公開日：2024-05-23

車の即日現金買取は可能？失敗しないための注意点やポイントを解説

車を売却する際、一般的に買取契約の締結から実際に買取金額が振り込まれるまでには、タイムラグが発生します。
しかし、何らかの事情でまとまったお金が必要なときなどは、車の即日現金買取を希望する人もいるかもしれません。車買取会社の中には、買取契約をした日に買取金額を現金で支払ってくれる業者もあります。

今回は、車の即日現金買取に際して知っておきたいことや、スムーズに売却するためのポイントを解説します。即日現金買取で車を売却するにあたって必要な準備も、併せて確認していきましょう。

車の即日現金買取に対応している車買取会社もある
車の即日現金買取は損？事前に知っておきたいこと
1. 売却する車買取会社の選択肢が減る
2. 査定額を低く見積もられる可能性がある
車を即日現金買取で売却するための準備
車の即日現金買取をするときの注意点
1. 見積書の内訳をしっかり確認する
2. 買取契約の内容に納得できないときは即決をしない
多くの車買取会社が即日現金買取に対応していない理由
1. 多額の現金を店舗で管理するリスクがあるため
2. トラブルの原因になりやすいため
車の即日現金買取は車買取会社の選定を慎重に行おう

車の即日現金買取に対応している車買取会社もある

車買取では、一般的に買取契約を締結してから2～7日後に買取金額が振り込まれるケースが多く見られますが、一部の車買取会社では買取契約後の即日現金買取に対応しています。
即日現金買取は、地域密着型や中小規模、個人経営の車買取会社が対応している場合が多いですが、上限の範囲内で即日現金払いに対応している大手車買取会社もあります。

通常、買取金額の受け取りは、査定を予約したときから考えると1ヵ月程度を要することも珍しくありません。そのため、スピーディーに現金が手に入る点は、即日現金買取のメリットといえます。

車の即日現金買取は損？事前に知っておきたいこと

車の即日現金買取を検討している中で、「通常の売却と比べて損になることはある？」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、車の即日現金買取で損することはあるのか、あらかじめ確認しておきたいポイントをご紹介します。

売却する車買取会社の選択肢が減る

通常、車買取会社で車を売却する際は、複数の車買取会社に査定を依頼して少しでも条件のいい売却先を選ぶのが得策です。車の即日現金買取に対応している車買取会社は限られているため、比較・検討できるほど選択肢がないこともありえます。結果として、提示された査定額が適正かどうかを判断しにくくなってしまいます。

また、即日現金買取に対応している車買取会社は、一般的な支払期間の車買取会社に比べると圧倒的に数が少ないことから、車買取会社が見つかったとしても、車を気軽に持ち込めるエリアではない可能性も考えられるでしょう。

査定額を低く見積もられる可能性がある

即日現金買取にこだわることによって、通常の査定額よりも低く見積もられてしまうおそれがあります。即日現金買取に対応している車買取会社は限られているため、対応可能な車買取会社にとって競争相手が少なく、車買取会社の有利な条件での取引がしやすくなるためです。

即日現金買取で車を売却するのであれば、売却する車の買取相場を把握し、信頼できる業者に依頼することが重要です。

車を即日現金買取で売却するための準備

即日現金買取の場合、通常の売却時と比べて買取契約がスピーディーに進みます。買取契約が成立した際にスムーズに引き渡しができるよう、あらかじめ準備を整えておくことが大切です。車の即日現金買取で売却するために必要な準備について押さえておきましょう。

車の買取契約に必要な書類等をそろえる

買取契約時の書類等がそろっていないと、契約を締結して買取金額を受け取ることはできません。スムーズに売却するためにも、必要な書類をそろえておく必要があります。

車の買取契約で必要な書類は、普通自動車と軽自動車で異なります。具体的にはそれぞれ、下記の書類等が必要です。

＜普通自動車の売却に必要な書類等＞
（1）自動車検査証（車検証）
（2）自賠責保険証明書
（3）自動車リサイクル券
（4）自動車税（種別割）納税証明書
（5）実印・印鑑登録証明書
（6）委任状・譲渡証明書

＜軽自動車の売却に必要な書類等＞
（1）自動車検査証（車検証）
（2）自賠責保険証明書
（3）自動車リサイクル券
（4）軽自動車税（種別割）納税証明書
（5）実印（認め印でも可）

普通自動車・軽自動車ともに、（1）～（4）の書類は、ダッシュボードの中など、車に保管されていることが多い書類です。
普通自動車を売却する際に必要な「委任状・譲渡証明書」は、一般的に車買取会社に用意されている書類であるため、売り手が事前に取り寄せる必要はありません。
新たに用意する必要があるものは、普通自動車の場合「実印」「印鑑登録証明書」、軽自動車の場合「実印または認め印」のみです。

車の売却で必要な書類については、下記の記事をご覧ください。
車の売却に必要な書類とは？車を高く売るために必要なものも解説

付属品をそろえておく

車を購入した際の付属品は、査定額に影響する可能性があるため、そろえておくことをおすすめします。
取扱説明書、標準工具、スペアタイヤなどの付属品に加え、点検記録簿やスペアキーなども忘れずに準備しておきましょう。また、純正パーツや純正オプションの有無も査定に影響する可能性があるため、取り外して保管しているものがあれば査定を依頼する前に準備します。

売却する車の相場を調べておく

売却する車の買取相場を調べておくことも重要です。あらかじめ買取相場を把握した上で、売却時の希望価格として車買取会社に伝えておくことにより、希望に近い金額を提示してもらえることもあります。

また、車買取会社が提示した査定額が相場と比べて著しく低かった場合、交渉したり買取自体を取りやめたりする判断もしやすくなります。不利な売却を回避するためにも、事前に買取価格の相場を調べておくと安心です。

車の即日現金買取をするときの注意点

車の即日現金買取では、「まとまったお金が必要」といった気持ちから、焦って買取契約を結んでしまうことがあるかもしれません。車の売却で後悔することのないよう、下記の点を押さえておくことが大切です。

見積書の内訳をしっかり確認する

買取契約を結ぶにあたって、提示される見積書に不明瞭な点がないか十分に確認しましょう。疑問に感じられる点があれば、質問して解消しておく必要があります。
また、相場と比べて見積額が低かったり、査定額に納得できなかったりする場合は、「相場より低いと思うが、どうしてこの金額なのか？」など、説明を求めてもいいかもしれません。

買取契約の内容に納得できないときは即決をしない

買取の契約や車買取会社の対応などに納得できないときは、即決しないことも大切なポイントです。車買取会社の中には、買取契約に際してトラブルが多い悪質な業者も存在します。売却を急ぐあまり、車買取会社の言い値で契約に応じてしまうと後悔する原因になりかねません。

また、車の売却のトラブルには「査定時に強引に契約させられ、車を持っていかれた」といった事例もあります。少しでも気になる点があるときは、契約を急かされても冷静に判断することが大切です。

車買取会社を選ぶ際には、事前に評判や口コミを確認しておくことをおすすめします。「車買取会社オリコン顧客満足度ランキング」では、各車買取会社を利用したユーザーによる「良かった点・気になった点」などの口コミも掲載しています。いい口コミだけではなく、マイナスな面も確認しましょう。

多くの車買取会社が即日現金買取に対応していない理由

そもそも、なぜ多くの車買取会社は即日現金買取に対応していないのでしょうか。主な理由は2つあります。

多額の現金を店舗で管理するリスクがあるため

多くの車買取会社が即日現金買取に対応していない理由のひとつは、即日現金買取に応じることによって多額の現金を店舗で管理するリスクが伴うためです。
即日現金払いの要望に応えるのであれば、数百万～数千万円の現金を常時用意しておかなくてはなりません。店舗での大金の管理は、安全面などの問題が生じやすく、リスクがあると考えられます。

トラブルの原因になりやすいため

即日現金買取に対応することで、トラブルの原因になることがあります。例えば、車買取会社が顧客に対し返金を依頼しなければならないといったケースです。車買取では、査定後に重大な損傷が見つかり、車買取会社が顧客に査定額の減額を交渉する可能性もあり得ます。即日現金で支払っていた場合は返金を求める必要があり、顧客とのトラブルの元になりかねません。

車の即日現金買取は車買取会社の選定を慎重に行おう

車の即日現金買取には契約を締結した時点で現金が手に入るというメリットがある反面、一般的な売却よりも車買取会社の選択肢が限られたり、査定額を低く提示されたりするリスクがあります。
何らかの事情で即日現金払いにこだわる場合には、こうしたリスクも十分に理解した上で検討することが大切です。信頼できる車買取会社を選ぶためにも、車買取会社の評判や口コミをよく確認しておくことをおすすめします。

オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「車買取会社オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。売却手続きや売却サポートのほか、担当者の接客力など、さまざまな視点で車買取会社を比較検討できますので、ぜひ参考にしてください。

車買取会社オリコン顧客満足度ランキング