店舗のレジで預金を引き出せる!? 来年スタートの“新サービス”解説

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店舗のレジがATM代わりになる!? デビットカードの“新サービス”とは…

 銀行などが発行する「デビットカード」。買い物から決済までタイムラグがあるクレジットカードと違い、使用後すぐに口座振替が行われるため、家計を管理しやすいという利点がある。今、このカードが注目を集めているのをご存じだろうか。

 なぜかというと、2017年にデビットカードのひとつ「J-Debit」が、「キャッシュアウトサービス」を開始する見込みだからだ。実現すれば、例えばスーパーのレジなどでATMのように預金を引き出すことが可能になる。その仕組みや注意点を解説しよう。

■キャッシュアウトサービスのポイントは3つ

 現在、国内で発行されているデビットカードは、「ブランドデビットカード」と「J-Debitカード」の2種類。キャッシュアウトサービスの対象となるのは、後者の「J-Debitカード」だ。みずほ銀行などが準備を進めており、上述の通り2017年に導入を予定している。未定の部分もあるが、ポイントは以下の3点だ。

(1)小売店で買い物をする際、加盟店のレジで現金を引き出すことができる
(2)現金引き出しのみの利用は不可。買い物金額に対して少し多めに預金を引き出し、その差額を現金で受け取る
(3)手数料はゼロ

 ユーザーにとって、特に魅力的なのは(3)だろう。また、銀行やATMが少ない地域においては、買い物ついでに預金を引き出せるメリットは大きい。実は欧米などでは一般的なサービスで、日本でも以前から導入が議論されてきたが、金融庁が具体的に“解禁”の方向性を示したことで、実現の可能性がぐっと高まったのだ。

■“不正キャッシュアウト被害”への対策が必要

 導入にあたっては、不安要素も少なくない。何より懸念されるのが、なりすましによる“不正キャッシュアウト被害”だ。昨年末に行われた金融審議会でも「キャッシュアウトサービスを行う場合には、現金の引渡しが人の手を介しつつ行われることなどを踏まえ、銀行に対し、監督上、必要に応じ、然るべき体制の整備等を求めていくことが考えられる」との見解が示されている(※)。もちろんサービス提供側だけでなく、ユーザー自身も暗証番号などの管理をより厳重に行う必要があるだろう。

 また、サービスを利用できる加盟店を増やしていくことも、解決すべき課題のひとつ。小売店にとってメリットのある仕組みでなければ、広く普及は望めない。

 とはいえ、現状でもデビットカード自体は利便性の高いサービスといえる。多額の現金を持ち歩きたくない旅先などでは、大いに重宝するに違いない。キャッシュアウトサービスの導入を前に、新規で契約しておくのもアリかもしれない。

(※)決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ報告「決済高度化に向けた戦略的取組み」(平成27年12月17日)より

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