2012年05月24日 13時10分
ボルボ、世界初の“歩行者用エアバッグ”の仕組み公開
ボルボ・カー・コーポレーションは23日、新型ボルボV40に世界で初めて導入される、世界初の「歩行者用エアバッグ」の仕組みについて公開した。車体が何らかの物体と接触すると車の正面に埋め込まれた7つのセンサーが感知し、感知した物体が人間の脚として認知されるとボンネットが10cm上昇してエアバッグが膨張。ボンネットとぶつかった時の衝撃やフロントガラス、Aピラーとの激突を和らげる効果が期待されている。
同社は「車と歩行者の事故による最も深刻な頭部外傷は、ボンネットの下にある硬いエンジンなどの部品と、フロントガラスの下縁部やAピラーへの衝突によって引き起こされている」と分析し、世界初の“歩行者用エアバッグ”について開発を開始。コンピュータによるシミュレーションと人間を模した脚と頭部の模型を使って研究・実験を繰り返し、ボンネットを10cm上昇させることで、ボンネットとエンジンコンパートメント内の硬い部品の間に隙間を作り、衝撃を吸収する技術を開発した。
また、フロント部で膨らむエアバッグはワイパー全体の収納部とフロントガラスの約3分1と、Aピラーの下部をカバー。同社でシニア安全技術アドバイザーを務めるトーマス・ブロバーグ氏は「エアバッグには2つの機能があり、ひとつ目はボンネットを持ち上げスペースを生みだすこと。ふたつ目にフロントガラス付近の強固な部分に衝突した際の衝撃を吸収する機能です」と説明している。エアバッグはシステムが起動してから完全に膨らむまでの時間は200〜300分の1秒となる。
「歩行者が関係する事故のうち、75%が時速40キロ以下での走行時に発生している」(同社)ことから、同システムは時速20〜50キロでの走行時に作動。同システムが搭載された新型ボルボV40は来春、日本でも発売される。
同社は「車と歩行者の事故による最も深刻な頭部外傷は、ボンネットの下にある硬いエンジンなどの部品と、フロントガラスの下縁部やAピラーへの衝突によって引き起こされている」と分析し、世界初の“歩行者用エアバッグ”について開発を開始。コンピュータによるシミュレーションと人間を模した脚と頭部の模型を使って研究・実験を繰り返し、ボンネットを10cm上昇させることで、ボンネットとエンジンコンパートメント内の硬い部品の間に隙間を作り、衝撃を吸収する技術を開発した。
また、フロント部で膨らむエアバッグはワイパー全体の収納部とフロントガラスの約3分1と、Aピラーの下部をカバー。同社でシニア安全技術アドバイザーを務めるトーマス・ブロバーグ氏は「エアバッグには2つの機能があり、ひとつ目はボンネットを持ち上げスペースを生みだすこと。ふたつ目にフロントガラス付近の強固な部分に衝突した際の衝撃を吸収する機能です」と説明している。エアバッグはシステムが起動してから完全に膨らむまでの時間は200〜300分の1秒となる。
「歩行者が関係する事故のうち、75%が時速40キロ以下での走行時に発生している」(同社)ことから、同システムは時速20〜50キロでの走行時に作動。同システムが搭載された新型ボルボV40は来春、日本でも発売される。