タクシーとどう違う? 自動車相乗りサービス「ライドシェア」の仕組みと使い方

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自動車相乗りサービス「ライドシェア」とは? 仕組みと使い方を紹介(写真はイメージ)

 近年、さまざまなモノ、空間、時間などをシェアするサービスが充実してきた。そのひとつが「ライドシェア」、いわゆる自動車の相乗りサービス。カーシェアではなく、行先が同じ他人同士をマッチングし、相乗りさせるものだ。“割り勘”で交通費が節約できるとあって、徐々に広がりを見せている。

 ライドシェアサービスは現在、日本国内で展開している「notteco(ノッテコ)」や「nori-na(ノリーナ)」、世界で多くの人が利用している「Uber」や「Lyft」など数多く存在する。

 ではどんなサービスなのか。日本最大2万人以上の会員を有する「notteco」を例にとると、ウェブサイトからドライバー登録をして同乗者を募ることも、同じ目的地に向かうドライバーに対し同乗をリクエストすることも可能。ガソリン代、高速代などの実費を同乗者が任意で割り勘するというものだ。定期的に長距離移動をするユーザーの中には、年間100万円以上を節約したケースもあるという。気になるのは防犯や安全性だが、本人確認書類の提出、レビュー機能などを充実させることにより、過去7年間で大きな事故や犯罪は一度も起きていないとのことだ。

 また、ライドシェアはさまざまな社会課題を解決するサービスとしても注目を集めている。2017年1月には、「notteco」が北海道天塩町と提携。これまで同町の住人は生活圏である稚内市までバスと電車を乗り継ぎ2時間以上の移動を余儀なくしていたが、nottecoを使って住民同士で相乗りすることで移動時間を約1時間に短縮できるという。こうした試みは、移動手段に課題を抱える地方都市だけでなく、首都圏においても有用だ。1台あたりの乗車人数が増えれば交通量が減少し、渋滞緩和や駐車場不足の解消、環境保全にもつながる。なお、「自家用自動車による有償運送」は原則として禁止されているが、nottecoなどのサービスはドライバーが報酬を受け取るわけではなく、あくまで移動コストを折半するという考え方である。

 こうした流れに対抗すべく、新たな動きを見せているのがタクシー業界だ。たとえば、運転に不安を抱えるドライバーなど向けに月額定額制の「乗り放題タクシー」の実証実験を開始。国土交通省でも制度化に向けた動きがあり、実現すれば毎日の移動手段に悩む地方の高齢者などにとっては、ライドシェアと並ぶ選択肢のひとつになりそうだ。

 新たな交通手段として広がりを見せるライドシェア。ユーザーとしては安い移動手段の選択肢が増えるのは歓迎すべきこと。今後の動きに期待したい。

(前田智行)

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