2013年02月26日 10時00分
自動車保険で車の修理費は出る?〜大雪による損害の場合
楽しい雪道ドライブのため、事前に情報収集と対策を!
2月23日から24日にかけて、数年に一度のレベルの猛烈な寒波が北陸・東北地方を襲い、大雪や猛吹雪といった大荒れの天気をもたらした。青森県では、5メートルを超える積雪となったところもあるという。そんな大雪によって車が損害を受けた場合、自動車保険は適用されるのだろうか?
■ボンネットがへこんでしまった場合
大雪が降ると、積雪の重みで車の屋根やボンネットがへこんでしまうことがある。そんなとき、自車の損害を補償する自動車保険・車両保険に加入していれば、ほとんどの場合、問題なく保険金は支払われる。大雪などの自然災害が原因で発生する車の修理代は、車両保険を使って支払うことができるのだ。
ちなみに車両保険には、「オールマイティタイプ」や「エコノミータイプ」などの種類がある。両者のいずれかであれば、大雪を含む自然災害による損害は補償の範囲内だが、まれに「他車との事故で損害を受けた場合のみを補償するタイプ」の車両保険を契約している人もいる。その場合は、自然災害による損害で自動車保険を使うことはできない。
■スリップによる単独事故
大雪になると、路面の凍結など走行条件の悪化が原因の事故も増える。スリップして単独事故を起こしてしまうケースも多いだろう。その場合は、契約している車両保険が「オールマイティタイプ」であれば、車両保険を使って車を修理することは可能。しかし「エコノミータイプ」だと、原因はスリップでも、車の運転で起こした単独事故は補償の範囲外となっている。
■事故を起こさないためのコツ
危険が伴う雪道を運転する際は、チェーンを着けるなどの対策を。また、急発進・急ブレーキ・急ハンドルは避け、スタッドレスタイヤは必ず4輪ともに履こう。路面が濡れているように見えて実は凍っている“ブラックアイスバーン”にも注意が必要だ。
雪道のドライブは、本来、楽しい思い出になり得るもの。余計な心配をしないで済むよう、万全の準備をしよう。