2016年10月15日 09時50分

事故が起きやすい交差点の共通点は? 役立つ自動車保険とあわせて紹介

もし交差点で事故に遭遇したら…どのような自動車保険が役立つのか? [拡大する]

もし交差点で事故に遭遇したら…どのような自動車保険が役立つのか?

 一般社団法人 日本損害保険協会が、昨年中における「全国交通事故多発交差点マップ(人身事故)」を公開した。これによると、交差点および交差点付近で発生した事故は54%と、全体の過半数を占めている。そこで今回は、人身事故が起きやすい交差点の共通点とともに、万が一遭遇した場合に役立つ自動車保険についてお伝えしたい。

■事故が起きやすい交差点の共通点

 今回、北海道・東京・愛知・大阪・福岡の人身事故発生件数ワースト1の交差点を確認したところ、主に次の特徴があることがわかった。

(1)終日または通勤時間帯の交通量が非常に多い
(2)車線数が多い大きな交差点である
(3)交差点上に高速道路などの橋脚があり見通しが悪い

 内容としては、「前車の静動を見落として減速や停止に気づかない」「右左折時に横断歩道を渡る歩行者や自転車の確認不足」「対向直進車の見落とし」などを原因とした追突事故、右左折事故が各地点で半数以上の割合となっている。

■事故に遭った場合に役立つ自動車保険

 自動車を運転する以上、事故の加害者と被害者の双方になる可能性がある。万が一、加害者になってしまった場合は、損害賠償責任が生じる。過去の判例をみると、「誤って死亡させた」「重い後遺症を負わせた」といった際の賠償額は、5億円を超えたケースもある。

 また、高額な積荷のある車や店舗などへ追突して被害を負わせたといった物損事故の場合も、2億円を超える高額な賠償金が発生している。任意保険の「対人賠償保険」「対物賠償保険」は必ず加入し、保険金額も「無制限」を選択しておくと安心だろう。

 一方、「一時停止中に後続車から追突された」などの“もらい事故”に遭い、被害者になった場合はどうだろう。自分に全く過失がないケースでは、相手への賠償責任が発生しないため、保険会社の示談交渉サービスは使えない。そこで役立つのが、費用を負担せずに弁護士に交渉を任せることができる「弁護士費用特約」だ。付帯しておくと心強い。

 どれだけ注意していても、交通事故にはいつ遭遇するかわからない。自分が加入している自動車保険の契約やサービスの内容は、あらためて確認しておいてほしい。

参照/損害保険料率算出機構『自動車保険関連統計』

【文/内村しづ子】
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP事務所マネーサロンキャトル代表(http://money-quatre.jimdo.com/)。「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。女性の気持ちに寄り添うマネー講座やコラム執筆を積極的に行っている。

【監修/SAKU】

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