2018年03月28日 08時20分

メカニック直伝 “冬眠明けバイク”チェックすべき3つのポイント

久しぶりにバイクを動かすときの点検ポイントを紹介(画像はイメージ) [拡大する]

久しぶりにバイクを動かすときの点検ポイントを紹介(画像はイメージ)

 都内では桜が満開となり、ツーリングやドライブにもってこいの季節がやってきた。しかし、冬場に愛車を走らせず、車庫で長期間“冬眠”させていた場合は、走り出す前のメンテナンスが大切だ。今回は、春のツーリング前にチェックすべき“冬眠明けバイク”のメンテナンス方法について、ホンダドリーム吉祥寺店のメカニック・山代浩司さんに話を伺った。

■冬眠明けでチェックすべき3つのポイント

 山代さんによれば、「冬眠期間が半年以上なのか、もしくは2ヶ月程度なのか期間によって対応は変わってきます」とのことだが、まず何よりも大切なのは以下3つのポイントだという。

【1】バッテリーを充電/交換する

 始動不良の原因で最も多いのが「バッテリー上がり」。特に半年以上動かしていないバイクは、バッテリーが上がっている可能性が高いそう。そうならないためにも、まずはバッテリーの充電、もしくは交換を行おう。ただし、バッテリーの位置は車種によってもさまざまで、無理やり外そうとするとパーツが破損してしまう恐れもある。不安なときはバイク専門店に依頼した方がいいだろう。なお、長期間乗らない場合は、バッテリーのマイナス端子はなるべく外して保管しておこう。

【2】ガソリンタンクをチェックする

 ガソリンは古くなることによって揮発性が落ち、火花を飛ばすスパークプラグが着火しづらくなってしまう。久しぶりにバイクに乗る場合は、ガソリンタンクをチェックし、ガソリンを満タンにするか、もしくは交換して新しいガソリンにしよう。もし半年以上バイクを保管する場合、タンク内のガソリンが中途半端に残っていると錆びの原因になってしまう。長期間乗らないときは、ガソリンタンクを全てなくしておくか、もしくは満タンにしておこう。

【3】タイヤの空気圧をチェック

 自転車同様、たとえ乗っていなくてもタイヤの空気は自然に減っていく。そのままの状態で走ってしまうと、タイヤの消耗が早くなったり、タイヤの山が不均一に減ってしまう“変摩耗”が起きる恐れがある。冬眠明けのバイクでツーリングに出かける場合は、空気圧チェックを忘れずに。普段から最低でも1ヶ月に1回は、専門店で空気圧点検を受けておこう。

■半年以上乗っていない場合はオイル・チェーンも点検しよう

 「オイルの交換」も大切なポイントだ。半年以上乗っていない場合は、“経年劣化”の可能性があるためオイル交換をしよう。また、チェーンが付いている車体は、長期間乗っていないと錆び付いていることもあるので、油を差してメンテナンスすることも忘れずに。これらに加え、灯火点検やブレーキ・クラッチなどの操作性を含めた日常点検も欠かさずに行おう。

 山代さんいわく、「長期間バイクに乗っていない人の中には、自賠責保険の期限が切れていたりする場合もある」とのこと。メンテナンスとともに、保険の期限もしっかりチェックし、気持ち良く安全なツーリングに出かけよう。

(文/藤あまね)

>>【更新前に確認】実際の利用者が選んだ「バイク保険」満足度No.1は…

>>合言葉は「ブタと燃料」 バイク乗車前のカンタン点検

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。