2017年07月13日 09時20分
事故多発シーズンに押さえておきたい 梅雨時のトラブルとは?
ドライバーは要注意! 梅雨時は特に気を付けたい“車のトラブル”とは?
日本列島は梅雨真っただ中。この時期のドライブは路面も滑りやすく、雨が原因でさまざまなトラブルも起こりやすい。そこで今回は、梅雨時は特に気を付けたい“車のトラブル”について取り上げていこう。
■雨天時は交通事故の確率が各段にアップ
雨の日の運転において、最も気を配るべきはやはり交通事故の回避。首都高速道路の調査では、平成28年度に起きた交通事故1万973件のうち、実に82%にあたる8994件が雨天時に発生しているという。
まず、気を付けたいのはフロントガラスの曇りによる視界不良。湿気がこもりがちなこの時期は、窓を開けてもなかなか曇りがとれない。デフロスターやエアコンの調整をしても視界が晴れないときは、カー用品店で販売しているガラスクリーナーを使用したり、日頃からガラスの外側内側をきれいに磨いておくことも重要だ。
また、雨の日は視界不良になるだけでなく、濡れた路面や水たまりによるスリップの危険性も各段に上がり、ブレーキの効きも悪くなる。特に、タイヤが摩耗している場合は危険だ。晴天時の路面であれば特に影響がないレベルの摩耗でも、雨天時には危険性がより増すことを改めて認識しておきたい。
■ハイドロプレーニング現象とは?
雨の日のドライブで怖いのが「ハイドロプレーニング現象」だ。雨天時の走行において、自動車はタイヤの溝によって路面の水を排出しながら進むわけだが、スピードの出しすぎなどによって排出しきれなくなると、タイヤが路面をつかめず“水の上”に乗り上げてしまうような状態になる。結果、ハンドルやブレーキが利かなくなり、事故につながってしまうのだ。これもタイヤの溝が減っていたり、空気圧が低かったりする場合に起こりやすい。
いずれにせよ、雨の日、特に高速道路においてはスピードの出しすぎは厳禁。この時期はいつも以上にタイヤの点検を含め、日々のメンテナンスが重要であるということも覚えておこう。
(前田智行)
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