困ったときの相談役、住宅ローンアドバイザー
住宅ローンアドバイザーとはどんな仕事?
取得のためには、金融検定協会の主催する試験または住宅金融普及協会の主催する講座を受講する必要があり、住宅ローンに関する知識をしっかりと学びます。また、3年ごとに更新も必要なので、常に最新の法知識を会得しているといえるでしょう。
このような知識を積んで常に最新情報を持っているプロですので、専門的な知見から住宅ローンについて的確にアドバイスしてくれます。
FPとの違いはどこにある?
どちらも金融に関する資格ですが、一言で言えば、FPは金融全体について幅広く理解しており、住宅ローンアドバイザーは住宅ローンに特化してアドバイスをするという違いがあります。
FPを取得するためには、住宅ローンだけでなく、年金や社会保険、預貯金や債券、税、不動産、相続など様々な分野を勉強する必要があります。一方で住宅ローンアドバイザーは、住宅ローンに関する基礎知識に加え、コンプライアンスやアドバイス方法、受付から完済までの実務など、住宅ローンを利用するに当たっての様々な専門的知識を狭く深く勉強することになります。
したがって、今後のマネープランに関して幅広くアドバイスを受けたいのであればFPに、住宅ローンに関して詳しくアドバイスを受けたいのであれば住宅ローンアドバイザーに相談するべきでしょう。もちろん、両方の資格を取得している人もいるので、住宅ローンについて詳しく知りたいけれども、それと一緒に今後のマネープランを立てたいというニーズがあれば、両方の資格を有している人に相談するのがベストです。
どうすれば相談できる?
まずオススメなのが、住宅金融普及協会か、全日本不動産協会のWebサイトから検索をすることです。この2つのWebサイトでは、公開を希望する住宅ローンアドバイザーの勤務先等の情報を閲覧することができます。どこの都道府県で仕事をしているか、他にどんな資格を有しているかなどで絞り込みもできるので、ここから相談したいアドバイザーの方を探して、アポイントメントを取ってみましょう。
もう一つが、金融機関の住宅ローン窓口に行くことです。金融機関で住宅ローン関係の仕事をしている方は、住宅ローンアドバイザーの資格を有している場合が多いので、ここでも有資格者と相談することが可能です。
最後の方法が、自分でインターネットを利用し検索して、独立のアドバイザーを探すことです。例えばFPの事務所の多くは、住宅ローン相談も取り扱っており、そのスタッフの中に住宅ローンアドバイザーの有資格者もいることが多いです。
相談料金は有料も無料もある
結論から言えば、アドバイザーによります。しっかりとした相談がしたいのならば、有料のところの方が手堅いかもしれません。一回の相談で数千円から数万円などがかかることもありますが、その後の手続等も手厚くアドバイスしてくれる事務所もあります。
無料のアドバイザーもいますが、その人たちの多くは、金融機関などと提携していることが多いので、特定の商品を勧められることがあるかもしれません。利用するのはもちろんいいですが、他の商品と自分で比較するなど、自分でも調べておくことが重要です。
人生の中で一番大きいといっても過言ではない買い物であり、商品選びを間違えると、大きな損につながってしまうかもしれません。また、ローンに伴う金利やそれ以外の諸費用・保険加入の必要性など、考えることは沢山あります。有料のアドバイザーに相談したほうが、結果として安上がりになるでしょう。また、1回目の相談は無料としているアドバイザーもいるので、試しに相談してみて、不安であればもう一度利用するなどの方法もあります。
以上のように、住宅ローンアドバイザーは、住宅ローンについて様々な勉強を積んだプロフェッショナルであり、住宅ローンを利用する時に心強い味方になってくれます。住宅ローンには様々な種類があり、どの商品にするかで、将来のライフプランも大きく変わります。もし不安が残るのであれば、このプロフェッショナルに相談することで、将来のライフプランをしっかりと立ててから購入することをおすすめします。