2013年03月28日 10時00分

自動車事故に遭わないために知っておきたい、乗車人数で変わる車の性能

春の行楽シーズン、数人でドライブを楽しむならブレーキ時や旋回時に注意! [拡大する]

春の行楽シーズン、数人でドライブを楽しむならブレーキ時や旋回時に注意!

 春本番を迎え、これから本格的に行楽シーズンがやってくる。家族や友達などと車で出かける機会が増える人も多いだろう。そんな数人でのドライブをする前に見ておきたい、JAF制作・著作の動画が、Webサイト『ポリスチャンネル』にて公開されている。

 楽しいドライブにするために安全運転を心がけるのは当然だが、その際に是非知っておきたいのが「乗車している人数によって自動車のブレーキ性能や旋回性能に差が出る」ということ。今回公開された動画は、“1人のみの乗車”と“定員いっぱいの乗車”で、重量の違いが制動距離や旋回時の挙動にいかに影響するのかを、ミニバン(定員8名)・軽自動車(定員4名)・セダン(定員5名)の3車種で比較検証したものだ。

 まずブレーキテストとして、時速60kmからブレーキアシストが作動しない範囲で強めのブレーキを踏み、制動距離(ブレーキを踏み始めてから完全に停止するまでの距離)を計測。すると、ミニバンの1人乗車と定員乗車で制動距離は4m以上も差が出ることがわかった。つまり、定員乗車で運転した場合、1人のみでの運転時より4m先でないと車が止まらないことになる。セダンでも同様に4m程度、軽自動車でも2mの差が出ていた。

 旋回テストでは、時速45kmで半径20mのカーブに進入し、カーブに沿って曲がれるかを確認した。どの車種でも、定員乗車では1人乗車より曲がりきれず、車1台分ほど大回りになってしまう結果となっている。

 実験で運転したドライバーは、「ブレーキング時、1人乗車時と定員乗車時では車体の重さは全く違う車に乗っているように感じた」とコメント。いつもと同じ車であっても、乗車人数や荷物の量に応じた運転をすることが必要ということだろう。

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