バイク保険と年間予定走行距離の関係とは?目安についても解説
ここでは、バイク保険の保険料と年間予定走行距離の関係や、目安などについて解説します。
バイク保険は年間予定走行距離によって保険料が変わる
バイク保険に限らず、保険はリスクの大きさによって保険料が増減します。リスクが大きければ保険料は高くなりますし、反対にリスクが小さければ保険料は安くなります。通勤・通学や業務などで毎日のようにバイクに乗り、しかも長距離を走るとなれば、それだけ事故に遭うリスクが高まるため、「休日に近所に買い物に行く程度」という人と、同列に扱うことはできません。
そのため保険会社は、おおよその年間予定走行距離を加味しながら、バイク保険の保険料を算定しているのです。
バイクの年間予定走行距離の虚偽申告はNG
バイク保険の告知事項は、年間予定走行距離のほかに、記名被保険者の住所・氏名や、バイクの車種・車両番号、使用目的などがあります。
保険料が安くなるからといって、年間予定走行距離を実際よりも短く申告すると「告知義務違反」となり、保険会社から契約を一方的に解除されたり、保険金が支払われなかったりします。契約にあたっては、正直に申告するようにしてください。
バイク保険の年間予定走行距離の目安
バイクの免許を取りたてで、「年間でどれくらい走るかわからない」という場合は、日頃のバイクの用途や使い方を基準にして、おおよその走行距離を算出することができます。
走行距離の区分は、保険会社によって異なりますが、保険会社側ではその区分に応じた走行距離の目安を提示しているので、入りたい保険が決まっていれば、保険会社が提示したものを参考にして申告するといいでしょう。
日常・レジャー用途の場合
■日常・レジャー用途での年間走行距離の目安
年間走行距離の目安 | 使用イメージ |
3,000km以下 | ・あまり使用しない |
3,000km超5,000km以下 | ・近所の買い物がメイン |
5,000km超1万km以下 | ・毎日使用、月1回長距離ツーリングをする |
1万km超1万5,000km以下 | ・毎日使用、週1回以上長距離ツーリングをする |
通勤・通学や業務用途の場合
通勤・通学用途の場合は、自宅から通勤・通学先までのおおよその走行距離を地図上で調べ、そこから通勤・通学日数を掛け合わせれば、月間の走行距離を算出することが可能です。
■通勤・通学や業務用途での年間走行距離の目安
年間走行距離の目安 | 使用イメージ |
3,000km以下 | ・週5日、通勤・通学や業務で使用する(往復10km以下) |
3,000km超5,000km以下 | ・週5日、通勤・通学や業務で使用する(往復15km程度) |
5,000km超1万km以下 | ・週5日、通勤・通学や業務で使用する(往復20〜35km程度) |
1万km超1万5,000km以下 | ・週5日、通勤・通学や業務で使用する(往復45〜60km程度) |
1万5,000km超 | ・週5日、通勤・通学や業務で使用する(往復60km以上) |
バイクの走行距離を確認する方法
オドメーターは、バイクが新車で製造されてから現在までの走行距離の合計を表示するもので、数字をリセットすることはできません。トリップメーターは、走行距離をリセットしゼロに戻すことができるので、前回リセットされてからこれまでの走行距離を表示するものです。保険会社によっては、契約や更新の際にオドメーターの数値の申告が必要になることもあります。
メーターから年間予定距離を算出する場合、例えば、基準となる日を決めて、その日のメーターの数値をメモしておきます。それから1ヵ月後の数値をチェックすれば、1ヵ月間の走行距離が算出可能です。それを12倍すれば、年間予定走行距離がわかるというわけです。
トリップメーターは燃費計算や給油のタイミングを測るためにも使われるので、年間予定走行距離を算出するなら、オドメーターを使うといいでしょう。
年間予定走行距離が申告した数値と実際の数値とで異なる場合は?
当初の申告よりも年間予定走行距離が大きく上回るようであれば、原則として、保険契約の期間中であっても保険会社に申告し、契約内容を変更しなければなりません。その結果、保険料が変わり、追加の支払いが発生することもあります。申告しないと、申告義務違反となり、万一の際に保険が使えないということにもなりかねないので注意しましょう。
一方、実際の走行距離が申告した数値を下回りそうな場合、変更の申告は必須ではありません。また、申告しても保険料が返還されるということはほとんどありません。
バイクの年間予定走行距離は、実際に近い数値を申告しよう
もしも契約期間中に年間予定走行距離が大きく変わるようなら保険会社に相談し、必要であれば変更手続きをとってください。
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