知っておきたいペット保険の加入条件!治療中や病気でも入れるの?
ここでは、ペット保険に加入する際の年齢や疾病の制限のほか、適切な保険を選ぶポイントについて解説します。
ペット保険の加入条件には年齢や既往歴の制限がある
ペットの年齢制限
これは、犬や猫が7歳を過ぎると「シニア」にさしかかり、体力が衰えて病気やケガをしやすくなるからです。このように、健康面のリスクが高い年齢になると、ペット保険に新規で加入できない場合があります。
ただし、新規加入時に年齢制限が設けられていないペット保険も存在します。また、一度ペット保険に加入すれば、年齢の上限を超えていても継続して利用でき、基本的に更新は終身となっています。
また、ペットの年齢がわからない場合でも、動物病院で推定年齢を調べてもらえば、その推定年齢を申告することでペット保険に加入できるケースがあります。
既往歴による制限
また、先天性(生まれつき)の病気にも制限がかかる場合があります。
<ペット保険の新規加入が難しい疾患例>
・悪性腫瘍(がん)
・慢性腎不全
・糖尿病
・肝硬変
・甲状腺疾患
・膵外分泌不全
・尿路結石
・緑内障
・白内障
・猫伝染性腹膜炎
・猫白血病ウイルス感染症
これらは一例であり、保険会社やプランによって異なります。条件付きで加入できることもあるため、心配な疾患がある場合も「加入不可」となっていなければ申し込める場合もあります。
詳しくは、各保険会社に確認してください。
ペット保険加入時には告知義務がある
ペット保険は、加入者が納めた保険料をもとに成り立っています。そのため、仮に告知義務がなかったり、持病があって治療の頻度が高いペットが多く加入していたりする場合、保険金の支払いがかさみ、財源が枯渇する状況になってしまいかねません。
告知義務は、加入者間の公平性を保つための重要な役割を担うものなのです。
告知義務がある項目
一般的な告知項目は、下記のとおりです。保険会社によって異なる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
<ペット保険の一般的な告知項目>
・生年月日
・体重
・ペットの種類
・ワクチンの接種状況
・病気やケガの既往歴
・現在治療中の病気やケガの有無
すでに病気やケガが完治した場合や、再発の可能性が低い場合は、ペット保険に加入できるケースもあります。
心配な場合も、まずは保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。
告知義務を怠ったときの対応
もし、告知義務違反をした場合には、期待していた補償が受けられなくなったり、保険契約を解除されたりしてしまう可能性があります。
加入後には通知義務がある
通知義務も、契約後の状況変化に対応するための重要な制度といえます。加入者である飼い主の住所が変わったり、ペットをほかの人に譲ったりした場合も、すみやかに保険会社に連絡しましょう。
ペット保険の加入に関する注意点
予防接種や健康診断を済ませておくと安心
また、基本的には健康診断を通知する義務はありませんが、特定の年齢を上回っている場合やペットの種類によっては、加入時に健康診断の診断書の提出を求められることもあります。ただし、健康診断や予防接種は、ペット保険の補償対象外となります。
肥満に注意することは必須
なお、ペットの体型を評価する指標として、多くの保険会社で採用されているのは「ボディコンディションスコア(BCS)」です。
BCSは視診と触診により判定され、5段階で評価されるもので、BCS3が適正、4以上は太っている、2以下はやせていると判定されます。
元から体重の重い大型犬は、肥満になると関節への負担が大きくなるため特に注意が必要です。日頃から食事や運動などに気をつけて、ペットが適正な体型を保てるよう管理しましょう。
混血犬は加入条件を事前に確認
特に混血犬は、掛け合わされた種類によってかかりやすい病気やケガに違いがあります。どの犬種の掛け合わせなのかを知っておくと、かかりやすい病気やケガがわかるので、あらかじめ調べておくといいでしょう。なお、混血犬の場合は、成犬時の予想体重をもとに保険料を定める保険会社が多いようです。
ペット保険の加入時は、年齢と過去の病気・ケガに注意
また、過去に重い病気やケガをした場合や、先天性の病気があった場合も、加入を断られるケースが多いので注意してください。ペット保険の加入を検討している人は、ペットが若くて健康なうちに加入することをおすすめします。
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