄は保険ではなく、別の投資商品(投資信託や株の運用)で用意したい人にも掛け捨て型生命保険が合っています。
医療の進歩とともに、より良い保険商品が出てくることが予想されます。そのため、定期的に保険内容を見直し、フレキシブルに保険を選びたい人にも掛け捨て型がおすすめです。
掛け捨て型生命保険で賢くリスク管理
オリコン顧客満足度ランキングでは、「生命保険 顧客満足度ランキング」を発表しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
監修者 ファイナンシャルプランナー/経済ジャーナリスト 酒井富士子
金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。
日経ホーム出版社(現日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。
リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説する。