2017年04月17日 09時40分
自動車保険を賢く使う! 基本補償と特約の“チェックポイント”とは
自動車保険には、自賠責保険と任意保険の2種類がある。自賠責保険のみでは補償範囲が限られるため、任意保険にも加入した方が安心だ。任意保険加入の際は、プラン選択により補償と保険料のバランスを自分で決めることができる。今の自分に必要な補償の範囲をしっかり確認し、損をしないようプランを選択しよう。
■必要な補償条件を決めておくことが大切
任意保険は、おおまかに言うと基本補償と特約で構成されている。基本補償の主な項目概要は以下のとおり。
【対人賠償保険】
相手方にけが、または死亡させてしまった場合に適用されるもの。無制限が一般的。
【対物賠償保険】
他人の財産や公共物に損害を与えた場合に適用されるもの。無制限がおすすめ。
【人身傷害補償保険】
過失割合に関係なく損害額を補償するもの。金額設定が可能。
【搭乗者傷害保険】
運転者や同乗者が死傷した場合に適用されるもの。
【自損事故保険】
運転ミスなどの自賠責保険では補償されない運転者自身の自損事故の場合に補償されるもの。
【無保険車傷害保険】
死亡もしくは後遺障害を負ったものの、相手の車が無保険車で十分な補償を受けられない場合に補償されるもの。
【車両保険】
自分の車の損害を補償するもの。車の年式等により保険会社が保険金額の範囲を設定する。
このなかで重要な基本補償は「対人賠償保険」と「対物賠償保険」である。他の項目は、運転の状況や車の年式によって検討するとよいだろう。
■必要のない特約を見極めよう
特約をあれこれとつけると保険料が跳ね上がる。自分に必要のない特約をしっかり見極めれば、保険料を抑えることができる。特約の種類や名称は保険会社によって異なるが、ここでは、一般的なものを紹介したい。
【運転者限定特約】
運転者家族限定特約、運転者夫婦限定特約などとも呼ばれる。運転者を限定することで保険料を下げられる。
【弁護士費用特約】
相手方に対して賠償請求する場合の弁護士費用や法律相談費用を補償するもの。
【対物超過修理費用】
相手車の修理費が時価を超える修理費用に対応するもの。
【ファミリーバイク特約】
原付バイクでの事故、自分のケガ・相手への賠償を補償するもの。
【個人賠償責任特約】
日常生活での賠償事故を補償するもの。家族も対象になる。
特約をつけるかどうか迷ったときは、いざ事故が起きた場合にどのくらいの費用がかかるかを計算してみるといい。基本補償と異なり、「保険料をかけるまでもない」と判断できる場合があるからだ。
自動車の利用の仕方は人それぞれだ。他の人にとっての良いプランが自分にとっても良いプランとは限らない。チェックリストを作って希望条件をある程度絞り込んでから、複数の自動車保険を比較すると決めやすいだろう。無駄な時間をかけずに納得のプランを選ぶことができるはず。
【文/稲森真美】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。相続や年金、教育費など、生活に密着したお金に関する話をわかりやすく伝えるためにライターとして活動中。
【監修/SAKU】
>>顧客満足度が高い「自動車保険」をさっそくチェック!
>>ダイレクト型と代理店型の保険料、なぜ違う?
■必要な補償条件を決めておくことが大切
任意保険は、おおまかに言うと基本補償と特約で構成されている。基本補償の主な項目概要は以下のとおり。
【対人賠償保険】
相手方にけが、または死亡させてしまった場合に適用されるもの。無制限が一般的。
【対物賠償保険】
他人の財産や公共物に損害を与えた場合に適用されるもの。無制限がおすすめ。
【人身傷害補償保険】
過失割合に関係なく損害額を補償するもの。金額設定が可能。
【搭乗者傷害保険】
運転者や同乗者が死傷した場合に適用されるもの。
【自損事故保険】
運転ミスなどの自賠責保険では補償されない運転者自身の自損事故の場合に補償されるもの。
【無保険車傷害保険】
死亡もしくは後遺障害を負ったものの、相手の車が無保険車で十分な補償を受けられない場合に補償されるもの。
【車両保険】
自分の車の損害を補償するもの。車の年式等により保険会社が保険金額の範囲を設定する。
このなかで重要な基本補償は「対人賠償保険」と「対物賠償保険」である。他の項目は、運転の状況や車の年式によって検討するとよいだろう。
■必要のない特約を見極めよう
特約をあれこれとつけると保険料が跳ね上がる。自分に必要のない特約をしっかり見極めれば、保険料を抑えることができる。特約の種類や名称は保険会社によって異なるが、ここでは、一般的なものを紹介したい。
【運転者限定特約】
運転者家族限定特約、運転者夫婦限定特約などとも呼ばれる。運転者を限定することで保険料を下げられる。
【弁護士費用特約】
相手方に対して賠償請求する場合の弁護士費用や法律相談費用を補償するもの。
【対物超過修理費用】
相手車の修理費が時価を超える修理費用に対応するもの。
【ファミリーバイク特約】
原付バイクでの事故、自分のケガ・相手への賠償を補償するもの。
【個人賠償責任特約】
日常生活での賠償事故を補償するもの。家族も対象になる。
特約をつけるかどうか迷ったときは、いざ事故が起きた場合にどのくらいの費用がかかるかを計算してみるといい。基本補償と異なり、「保険料をかけるまでもない」と判断できる場合があるからだ。
自動車の利用の仕方は人それぞれだ。他の人にとっての良いプランが自分にとっても良いプランとは限らない。チェックリストを作って希望条件をある程度絞り込んでから、複数の自動車保険を比較すると決めやすいだろう。無駄な時間をかけずに納得のプランを選ぶことができるはず。
【文/稲森真美】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。相続や年金、教育費など、生活に密着したお金に関する話をわかりやすく伝えるためにライターとして活動中。
【監修/SAKU】
>>顧客満足度が高い「自動車保険」をさっそくチェック!
>>ダイレクト型と代理店型の保険料、なぜ違う?