自動車保険料は、過去の事故歴や車種、年間走行距離、免許証の色など、多くの項目から算出されています。車の運転経験の浅い若年層は事故のリスクも高くなる傾向があり、それに比例して自動車保険料も高額になりがちです。自動車保険料を節約するためにはさまざまな方法があります。中でも、運転者の年齢を限定する「運転者限定特約」を上手に活用することによって、自動車保険料を抑えることができることをご存じでしょうか。
ここでは、「運転者限定特約」を上手に活用して自動車保険を節約する方法やその仕組みについて解説していきます。補償内容を確認し、上手に自動車保険料を節約できるよう参考にしてみてください。
「運転者限定特約」と「運転者限定なし特約」の違いは?
「運転者限定特約」とは、運転される方の年齢を限定することによって、保険料が割引きされる特約です。車を運転するのは、ドライバー本人やその家族であることがほとんどです。運転者限定特約を契約に付加することによって保険料を安く抑えることが可能になります。
これに対し、「運転者限定なし特約」は、その名の通りドライバーを家族や年齢条件によって限定しない特約のことです。ただし、中には年齢条件を設定し「○○歳以上」が対象となるケースもあるため、ドライバーが条件年齢以下だった場合は補償対象外となるケースもあります。免許を取得して間もない子どもがいる家族や、友人と頻繁にドライブをすることが多い人は「運転者限定なし特約」のプランを選ぶことをおすすめします。保険料は「運転者限定特約」に比べて高額になりますが、万が一の事故でも安心です。
補償される条件は? 運転者限定特約の種類と補償内容、割引率について
運転者限定特約を申し込む際には、補償範囲を決めなければなりません。多くの保険会社では、「本人限定(記名被保険者)」「本人・配偶者限定」「家族限定」というように範囲と運転者の年齢条件を限定できるようになっています。
【本人限定】
契約者本人以外が運転し事故を起こした場合は補償されません。
【主に運転される方の配偶者】
正式な配偶者ではない、いわゆる「内縁関係」であっても補償対象となることがあります。一般的には、法律上の婚姻の相手方のことで婚姻の届出をしていないが事実上の婚姻関係と同様の状態である場合を含みます。ただし、これは保険会社によってルールも違うため、事前に確認しておくようにしましょう。
【同居の親族及び別居の婚姻歴のない子】
本人とその家族が対象となりますが、基本的には同居していることが前提となります。ただし、単身赴任などで別居状態にある場合や、進学や就職などで一人暮らしをしている子どもは対象となることが多いです。そのため、実家に帰省中のときだけ車に乗るという場合であっても、家族限定特約であれば補償対象となることがほとんどです。
自動車保険を選ぶポイントは4つ!使用目的・車を利用する人・免許証の色・年齢
一見複雑に感じられる自動車保険ですが、保険料を安く抑えるためのポイントをまとめてみましょう。
(1)使用目的
車を持つ人の理由は千差万別です。仕事で毎日使用するのか、レジャー用途のように主に土日だけの使用なのかによって保険料は大きく変わってきます。
(2)車を主に利用する人
車を家族共用で使用している場合は「運転者家族限定」「運転者年齢条件」の特約を契約に付加することを検討してみましょう。自分の車は自分以外誰も運転しないという場合は「本人限定」とすることで保険料の節約にもなります。
(3)免許証の色
自動車免許を取得後3年間はグリーンの免許証が発行されますが、その後はブルーの免許証になります。過去5年間の中で無事故無違反を達成すると免許証の色はゴールドとなり、自動車保険の割引サービスが適用となるケースも多いです。
(4)年齢
自動車保険はドライバーの年齢が若ければ若いほど高くなる傾向があります。そのため、家族のなかの最も若い運転者の年齢を条件に付帯することによって自動車保険を節約することができます。
複雑に感じられる自動車保険の契約内容も、この4つのポイントを参考にすることで、自分に最適なプランを選ぶことが可能になります。
今の契約内容で大丈夫?運転を代わってもらう前にその人が補償されるのかどうかを考えよう
ゴールデンウィークや夏休みなど、友達と交代で運転をしながら遠出する機会もあるかもしれません。また、車で来たのにお酒を飲んでしまったときに便利な運転代行。いずれも第三者に車の運転を任せることになるのですが、もしものときは本当に大丈夫でしょうか?
運転者を限定しており、「本人・配偶者限定」「家族限定」の特約を組んでいる場合、当然ですが家族以外の運転者は補償対象外となるため注意が必要です。友達と遠出する場合は、車を持っている人の保険内容をあらかじめ確認しておき、運転する予定の人が条件を満たしているか把握しておく必要があります。自動車保険が条件を満たしていない場合は、レンタカーを借りるとこのような心配はなくなります。
そして最も注意しなければならないのが運転代行です。レンタカーは、車が事故を起こしてもほとんどの場合は貸与された車に保険が付帯されているため補償されます。しかし、運転代行の場合、事故を起こした運転代行業者と、車の持ち主である本人にも賠償責任が問われることがあります。ほとんどの場合は運転代行業者も任意保険に加入しているため、万が一事故が起きてもカバーされます。しかし、中には悪質な運転代行業者もあり、任意保険に未加入というケースも少なくありません。運転代行を依頼する際には、事前に任意保険に加入しているかを確認しておくようにしましょう。
自動車保険の見直しは、自分自身だけではなく大切な人を守るためにも重要なことです。今回ご紹介した「運転者限定特約」は自動車保険の見直しポイントの中でも一例に過ぎませんが、あなたにとって適正なプランであるか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。