車検切れの車はそのまま売るのが正解!買取相場への影響や出張査定のメリットを解説

車検切れの車はそのまま売るのが正解!買取相場への影響や出張査定のメリットを解説

「車検が切れてしまった車は売れないのでは?」「車検を通してから売った方が高く売れるのでは?」と悩んでいませんか。

実は、車検切れの車でも問題なく買取可能で、むしろ車検を通さずそのまま売却した方が経済的にお得です。

車検には約8〜10万円の費用がかかりますが、査定額の上乗せは数千円〜数万円程度にとどまることが多く、差し引きで損をしてしまいます。

本記事では、車検切れの車の買取相場への影響、安全な売却方法、必要書類、高く売るためのコツまでを解説します。車検切れの車を所有している方、車検の期限が迫っている方は、ぜひ参考にしてください。
高見陽子

監修者高見陽子

ファイナンシャルプランナー/金融・法律ライター
元大手銀行で個人営業を担当。現在は、資産形成や相続、ライフプランを中心に、車の売却・買い替えなど家計に関わる判断について、金融と生活実務の両面から情報提供を行う。

mokuji目次

  1. 車検切れの車でも買取は可能!査定額への影響は?
  2. 売却前に車検を通すと損をする可能性が高い
  3. 車検切れの車を安全に売るための3つの方法
    1. 自宅で査定・引き取りが完結する「出張買取」
    2. 「仮ナンバー」を取得して自走で店舗へ持ち込む
    3. オークションやフリマアプリでの「個人売買」
  4. 公道走行はNG!車検切れ車を売る際の重大な注意点
  5. 車検切れの車を売る際の必要書類
    1. 自動車検査証(車検証)
    2. 自賠責保険証明書
    3. 自動車リサイクル券
    4. 自動車納税証明書
    5. 実印・印鑑登録証明書
    6. 委任状・譲渡証明書
  6. 車検切れの車を少しでも高く売るためのコツ
    1. 価値が下がる前に1日でも早く査定に出す
    2. 内外装の簡単な清掃で印象を良くする
    3. 相場を踏まえた希望買取額を伝え、売却意思を示す
  7. 車検切れの車の売却以外の選択肢
  8. 車検切れの車を売るのにおすすめの会社は?

車検切れの車でも買取は可能!査定額への影響は?

車検切れの車でも買取は可能!査定額への影響は?

車検が切れている車でも、通常の車と同様に買取可能です。「車検切れだと大幅に減額されるのでは」と心配する方も多いですが、実際には車検の有無だけで査定額に大きな影響を与えるケースは多くありません。

買取業者が車検切れの車を問題なく買取できる理由は、販売ルートが多様であることにあります。業者専用のオークションでは車検の有無は関係なく、海外への輸出では日本の車検制度が適用されません。

また店頭販売でも、買取時に車検が残っていても店頭に並べている間に切れることがあります。
このように査定士が見ているのは修復歴や外装、内装といった車自体の価値に関わる部分です。買取業者は自社工場や提携工場で車検を安く通せるため、車検切れを理由に大幅な減額はありません。

日本自動車査定協会の基準では、車検残り期間が4ヶ月以上で加点対象になりますが、加点額は数千円〜多くても数万円程度にとどまります。

売却前に車検を通すと損をする可能性が高い

売却前に車検を通すと損をする可能性が高い

「車検を通してから売った方が高く買い取ってもらえるのでは」と考える方もいますが、車検前に売却した方が経済的にお得になる可能性が高いです。

車検には検査手数料や法定費用、自動車重量税などがかかり、相場は8万円前後です。車検を通したとしても、その費用がそのまま査定額に上乗せされるケースは少なく、費用を回収できないことがほとんどです。車検費用の方が査定額の上乗せより大きくなるため、そのままの状態で売却するのが賢明です。

たとえ丸々2年の車検が残っていても、査定額の上乗せは数万円程度にとどまり、車検費用を上回ることはあまりありません。
売却のために車検を通すより、車検が切れる前後のタイミングで現状のまま手放したほうが、結果的に手元に残る金額が増えやすいといえるでしょう。

車検切れの車を安全に売るための3つの方法

車検切れの車を安全に売るための3つの方法

公道を走れない車検切れの車を売却するには、出張買取仮ナンバー取得個人売買の3つの方法があります。

以下の表を参考に、自身に最適な方法を選んでください。
車検切れの車を安全に売るための3つの方法
売却方法 メリット デメリット こんな人におすすめ
出張買取
(自宅で査定)
・店舗に行く手間が一切ない
・公道を運転するリスク(違反・事故)がない
・レッカー移動なども業者が手配してくれる
・業者の訪問日程を調整する必要がある
・自宅に査定員を招く必要がある
・手間をかけずに安全に売りたい人
・面倒な手続きを業者に丸投げしたい人
店舗持ち込み
(仮ナンバー取得)
・自分のタイミングで店舗へ持ち込める
・近隣に複数の店舗がある場合、回りやすい
・仮ナンバー申請と自賠責加入の手間・費用がかかる
・久しぶりの運転による故障や事故のリスクがある
・役所での手続きが苦にならない人
・自分で運転して店舗を回りたい人
個人売買
(オークション等)
・中間マージンがないため、最も高く売れる可能性がある ・名義変更や車両運搬の手配が複雑
・金銭トラブルやクレームのリスクが高い
・時間と手間をかけてでも高値を狙いたい人
・車の売買知識が豊富な上級者

自宅で査定・引き取りが完結する「出張買取」

出張買取とは、業者が自宅や職場などの指定した場所まで来て査定を行い、引き取りまで完結する売却方法です。事前に日時を予約するだけで、査定員が指定場所に来てくれます。

レッカー手配なども業者が代行してくれるため手間が少なく、車検切れの車を公道で運転する必要がない点がメリットです。車検切れの車を売却する際には、手軽で安全な方法といえます。

「仮ナンバー」を取得して自走で店舗へ持ち込む

車検切れの車でも、仮ナンバー(臨時運行許可)を取得すれば、一時的に公道走行を可能にして店舗へ持ち込むことができます

市区町村役場の窓口で発行でき、申請の際には自動車検査証、自賠責保険証明書、身分証明書、自動車臨時運行許可申請書が必要です。
自分のタイミングで店舗へ持ち込めるメリットはありますが、役所での申請手続き(平日のみ)や自賠責保険への加入が必要で、手間と費用がかかります。また、長期間動かしていない車は部品の劣化が進んでいる可能性が高く、走行リスクもあります。

仮ナンバーは申請日を含め最長5日間しか使えないため、注意が必要です。

オークションやフリマアプリでの「個人売買」

ネットオークションやフリマアプリを利用した個人間売買は、仲介マージンがない分、高値で売れる可能性がある点がメリットです。

ただし、車検切れ車の名義変更や陸送手配は複雑であり、金銭トラブルなどのリスクも高いため、知識のある上級者向けの方法です。

車検切れの普通乗用車は、原則として車検証の有効期間が切れたままでは移転登録(名義変更)ができず、いったん車検を通してから名義変更するのが一般的です。

一方、軽自動車は車検切れでも名義変更自体は可能ですが、公道を走るには別途車検を受ける必要があります。
もし手続きに不安がある場合は、名義変更に加えて車の運搬・引き取りまで対応してくれる買取店・専門業者を選ぶほうが安心です。

公道走行はNG!車検切れ車を売る際の重大な注意点

公道走行はNG!車検切れ車を売る際の重大な注意点

車検切れの車を運転して買取業者に持っていくことは絶対に避けてください

車検切れの車で公道を走行すると、以下の厳しい罰則が科せられます。
<車検切れの車で公道を走行したら科せられる罰則>
●違反点数6点
●30日間の免許停止処分
●6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金

また、車検が切れている場合は自賠責保険の保険期間も終了していることが多いため、万が一事故を起こした場合、相手方への賠償金を全額自分で支払わなければなりません。
車検切れの車を売却する際は、出張買取を利用するか、レッカー車や積載車を利用した移動を検討しましょう。

車検切れの車を売る際の必要書類

車検切れの車を売る際の必要書類

車検切れの車を売却する際は、適切な書類の準備が不可欠です。

車の売却には複数の書類が必要で、普通自動車と軽自動車では若干異なる書類が求められます。必要な書類を事前に準備しておくことで、売却手続きをスムーズに進められ、査定時の印象も良くなります。

書類の不備があると売却が遅れる可能性があるため、以下の表を参考に早めに準備を進めておきましょう

普通自動車

軽自動車

● 自動車検査証(車検証)
● 自賠責保険証明書
● 自動車リサイクル券
● 自動車納税証明書
● 実印・印鑑登録証明書
● 委任状・譲渡証明書

● 自動車検査証(車検証)
● 自賠責保険証明書
● 自動車リサイクル券
● 自動車納税証明書
● 実印(認印でも可)

普通自動車と軽自動車の主な違いは、普通自動車では印鑑登録証明書が必要で、委任状・譲渡証明書も用意する必要がある点です。軽自動車の場合は実印である必要がなく、認印でも手続きが可能になっています。

自動車検査証(車検証)

自動車検査証とは、車が車検をしっかり受け、保安基準を満たしているかどうかを証明する書類です。通称「車検証」と呼ばれ、運転の際には必ず携帯しなければならないため、ダッシュボードの中などに保管している方が多いでしょう。

車検証には所有者や使用者の氏名、住所、車の型式などが記入されています。車検が切れていても車を売るときには車検証が必要です。

もし車検証をなくした場合は、再発行が可能で、車検証の再発行に必要な書類を揃え、ナンバープレートに書かれている地名を所轄している運輸局に行くと、再発行の手続きが行えます。

自賠責保険証明書

自賠責保険証明書は、自賠責保険に加入していることを証明する書類です。車検の際に更新するため、証明書は車検証と一緒に保管されていることが多いでしょう。

なお自賠責保険は車に付く保険のため、売却すると保険も原則として車と一緒に買主へ引き継がれます。

買取店に売却する場合は、残り期間が査定でプラス評価となって買取価格に反映されやすく、結果として残っている自賠責分が「価格に含まれて戻る」ケースも多くあります。
車検切れの車でも自賠責保険証明書の提出は必要ですが、出張買取を利用する場合など積載車で買取店に運搬する場合は、自賠責保険が切れていても新たに加入する必要はありません

自動車リサイクル券

自動車リサイクル券とは、購入した車のリサイクル料金がきちんと納められたことを証明する書類です。

新車購入時にディーラーから発行され、リサイクル料金は車の購入時に預託する決まりで、車を売却したら返金されます。

車を廃車にする時にはじめてリサイクル料金は使われるため、売却時にはリサイクル料金のやりとりが発生します。この自動車リサイクル券も車検証と一緒に保管していることが多いでしょう。

紛失した場合は再発行はできませんが、自動車リサイクルシステムのWebサイトから自分の車の内容を確認でき、必要に応じて利用できます。
参考:自動車リサイクルシステム

自動車納税証明書

自動車納税証明書とは、毎年納める自動車税を支払ったという証明書です。

コンビニや銀行などで支払う際、支払用紙の一番右側の小さな紙だけが返却されます。サイズはたばこの箱程度の小ささで、レシートのような感覚になるので捨ててしまいそうになるかもしれませんが、大切な証明書です。

自動車税が未納の場合、売却時に未納分の清算を求められたり、手続きがスムーズに進まないことがあります。納税後に受け取る控えは大切な証明書で、紛失した場合は再発行の手続きができます。

納税証明書の再発行は都道府県が設置している自動車税事務所で行えるため、紛失に気づいたら速やかに再発行の手続きをしましょう。

実印・印鑑登録証明書

印鑑登録証明書とは、市区町村に登録した印鑑であることを証明する書類です。そして、登録した印鑑そのものを実印といいます。

実印と印鑑登録証明書は、普通自動車の売却のみ必要です。普通自動車を購入する際にも必要となるので、売却する車と購入する車どちらも普通自動車の場合は、はじめから2枚用意しておくと良いでしょう。

一方、軽自動車の売却時は、印鑑が実印である必要はないとされており、印鑑登録証明書も必要ありません

ただし、軽自動車を売却する際でも、実印が必要となるケースもあるため、事前に確認するか持参しておくと間違いありません。

委任状・譲渡証明書

委任状とは、車の売却の際に発生する名義変更の手続きを、買取業者に一任するという旨が記載されている書類。譲渡証明書とは、どの自動車を、誰から誰に、いつ譲ったのかを証明する書類です。

どちらも業者側で準備する書類なので、売主が事前に準備する必要はありません。

売買契約を結ぶときにこれらの書類が提示されるため、内容を確認して必要事項を記入し、買取業者に渡しましょう。普通車の場合は実印の押印が必要になります。

なお車検証の住所と現住所が異なる場合は、住民票などの追加書類が必要となるケースもあるため、事前に買取業者に確認しておくことをおすすめします。

車検切れの車を少しでも高く売るためのコツ

車検切れの車を少しでも高く売るためのコツ

車検切れの車であっても、少しの工夫で査定額を上げられる可能性があります。

以下の3つのポイントを実践しましょう。

価値が下がる前に1日でも早く査定に出す

新車は登録から1年が過ぎると、価格が新車時から約30%下がるといわれており、300万円で購入した車は1年後に210万円程度の査定額になる計算です。

このように、車は時間が経つほど価値が下がるため、売却を決めたらすぐに査定に出すことが重要です。

また、車検切れの車を放置しておくと、エンジンやバッテリーなどの状態が悪化し、さらに査定額が下がるリスクもあります。早めに売却できればこうした損失を最小限にできます。

内外装の簡単な清掃で印象を良くする

しばらく乗っていない車検切れの車は汚れているかもしれませんが、きれいにしてから査定に出すことをおすすめします。

洗車や車内清掃を行っておくことで、査定士に「大切に扱われてきた車」という良い印象を与え、プラス査定につながる可能性があります。

点検整備記録簿メンテナンスノートがあると、これまで整備されていたという安心感を与えられるため、査定時に持参しましょう。

相場を踏まえた希望買取額を伝え、売却意思を示す

あらかじめ自分の車の買取相場を調べた上で、常識的な範囲の希望額を伝えると、業者が歩み寄ってくれる可能性があります。

車の価値は毎日少しずつ下がるので、業者としてもなるべく良いタイミングで買取したいと考えています。

必要な書類を準備しておけば「本当にすぐに売ってくれるのだな」と信頼度が増し、交渉をスムーズに進められます。
「希望額に届けばすぐに売る」という強い売却意思を示すことが重要です。

車検切れの車の売却以外の選択肢

車検切れの車の売却以外の選択肢

車検切れの車を処分する方法として、売却以外にも、正式な手続きをもって車の登録情報を消す「廃車」という選択肢があります。

廃車は一時抹消登録永久抹消登録の2種類に分けられます。永久抹消登録を行う場合は車の解体が必須となり、許可を受けた解体工場でのみ実施できます。

また、車検切れ以外の不動車(エンジントラブルや事故車など)でも、解体業者や輸出業者による買取が可能です。解体業者は車のパーツや素材に価値を見出し、輸出業者は海外での需要を活用して買取を行います。
廃車にすれば自動車税や自賠責などの維持費が不要になり、タイミングによっては自動車税・重量税・自賠責の未経過分が戻ることもあります。

とはいえ買取価格が付く状態なら、通常の買取(または廃車買取)で売ったほうが手取りは増えやすいので、まず査定で金額を確認し、値が付かない場合に廃車を検討するのがおすすめです。

車検切れの車を売るのにおすすめの会社は?

車検切れの車を売却する際は、信頼できる買取業者に依頼することが重要です。

信頼できるかどうかを判断するポイントとして、実績が豊富な大手買取店であること、査定士や店舗スタッフの説明が丁寧であることが挙げられます。

特にJPUC(一般社団法人 日本自動車購入協会)適正買取店の認定を受けている業者なら安心できるでしょう。この団体は「不適切な買取をしていない」など10個の項目を満たした業者のみを認定しています。契約後の減額もなく、7日以内であればキャンセル可能な業者を選ぶことが大切です。

どの業者を選ぶか迷った場合は、オリコン顧客満足度調査による「車買取会社 オリコン顧客満足度ランキング」がおすすめです。実際にサービスを利用した方のアンケートを基に比較しているため、業者選びの参考にしてください。
高見陽子

監修者高見陽子

ファイナンシャルプランナー/金融・法律ライター
元大手銀行で個人営業を担当。現在は、資産形成や相続、ライフプランを中心に、車の売却・買い替えなど家計に関わる判断について、金融と生活実務の両面から情報提供を行う。

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