バイク保険の等級制度を解説 割引率や自動車保険からの引継ぎも

バイク保険の「等級制度」 割引率や引継ぎの仕組みなどを解説(画像はイメージ)  [拡大する]

バイク保険の「等級制度」 割引率や引継ぎの仕組みなどを解説(画像はイメージ) 

 「バイク保険の等級って自動車保険と何が違うの?」「バイク保険の保険料を安く抑えるコツってあるの?」バイクを購入予定でバイク保険について検討を始めると、色々疑問が湧いてくるのではないでしょうか。今回は、バイク保険の「等級」について、概要や別の保険会社からの引き継ぎ、自動車保険との関係などを解説します。

■バイク保険の「ノンフリート等級制度」の概要

 バイク保険の等級制度には、「ノンフリート等級制度」が導入されています。ノンフリート等級制度とは、車両の所持台数が9台以下で、車両1台ごとに契約を結ぶ保険のことで、所持台数10台以上の「フリート契約」の対義語として使われる用語です。

 1〜20等級までの区分があり、等級に応じて保険料が割増あるいは割引されます。事故を起こすと等級は下がり、保険料は割増となります。反対に、1年間無事故のままでいると等級は1段階上がり、次年度の保険料は割引になるという仕組みです。

■等級が下がる事故と下がらない事故

 バイク事故が発生し保険を使うと、通常、等級は下がります。ただし、等級が下がる事故と下がらない事故があり、さらに等級の下がり方も1段階・3段階と事故の種類により異なりますので、違いを知っておきましょう。

【等級が下がらない(ノーカウント)事故】
 弁護士費用等補償特約を使用した場合や、ファミリーバイク特約の適用時など、保険を使っても等級が下がらないケースがあります。これをノーカウント事故と呼び、等級が下がらない事故として扱われます。

【等級が1段階下がる事故】
 盗難や台風などの天災のように、運転者による危険な走行が原因ではない車両損害の場合、保険を使って車両を修理しても例外的に1段階等級が下がります。

【等級が3段階下がる事故】
 上記に当てはまらない事故。基本は事故を起こすと3段階下がると覚えておきましょう。

■バイク保険の等級と割引率

 次に、バイク保険の等級と割引率の関係について解説します。

・バイク保険の契約が初めての場合は新規専用の等級に

 バイク保険の契約が初めての場合は、一律で新規専用の6等級からのスタートとなります。ただし、保険会社によってはバイクを2台以降保持する場合のバイク保険は7等級から開始となる場合もあります。

・等級の上がり方と下がる条件

 1年間無事故でいると等級は1段階ずつ上がり、最終的には20等級まで到達可能です。保険料も等級が上がるにつれて割引率が上がり安くなります。逆に、事故を起こすと事故の種類によって等級が1段階または3段階下がり、保険料は高くなる仕組みです。

・事故を起こすと事故有りの等級に

 事故を起こすと一定期間「事故有り」の係数で保険料を計算した等級になります。同じ等級でも、事故無しと事故有りでは保険料の計算が異なり、事故有りの保険料は当然ながら割高です。

 事故有りの保険料は、事故有係数適用期間(0〜6年間)に定められた年数について適用されます。3階級ダウンの事故1件につき3年間、1階級ダウンの事故1件では1年間が事故有係数適用期間です。

 特に、新規契約した6等級周辺の等級は、1段階等級が上下するだけでもかなり保険料が異なります。もし等級が下がってしまった場合、家計にはかなりの痛手になることを覚悟しなければなりません。そうならないためにも、事故は起こさないように注意しましょう。

■バイク保険の等級引継ぎについて

 バイク保険のノンフリート等級は、引継ぎができる場合があることをご存じでしょうか。ここでは、各シーンにおけるバイク保険の等級引継ぎについて解説します。

【1】他社から乗り換えの場合…等級の引継ぎは可能

 すでにバイク保険に入っていて、別の保険会社に乗り換える場合、ノンフリート等級の引継ぎが可能です。ただし、乗り換えが可能なのは損害保険会社間でのことで、共済制度を利用している場合は違う場合もありますので、乗り換え先には事前に確認しておきましょう。

 乗り換えのタイミングは、保険の満期日にするとスムーズです。満期日に乗り換える際、1年間無事故であれば等級が1段階上がりますが、これは乗り換えでも同じように適用されます。

 乗り換える際の注意点は、乗り換え先の保険会社には事故などの情報をごまかさずに正しく伝えることです。事故に関する情報は、乗り換えタイミングより少し遅れて乗り換え前の会社から乗り換え後の会社に連携されます。ごまかしていても確実にわかることなので、誠実な報告をするようにしてください。

【2】バイクの乗り換え…同じ排気量のときだけ引継ぎ可能

 バイク自体を乗り換える場合には、排気量が同じ場合のみノンフリート等級の引き継ぎが可能です。もし異なった排気量のバイクへ乗り換える場合、等級はリセットされてまた6等級からやり直しになります。納車日、車検証、変更後のバイクの積算距離の数値を保険会社に報告し、車両入替の手続きをしましょう。

【3】自動車からバイクへの乗り換え…引継ぎはできない

 自動車を手放してバイクへ乗り換える場合は、ノンフリート等級は引き継げません。自動車保険とバイク保険は、対象となる車両が明確に分けられているため、同じ扱いにならないのです。この場合は新規にバイク保険に入り直す必要があります。

■バイク保険の中断と再開時の等級は?

 バイク保険には、何らかの理由でバイクに乗らない期間ができる際、保険を中断できる制度があります。これを「中断制度」と呼び、中断から再びバイク保険を契約する際、ノンフリート等級を引き継ぐことが可能です。

 中断制度には、国内中断と海外中断があり、それぞれ中断の理由を証明する書類をそろえて保険会社に申請することで「中断証明書」を発行してもらいます。いったんバイクを手放したり、長期海外出張でバイクに乗らない期間ができるけれどせっかく等級が上がったのにもったいない、という場合に活用しましょう。

■バイク保険料をもっとお得にする方法は?

 最後に、バイク保険料をよりお得にする方法について解説します。すでに自動車を持っている場合やバイクを買い増す場合、年齢による特約をつける場合など、保険料をさらに抑えることができる方法を確認しておきましょう。

・11等級以上で2台目購入ならセカンドカー割引がお得

 セカンドカー割引とは、メインの保険がある状態でバイクを買い増す場合に使えるバイク保険のオプションです。すでにバイクを保有していてノンフリート等級が11等級以上の場合に利用できます。セカンドカー割引の場合、通常は6等級から開始のところを、7等級という1段階お得な等級からスタートできます。1台目と2台目が違う保険会社でもセカンドカー割引が適用されることもあります。割引率なども保険会社に確認し、この特典は忘れず使いましょう。なお、同居している家族や別居している未婚の子どもがバイクに乗っている場合も、家族が加入しているバイク保険のセカンドカー割引が受けられます。

・ファミリーバイク特約も視野に入れよう

 すでに自動車を保有している状態でバイクを購入する場合、バイクと買い替えるのか、自動車を持ったままバイクを買い増すかにより、加入するのにおすすめのバイク保険は変わってきます。自動車は手元に置いたままでバイクを買い増す場合、バイクの総排気量が125cc以下ならファミリーバイク特約が付けられます。ただし、総排気量50〜125cc以下でも側車付二輪自動車はファミリーバイク特約の対象外なので注意しましょう。

・運転者の年齢を制限するとよりお得に 

 バイク保険では、運転者の年齢を限定することで一定の保険料を割り引く「運転者年齢条件特約」が設けられています。とある保険会社の場合は、以下の通りです。

【原付バイク以外】
21歳以上補償/26歳以上補償/30歳以上補償

【原付バイク】
21歳以上補償

 この特約を付けることでさらにバイク保険の保険料が安くなるので、ぜひ検討しましょう。

■まとめ

 バイク保険のノンフリート等級について解説しました。バイク保険の等級は20段階で、新規では一律6等級となり、無事故で1年間過ごすと1段階ずつ上がって保険料の割引率も上がります。

 事故を起こすと等級は3段階ダウンが基本で、一定期間事故有りの割増率もかかるため、バイク保険は高額に。特にバイク保険を契約してまだ等級が低いうちに事故を起こし等級が下がってしまうと、かなり保険料が高くなります。

 バイク保険の等級は、条件により引き継ぎも可能です。引き継げる条件はよく確認しておきましょう。また、自動車を保有している状態でバイクを購入する場合は、ファミリーバイク特約もぜひ検討してみてください。

(監修/加治直樹)
ファイナンシャルプランナー。銀行に20年以上勤務し、不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く携わる。1級ファイナンシャル・プランニング技能士及び特定社会保険労務士の資格を保有し、関連法規中心にライターも手掛ける。就業規則の作成・労務保険手続き・各種コンサルティングなどのほか、現在は労働基準監督署で、会社及び労働者の相談を受けつつ、会社と従業員双方にとって良い職場環境を目指すべく奮闘中。企業の銀行対応までできるコンサルタントを目指す。

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