2017年08月05日 11時10分

夏ドライブで注意「バッテリー上がり」 原因と予防策は?

夏にバッテリーが上がってしまう原因と予防方法を紹介 [拡大する]

夏にバッテリーが上がってしまう原因と予防方法を紹介

 間もなく訪れるお盆休み。帰省や旅行での長距離ドライブにあたり、注意したいのが車の故障や不具合だ。特に、冬によく起こることが知られている「バッテリー上がり」は、実は夏も油断は禁物なのだ。夏にバッテリーが上がってしまう原因と予防方法を紹介する。

 バッテリー関係のトラブルはこの時期、エアコンによって大量の電力を消耗するので起こりがち。車はヘッドライトやワイパーなどの作動に電気を使うが、夏場はそれに加えてエアコンによる電力量が増大するため、自動車の発電量を上回ってしまうことがあるからだ。なおJAFによると、一般的な中型乗用車の発電容量は1時間あたり40〜60A(アンペア)。対して、エアコン、正確には送風用のファンの電力消費量はそのうち3〜4割を占める20A程度といわれている。

 とはいえ夏は、暑さが厳しいときも多く、熱中症予防のためにもエアコンは必須。重要なのは、効率の良い使い方のポイントを知っておくことだ。蒸し暑い車内を少しでも素早く、効率よく適温にするにはどうすればいいのか。JAFが昨年実施したテストによれば、高温になった車内温度を最も早く下げるのは「エアコン+走行」。その方法としては「窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすこと」が、最も効率的であったとしている。

 車内が十分に快適になったらエアコンの風量を下げて、適温を保つようにするのがよいだろう。エアコンによる過剰な冷やし過ぎは、身体だけでなく、電力の消耗が多いので、なるべく控えよう。また、バッテリーが弱っているときにはトラブルが起こりやすいため、1ヶ月に1回程度は点検を行うことも重要。長距離ドライブ前には、せめてバッテリー本体に損傷や腐食などの異変はないか、目視で簡単にチェックしておこう。

 快適なドライブを楽しむためにも、普段からの小まめな点検とエアコンの上手な使い方で、トラブルを回避しよう。

(前田智行)

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