2016年03月31日 09時40分
原付の死亡事故事例から学ぶ! 信号のない交差点で注意すべきポイントは?
交差点で起きた悲惨な事故。特に信号がない場合は、どんなことに注意すべき?
交差点は事故が発生しやすい。特に、信号のない交差点を通過する際は、細心の注意が必要だ。確認不足が生じると、思わぬ事故に遭うこともある。実際、交差点における確認不足が原因で、タクシーと原動機付自転車が接触、原付の運転者が死亡するという事故も発生している。事故内容と再発防止策を紹介していこう。
<事故内容>
タクシーが信号機のない交差点に差し掛かったところ、左方より原付が進入してきた。タクシー運転手は危険を感じ、右にハンドルを切りながら急ブレーキをかけたが、間に合わず、原付はタクシーの右側フロント部に衝突。運転者が死亡した。
<事故原因・再発防止策>
この事故では、タクシーと原付の両者ともに安全確認を怠ったことが最大の原因と推定される。事故が起きた交差点は、タクシー側の優先道路上にあったが、必ずしも相手が止まるとは限らない。今回のように、安全確認や一時停止を行わない車両が飛び出してくることもあり得るのだ。
同様の事故の再発防止策として考えられるポイントは3つある。1つ目は、交差点進入時は速度を落とし、安全確認を行ってから進入すること。2つ目は、“だろう運転”の危険性を理解すること。3つ目は、二輪車の特性を理解することだ。
自動車と原付の衝突事故については、過去にもいくつか紹介している。車線変更時に原付の存在に気づかず追突してしまったり、漫然運転が原因で原付を認識できず追突したという、いずれも自動車のドライバーによるミスが招いた事故だった(関連記事を参照)。
原付やバイクなど車体の小さい二輪車は、存在を確認しづらいことがしばしばある。また、小回りがきくために、運転者が無茶をして急に飛び出したり、無理な割り込みをしてくることもある。万が一衝突すると、衝撃によって死亡事故につながる可能性が高いため、より一層の注意が必要だ。
参照:国土交通省 関東運輸局HP
文:ロックスター 西田
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