学資保険のメリット・デメリットは?加入前に知っておきたい基礎知識
今回は、学資保険に加入する前に知っておきたい基礎情報として、学資保険の一般的なメリットとデメリットに関する情報をチェックしていきましょう。
学資保険のメリット
それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。
必要な教育費用を確実に準備できる
契約時に教育費用の受け取り時期や受け取り金額を設定し、払込期間で定期的に保険料を積み立てる仕組みで、保険料が毎月口座から引き落とされます。
※半年払いや年間払いプランが選択できる商品もあります。
子どもが大学や高等教育機関に進学する際の費用を計画的に蓄積できるため、将来の教育資金を確保することが可能です。
万が一の事態が起こっても払込免除で教育資金を確保できる
一般的に自動付帯されているのが、「払込免除」の特約です。
これは、契約者に万が一の事態が起こった場合、それ以降の支払いが免除され、満期には満額の学資金が支払われるといった保障になります。
もしもに備え、本来受け取るはずだった教育費をしっかりと子どもに残すことができる点は、学資保険に加入する大きなメリットと言えるでしょう。
支払った保険料以上の金額が受け取れる
この「返戻率」とは、契約期間終了までに支払った総保険料に対する受け取り金額の割合を指します。
返戻率が100%を超える場合、支払った保険料の総額よりも多くのお金が返されることを意味しているため、子どもの学資金を効率的に貯めることができるでしょう。
※実際の返戻率は、契約する商品や保障プランの内容などによって異なります。
税制優遇措置が受けられる
これは、1年間で支払った保険料の金額に応じて、所得税と住民税が控除される制度で、税負担を軽減することが可能です。
控除を受ける場合は、会社員であれば年末調整で、自営業の方であれば確定申告で申請します。
参照:「国税庁 No.1140 生命保険料控除」「公益財団法人生命保険文化センター 生命保険料控除制度とは?」
学資保険のデメリット
途中解約をすると元本割れになる可能性がある
しかし、保険料の払込期間内に解約した場合は、元本割れのリスクが生じます。
学資保険を解約すると、それまでに払い込んだ保険料に応じた解約返戻金が受け取れますが、解約返戻金は払込んだ保険料の総額よりも少なくなることがあります。
学資保険は加入から受け取りまで、長期的な運用が必要です。支払いペース等に無理が生じて途中解約をすると損をする可能性もありますので注意しましょう。
予想外の教育費支出への対応が難しい
そのため、計画以上に教育費がかかってしまった場合は、学資金だけではカバーしきれない可能性があります。
よくあるケースとしては、「加入当時は公立学校への進学を検討していたが、実際は私立に進学することになった」などの事例です。
予想外の支出が発生した場合に備え、学資保険以外でもある程度は教育費として自由に動かせる蓄えを用意しておくと安心です。
インフレリスクに対応できない
そのため、契約時と実際に教育資金が必要になる時とで物価に変動があり、インフレによってお金の価値が下がってしまった場合は、契約時に計画していた受け取り金額だけでは足りなくなってしまう可能性も考えられます。
メリットとデメリットを理解して学資保険を検討しよう
加入する前には、メリットとデメリットをそれぞれしっかりと理解しておくことが重要です。
実際の保険選びでは、様々な会社の商品を比べ、自身のライフプランに合ったものを選択することが大切になります。
オリコン顧客満足度ランキングでは、学資保険の加入者へのアンケート調査をもとに算出した「学資保険 顧客満足度ランキング」を発表しています。
こちらもぜひご参考いただき、自分に合ったより良い商品を見つけてみてください。