バイクの立ちゴケで保険は適用される?立ちゴケの原因と対処法も解説

バイクの立ちゴケで保険は適用される?立ちゴケの原因と対処法も解説

バイクの停車中に転倒してしまう立ちゴケ。ミラーやレバーが折れたり、タンクがへこんでしまったりと、意外なダメージを受けることも多いものです。

ここでは、バイクの立ちゴケを起こした際に、バイク保険が適用されるかどうかを解説します。また、立ちゴケの原因や対処法についても紹介しましょう。

mokuji目次

  1. バイクの立ちゴケが起こる原因
    1. 足付きが悪い状態
    2. 路面が傾斜している所での駐停車
    3. Uターン中のバランスの崩れ
    4. 取り回し中のバランスの乱れ
  2. バイクの立ちゴケは車両保険の補償対象外
    1. バイクの立ちゴケを補償するサービスを用意する保険会社もある
  3. 立ちゴケした場合の対処法
    1. 1. 安全の確保と二次被害の防止
    2. 2. 自分自身がケガをしていないかの確認
    3. 3. 車体の状態の確認
  4. 立ちゴケに注意しながらバイクライフを楽しもう

バイクの立ちゴケが起こる原因

バイクの立ちゴケが起こる原因

バイクの立ちゴケは、ビギナーはもちろん、ベテランライダーでも意外と起こしてしまうもの。立ちゴケの原因をしっかりと理解すれば、発生を防ぐことにつながります。

まずは、バイクの立ちゴケが起こる原因について見ていきましょう。

足付きが悪い状態

ライダーの体格に比べてバイクのサイズが大きすぎると、バイクにまたがったときに両足のつま先くらいしか地面に届かないということもあります。

このような「足付きが悪い」状態は、バイクの乗車時や降車時、発進・停止時にバイクをしっかり支えられず、バランスを崩して立ちゴケする危険が高まります。

こうした状態を防ぐには、自分の体格に合ったバイクを選ぶのが第一ですが、シートのクッションを削って薄くする、後輪にあるリアサスペンションを調整するといった方法で、足付きを良くすることも可能です。

ただし、こうした方法をとる際には、バイクの操縦性に影響が出る場合があるので、バイクショップのスタッフなどの意見を聞きながら、慎重に行いましょう。

路面が傾斜している所での駐停車

傾斜している路面で停車したとき、谷側つまり斜面の下側に足を出してバイクを支えようとすると、バイクの重さを支えきれずに立ちゴケしてしまうこともあります。

斜面で停車する場合は、傾斜の山側にバイクの頭を真っすぐに向けるのがセオリーですが、傾斜に対して斜めあるいは横向きに停車する場合は、山側に足を出すようにしましょう。

ちなみに、斜面にバイクを駐車させるときは、ギアを1速に入れてからエンジンを切り、サイドスタンドをかけておくと、バイクが自然と転倒するのを防ぐことが可能です。

ギアを1速にすることでギアが噛み合い、タイヤが勝手に動くことがなくなります。

Uターン中のバランスの崩れ

低速でUターンしている最中にバランスを崩し、そのまま立ちゴケしてしまうというのは、意外と多いパターンです。

特に、坂の途中のような傾斜した場所ではバランスを保つのが難しいため、なおさら立ちゴケのリスクは高まります。Uターンは無理をせず、足で車体を支えながら確実に行いましょう

取り回し中のバランスの乱れ

エンジンをかけずにバイクを押して動かす「取り回し」の最中に、バランスを崩して立ちゴケしてしまうというのも、よくあることです。

バイクを取り回すときは、まず体をバイクに寄せ、自分の体にバイクが軽くもたれかかるようにするのがコツ。

自分がサイドスタンドになる感覚で、腰と足でバイクをしっかり支えながらハンドルを押し引きすると、バランスを崩すことなく安定してバイクを取り回せます。

取り回し中にフロントブレーキを強くかけると、バランスを崩しやすいので注意してください。

バイクの立ちゴケは車両保険の補償対象外

バイクの立ちゴケは車両保険の補償対象外

バイク保険のひとつである車両保険。車両保険は、走行中の事故に加え、災害やいたずらなどによって自分のバイクが受けた損害を補償する保険です。あらかじめ設定した金額を上限として、その範囲内でバイクの修理費用が支払われます。

それでは、立ちゴケでバイクが損傷した場合、車両保険は支払われるのでしょうか。

ほとんどの保険会社では、立ちゴケは車両保険の補償対象外としています。これは「立ちゴケは走行中の転倒ではないから」という理由からです。

バイクの立ちゴケを補償するサービスを用意する保険会社もある

保険会社によっては、立ちゴケを補償してくれるサービスもあります。

ただ、こうしたサービスは一般的ではなく、修理工場が指定されていたり、「新規契約から6ヵ月間限定で補償」のように、一般のバイク保険よりも補償期間が短かったりといった制約もあります。

とはいえ、初めての大型バイクで立ちゴケが心配というビギナーライダーにとっては、心強い味方になってくれるはず。こうしたサービスの加入を検討してみてはいかがでしょうか。

立ちゴケした場合の対処法

立ちゴケした場合の対処法

実際に、立ちゴケしてしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは、立ちゴケした場合の一般的な対処法をご紹介します。立ちゴケの直後は気が動転しやすいものですが、まずは落ち着いて対応するようにしましょう

1. 安全の確保と二次被害の防止

交通量のある道路上での立ちゴケなら、まず周囲の交通の妨げになっていないかを確認します

エンジンがかかったままの状態なら、メインキーかキルスイッチでエンジンを停止してください。エンジンがかかった状態でギアが入ってしまうとリアホイールが回り、手足がチェーンに巻き込まれてしまう危険があるからです。

ガソリンが漏れていたら引火する場合もあるので、すみやかにバイクを起こし、路肩に移動します。自分一人では難しいようなら、周囲の人にお願いして手伝ってもらいましょう

2. 自分自身がケガをしていないかの確認

自分自身にケガがないか、確認をします。立ちゴケの直後は気が動転しており、痛みを感じないことも

しかし、立ちゴケをすると、車体と路面に足を挟まれるケースが多いので、落ち着いてチェックしてください。

3. 車体の状態の確認

次に、バイクの状態の確認です。レバーやペダル、ハンドル、バックミラー、ウインカーなど、走行上、重要なパーツが破損していないか確認します

工具があれば、その場で応急修理をすることもできますが、修理ができず走行不能な状態であれば、JAFやバイクショップに連絡して引き取ってもらいましょう。

バイクにさほどの損傷がなく、走行可能な状態であれば、しばらく時間を置いて気分を落ち着かせてから、エンジンがかかるかどうかをあらためて確認します

立ちゴケに注意しながらバイクライフを楽しもう

立ちゴケはバイクにダメージを与えるだけでなく、時としてライダーのケガにもつながります。実際に路面とバイクに体を挟まれ、捻挫や骨折を起こすこともありますから、バイクを支えきれないと感じたら、すぐにバイクから離れましょう。

立ちゴケ以外にも、バイクに乗っていると危険な目に遭うことは多いもの。そんなときに欠かせないのがバイク保険です。

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