2018年03月26日 08時50分

年々増え続ける「迷い猫」 行方不明にさせないための防止策は?

愛猫が行方知れずにならないための対策について解説(画像はイメージ) [拡大する]

愛猫が行方知れずにならないための対策について解説(画像はイメージ)

 自由気ままなところを魅力と感じる人が多い「猫」。だが、その奔放な性格ゆえか、いちど外に出てしまうとなかなか帰ってこないこともある。実際のところ、そんな迷い猫は現在どれくらいいるのだろうか。また、愛猫が行方知れずにならないために、飼い主はどんな対策をすべきなのだろうか。

■飼い猫の脱走防止に有効な「脱走防止扉(柵)」

 2017年の「全国犬猫飼育実態調査」(ペットフード協会)によると、猫の推定飼育数は952万6000匹。対して、犬の数は892万匹で、1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を超えたという。

 一方で、飼い主のもとを離れ、行方不明になってしまう猫も少なくないようだ。環境省が公表しているデータによると、2016年度に自治体の保健所や動物愛護センター等に引き取られた所有者不明の猫は6万1600匹。この中には、少なからず迷子の猫も含まれている。

 ひとたび行方知れずになった猫を探し当てることは困難だ。そのため、日頃から“家出”防止策を万全にしておく必要があるが、特に重要なのが家の開口部のガード。「脱走防止扉(柵)」を設置することで、家人の外出や帰宅のときに玄関から飛び出して行ってしまうのを防ぐことができる。脱走防止扉は種類も豊富で、なかには賃貸でも床や壁を傷つけずに設置できる突っ張り棒式のものもある。扉だけではなく、窓に設置する「脱走防止窓」もあるため、脱出の可能性がある経路にはもれなく設置しておこう。中には扉や柵を軽々と飛び越えてしまう猫もいるため、高さや種類は愛猫の特性をふまえ、適切なものを選ぶようにしよう。

■万一のときは“捜索用サービス”の活用を

 いくら対策を講じても“逃亡”の可能性はゼロではない。もしも迷子になった場合は、捜索に役立つサービスを活用しよう。たとえば、「猫探し」に特化したスマートフォンアプリ。あらかじめ装着しておいた発信機から発せられるBluetoothの電波をキャッチすると、専用アプリの地図上に迷い猫がいそうなエリアを推定表示してくれる。

 ほかにも、保険会社によっては迷子のネコを探す費用を補助する保険も発売されている。発信器付き首輪をつけた猫がいなくなった場合、捜索費用を保険でカバーすることができるのだ。

 家の中でしか生活をしたことのない猫にとって、外はまさに未知の世界。迷って帰れなくなることもあるだろう。万が一の事態に備え、しっかりと準備しておこう。

(オオノヨーコ)

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