2015年12月03日 09時50分
運転中に踏切で立往生したら? 過去の事故事例を紹介
踏切で立ち往生していると、大事故につながる可能性も……。実際に起きた事例を紹介
車で踏切を渡っている途中で警報機が鳴り始め、慌てた経験のあるドライバーもいるだろう。踏切は、無事に渡りきれれば問題ないが、車の故障などトラブルが起きる可能性もゼロではない。だからといって立ち往生していると、電車と衝突、大事故へと発展しかねない。実際に起きた事例があるので紹介しよう。
<事故内容>
トラックが歩行者専用通路のない踏切に差し掛かった。すると、前方から歩行者が多数進入してきたので徐行運転をしたところ、渡りきる前に遮断機が下りてきたため、降車して踏切の警報ボタンを押した。だが、間に合わず、右後方と電車の右前方が衝突。トラックの荷台が中破し、電車が30分間止まった。
<事故原因>
この事故が起きた原因として考えられるのは、まず事故現場となった踏切に歩行者専用の通路がなかったこと。そして、トラック運転者による周囲の交通環境に対する状況把握が欠けていたことが考えられる。前方から多数の歩行者が進入してくると予測できていれば、踏切の手前で停止し、歩行者が渡りきるのを待つこともできただろう。
この事故では、電車が30分間停止し、自車が損傷している。このとき役立つのは「車両保険」だ。ただし、もし電車に損傷があった場合、損害賠償金は高額になることが多いため、あらかじめ「対物賠償保険」の補償内容なども吟味して加入しておきたいところだ。
参照:国土交通省 関東運輸局HP
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