飼いやすいペットとは? 初心者向けや単身世帯、住宅別でご紹介
特に初心者や一人暮らし、マンションや賃貸住宅に住む方は、飼いやすさやペットの特徴を見極めることが重要です。臭いやお世話のしやすさも気になるところでしょう。
本記事では、「飼いやすいペット」をテーマに、初心者向けや単身世帯、住宅のタイプ別におすすめのペットを紹介します。加えて、臭い対策や注意点、ペットを飼う際に考慮すべき条件や準備についても解説します。ペット選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
飼いやすいペットの条件
まずは、それぞれの生活状況にあわせたペットの選び方を紹介します。
初心者向け:簡単にお世話ができる動物を選ぶ
毎日のご飯やり、水の交換、ケージの掃除など基本的なケアで十分な動物であれば、無理なくお世話を続けられます。日常のお手入れや健康管理が簡単な小動物を選ぶといいでしょう。
一人暮らし向け:長時間の留守に耐えられる動物を選ぶ
仕事などで長時間家を空けても、ストレスをためずに過ごせる動物を選びましょう。家の中で必要なスペースが小さい動物なら、一人暮らしの限られた住環境でも快適に過ごせます。
賃貸住宅向け:鳴き声が小さく、臭いが少ない動物を選ぶ
集合住宅では上下左右に部屋が隣接しているため、近隣への配慮が欠かせません。また部屋を傷つけたり汚したりするリスクが低い動物であれば、退去時のトラブルも避けられます。
臭いが気になる方は、体臭の少ない動物や、トイレのしつけがしやすい動物を選びましょう。日々の掃除や消臭対策で臭いは抑えられますが、臭いの少ない動物を選ぶことで、より快適な生活環境を維持できます。
飼いやすいペットの特徴とは?
ここでは、飼いやすいペットに共通している特徴を解説します。
お世話に手間がかからない
ハムスターやフェレットは、基本的なお世話、エサやりや掃除などだけで済むため、手間が少なく済みます。
スペースを取らない
ケージや水槽での飼育ができる小動物は、限られた住環境でも無理なく飼えます。高さのある家具を設置できるスペースがあれば、ペットの運動不足を解消でき、快適に過ごせる環境を整えられます。
鳴き声が小さい
鳴き声の小さな動物や、頻繁には鳴かない動物を選ぶと、近隣への影響も最小限に抑えられます。特に集合住宅では、鳴き声がトラブルの原因になりやすいので、しっかり考えておく必要があります。
臭いが少ない
臭いが外に漏れ出てしまうと、近所トラブルの原因になります。特にペットの排泄物の臭いには、注意が必要です。比較的排泄物の臭いが少ない小動物や鳥類、爬虫類がおすすめです。
人になつきやすい性格である
飼い主との信頼関係を築きやすい動物であれば、日々のお世話も楽しみながら続けられます。
初心者におすすめの飼いやすいペット
ここでは、飼育初心者の方におすすめのペットを種類別に紹介します。
爬虫類
トカゲも爬虫類の中でも飼いやすい種類です。大人しく温厚な性格の種類が多いため、ペット初心者にもぴったりです。適切な温度管理ができれば、エサやりと定期的な水槽の掃除などの基本的なお世話だけで健康に過ごせます。
小動物
ウサギは、おっとりした性格で、静かで落ち着いたペットを探している方に最適です。スキンシップが好きで、人によくなつく動物です。日中は昼寝をし、朝方や夕方に活動し始めます。ウサギも、暑さや寒さに弱く、適切な温度管理が必要です。
鳥
文鳥は人になつきやすく、飼い主とのスキンシップを好むペットです。温厚な性格で、マンションなどの集合住宅での飼育にも向いています。毎日のエサやりは欠かせません。1日以上家を空ける場合は、お世話を代わりの人に頼むか、ペットホテルを利用する必要があります。
犬・猫
猫では、アメリカンショートヘアが比較的頭が良く、しつけやすい品種です。独立心が強く、留守がちな家庭でもストレスをあまり感じずに過ごせます。ただし、犬や猫は15年以上生きる場合もあり、長期的な健康管理や医療費の準備が必要です。
その他
また、カブトムシなどは夏になるとペットショップやホームセンターでも手に入る人気のペットです。定期的な霧吹きとエサ交換だけで飼育できます。寿命は短いものの、子どものいる家庭でしたら、命の大切さを学ぶ機会として情操教育にもなるでしょう。
一人暮らしで飼いやすいペット
長時間の留守番に対応でき、日々のお世話も無理なく続けられるペットを見つけましょう。
爬虫類
対応できる動物病院が限られているため、飼う前に近隣の医療機関を確認しておくことが重要です。温度と湿度の管理が不可欠で、エアコンやヒーターを使用して適切な環境を保つ必要があります。
小動物
ハリネズミは、体長15〜20cmほどの小型で、鳴き声も控えめです。警戒心が強い性格ですが、飼い主の匂いや声を覚え、少しずつ信頼関係を築いていけます。25〜28℃の暖かい環境を好むため、温度管理には注意が必要です。
鳥
文鳥は、手乗りしやすく温和な性格の小鳥です。日中は忙しい家庭でも、比較的飼いやすい鳥類といえます。ただし、文鳥は気温の変化には弱いため、ヒーターで暖を取り、温度管理には注意が必要です。
犬・猫
犬の場合、毎日の散歩や定期的なトリミング、しつけなど、飼い主の時間と労力が必要です。一人暮らしで犬を飼う場合は、抱えられるサイズの小型犬がおすすめです。アパートやマンションでも飼育しやすく、散歩の負担も少なくて済みます。ただし、犬は人と触れ合うことを好む生き物なので、長時間の留守番はストレスになる可能性があります。
マンション住まいで飼いやすいペット
ここでは、マンション暮らしに適しているペットを紹介します。
爬虫類
爬虫類を健康に飼育するためには、適切な温度管理が重要です。診療可能な動物病院も限られているため、事前に医療機関を探しておくことをおすすめします。
小動物
ハリネズミも、マンション暮らしにおすすめの小動物です。鳴き声も小さく、体臭も少ないため、集合住宅に向いています。夜行性なので、昼間は静かに過ごします。ただし、気温や湿度の変化に敏感なので、エアコンや暖房器具の使用時は快適な環境を保つよう注意が必要です。
鳥
文鳥は家族と一緒にいることを好み、飼い主の側で遊ぶことを楽しみます。鳴き声も小さめなため、マンションでの飼育に最適です。清潔を好むため、飼育環境が汚いと、病気のリスクが高くなります。常にケージの掃除をおこないましょう。
犬
鳴き声の小さい穏やかな性格の犬種を選べば、近隣とのトラブルを避けられます。おとなしい性格としつけのしやすさを兼ね備えた犬種なら、飼育初心者でも安心です。
猫
短毛種は毛のお手入れが比較的簡単で、マンションでの飼育に向いています。体格の大きい猫でも、おとなしい性格なら快適に暮らせます。猫種の選択は、毛の長さだけでなく、性格や運動量なども考慮して検討しましょう。
賃貸住宅でペットを飼いたい場合
ペットを飼いたい場合は、入居前に物件の規約を確認し、必要に応じて管理会社や大家さんと相談することが重要です。近隣とのトラブルを避けるためにも、住環境に合わせたペット選びが欠かせません。
ペット可・ペット相談可の物件を選択する
また、ペット可の物件であっても、飼育できる動物の種類や大きさ、頭数に制限がある場合があります。「大人しい犬種に限る」といった性格の制限が設けられているケースもありますので、条件や規約を十分に確認してください。
ペット専用の設備が整っている物件は、基本的に家賃も高めに設定されているため、予算面での考慮も必要です。
ペット不可の物件でペットを飼いたい場合
自己判断で飼育を始めると、退去時にトラブルになる可能性があるほか、損害賠償を請求されたり、違約金を支払う必要があります。交渉する際は、飼育環境や管理方法を説明ができるよう準備しておきます。
ペット共生型の賃貸住宅も検討する
ペット共生型の賃貸住宅とは、ペット専用のドッグランやトリミングルームなどの設備を備え、防音設備や換気システムも充実したものです。
ペット共生型の賃貸住宅であれば、近隣とのトラブルも起こりにくく、ペットのお世話もしやすい環境が整っています。雨の日の散歩や、遠くのトリミングサロンに通う手間も省けるため、飼い主とペットの双方にとって快適な暮らしになるでしょう。
飼いやすい、臭くないペット
マンションやアパートなどの集合住宅でペットを飼う場合、臭いについても近隣への配慮が必要です。動物の種類によって体臭の強さは異なり、中には適切な管理をすることでほとんど臭いが気にならないペットもいます。
ここでは、臭いの少ないペットと、快適に暮らすためのポイントを紹介します。
飼っても臭いが少ないペット
セキセイインコや文鳥といった小型の鳥類も、体臭がほとんど気にならないペットです。ただし、止まり木などにフンがつく場合があるため、掃除はこまめに行う必要があります。
具体的な臭い対策
ケージや水槽は掃除を定期的に行い、ペットの居住空間を清潔に保つことで、臭いの発生を最小限に抑えられます。
条件に合ったペットを選ぶ方法
現代ではペットとの出会い方も多様化しており、ライフスタイルに合わせて理想のパートナーを見つけることができるでしょう。
ペットを迎える方法
近年では、保護犬や保護猫募集のほか、魚や爬虫類、フェレットやハムスターなどの小動物といったさまざまな動物の里親募集の機会も増えています。理想のペットに出会う場所として、検討してみるのもよいでしょう。
事前によく調べる
どんなペットでも大切な命です。どのような動物を迎えるにしても、事前にその動物についてよく調べ、自分が一緒に暮らすのに向いている動物かどうか、しっかりと考えましょう。
迷ったときは
ほかにも、各市町村や環境省などが交付しているペットの飼育に関するガイドラインを読んでみるのもいいでしょう。飼う人や地域の住民が共通の理解を持って暮らしていくための方法について、心構えや検討すべきことなどが記載されています。
ペットを飼うときの注意点
しかし、どんなに飼いやすいと言われるペットでも、命ある存在を飼育する以上、それなりの責任と覚悟が必要です。飼い主の生活環境や性格によっては、飼育が難しいペットもいます。
以下では、ペット飼育にあたって知っておくべき注意点を紹介します。
ペットとの時間を確保する
さらに、エサやり、ケージや水槽の掃除など、毎日お世話が欠かせません。また小動物であってもケージ内でストレスを感じないよう、運動の時間を確保してあげる必要もあります。
一人暮らしの場合、仕事や外出が多いと、ペットとの時間を十分に取れないこともあります。そのため、ペットが寂しさからストレスを溜めてしまうケースも少なくありません。旅行や出張など長期の外出時には、ペットを預ける場所を確保しなければなりません。
飼いにくいペットもいる
猟犬として活躍してきた犬種も、運動量が多く活発な性格のため、適度な運動を確保しなければなりませんまた猫の中にも人に慣れにくく攻撃的な性格の子がいるため、飼い主の経験や根気が必要です。
飼育を始める前には、こうしたことも十分に理解して、準備をすることが必要になります。
最期まで責任を持ってお世話をする
特に一人暮らしの場合は、急な入院や長期の外出時に、ペットを預けられる環境があるかどうかも重要なポイントです。日頃から近くにあるペットホテルの場所を把握したり、家族や友人に預かってもらえる体制を整えたりしておきましょう。
ペットを飼うときにしておきたいこと
ここでは、ペットを迎える前に知っておくべき医療に関する準備について解説していきます。
かかりつけの動物病院を見つけておく
特に、小動物や爬虫類などのエキゾチックアニマルなど、診察できる動物病院が限られているペットもいますので、十分に調べておきましょう。
また、動物病院は自由診療のため、治療費が高額になる可能性もあります。病気になってから慌てないよう、あらかじめ費用の目安も確認してください。
ワクチン、予防接種について調べておく
アレルギー反応など、ワクチン接種によって副反応が出る場合もあります。事前にどのようなワクチンが必要で、接種時期や間隔はどのくらいか、かかりつけ医と相談しながら計画を立ててください。
ペット保険の加入を検討する
入院や手術が必要になった際の治療費は特に高額になりやすく、飼い主の経済的な負担も大きいものです。安心して治療を受けさせるためにも、ペットを迎える際には、ペット保険への加入も検討しておきましょう。
自分のライフスタイルや居住環境に合ったペット選びを
大切なのは、見た目の可愛らしい姿だけでなく、そのペットとの暮らしを長期的に想像してみることです。自分のライフスタイルに合ったペットと出会えれば、互いに幸せな日々を送ることができるはずです。
なお、ペットを飼うにあたっては、健康管理や万が一の治療費などの経済的な準備も欠かせません。飼う際には、動物病院の確認やペット保険の加入についても検討することをおすすめします。
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