バイク保険は納車前に加入しても大丈夫?加入に必要なものも解説
ここでは、バイク保険に納車前に加入できるかどうか、バイク保険の加入に必要なものなどについて解説します。
目次
バイク保険は納車前に加入しても問題ない
納車前に保険に加入すると、契約した日から保険料を支払わなくてはならず、納車日までの保険料が無駄になってしまうと思うかもしれません。しかし、保険による補償の開始日(保険始期日)は、保険の契約日とは別に、希望日に設定することができます。納車前にバイク保険の加入手続きを行い、保険始期日を納車日に設定しておけば、納車した日から補償を受けられるため安心です。
通常、保険の補償が開始するのは、保険始期日の午後4時からとなっていますが、希望があれば午前0時以降に1時間単位で設定可能です。
納車後のバイク保険加入にはリスクがある
納車後にバイク保険に加入する場合、納車されたバイクをバイクショップで引き取った時点は保険未加入です。万一、帰り道にそのバイクで事故を起こしてしまったら、補償を受けることができません。バイクが新車でも中古車でも、納車直後はそのバイクに慣れていない状態ですから、転倒や操作ミスの危険性が高いことも不安材料です。
バイクを自宅に納車してもらう場合でも、バイク保険に加入するまでは補償がないため、安心して運転できません。バイク保険は納車前に加入しておくのがおすすめです。
バイク保険の加入に必要なもの
<バイク保険の加入に必要なもの>
・原付(排気量50cc以下)の場合:標識交付証明書、免許証、保険証券など
・軽二輪(125cc超250cc以下)の場合:軽自動車届出済証、免許証、保険証券など
・小型二輪(250cc超)の場合:車検証、免許証、保険証券など
保険証券は、初めてバイク保険に加入する場合、不要です。
なお、納車前の場合は、車検証などのバイクに関する書類が手元にないことがあります。そうした場合は、下記の情報を用意してください。
<保険加入に必要なバイクの情報>
・バイクの登録番号
・初度登録年月
・型式
・車台番号
・車両保有者
・車両使用者
バイク保険の車両入替も納車前に行うのがおすすめ
車両入替は、保険会社のWebサイトや電話などで受け付けています。契約者専用ページにログインするか、電話で連絡をして手続きを行ってください。車両入替に伴い保険料が変わる場合は、追加の支払いや返金の手続きも行う必要があります。手続きが終わると、後日、返信用封筒が送られてくるので、車検証などのコピーを返送すれば、車両入替が完了します。
納車前で車検証などが手元にない場合は、前述した情報を用意して対応しましょう。
なお、車両入替を行うと、補償の対象は、保険の変更適用日の当日に新しいバイクに乗った瞬間に移ります。新しいバイクに乗る前であれば、変更前のバイクで事故を起こしてしまっても補償の対象となります。
納車前に間に合わなければバイク保険は即日加入もできる
バイク保険の加入が納車前にできなかった場合は、納車日に即日加入することをおすすめします。
バイク保険の契約方式には、保険会社のWebサイトや電話で契約できるダイレクト型と、保険代理店の担当者との対面などで契約できる代理店型があります。ダイレクト型の場合、補償開始は納車日の翌日以降となってしまいますが、代理店型であれば納車日に契約書を交わし、保険料を支払えば、その時点で保険を有効にすることが可能です。
バイク保険を選ぶ際のポイント
自分に合った補償内容かどうか考える
■バイク保険の主な補償と特約
名称 | 補償内容 |
対人賠償保険 | 他人に人的損害を与えた場合に使われる保険。運転者と同乗者には適用されない。損害を与えた相手が家族の場合も適用外。 |
対物賠償保険 | 他人の物に損害を与えた場合に適用される保険。運転者と同乗者には適用されない。損害を与えた相手が家族の場合も適用外。 |
搭乗者傷害保険 | 運転者と同乗者の人的損害を補償する保険。ケガの部位や程度などによって、支払われる保険金が規定されている。 |
人身傷害保険 | 契約者とその家族が受けた人的損害を補償する保険。過失割合に影響されず、運転中の事故でなくても補償される。 |
自損事故保険 | 相手のいない自損事故による人的損害を補償する保険。傷害の部位と程度によって、支払われる保険金が規定されている。 |
無保険車傷害保険 | 事故の相手の保険が使えない場合、本来なら相手が支払うべき賠償金額を補償する保険。 |
車両保険 | 自分のバイクの損害を補償する保険。事故だけでなく、災害やいたずらによる損害も含まれるが、例外規定もある。 |
対物超過修理費用特約 | 相手に与えた物的損害の賠償金が時価額を超えた場合、その超過分を補填する特約。年式の古いバイクや希少なバイクなどに損害を与えた場合などに有効。 |
弁護士費用等補償特約 | 事故相手との示談交渉を弁護士に依頼した場合、その関連費用を補償する特約。 |
他車運転特約 | 他人から借りたバイクで事故を起こした場合、その損害を補償する特約。ただし、日常的に借りているバイクは適用外の場合がある。 |
被害者救済費用補償特約 | 運転者の過失ではなく、バイクの欠陥などによって事故を起こし、他人に損害を与えた場合、被害者救済のために保険金が支払われる特約。 |
車両積載動産特約 | 事故によって、自分の携行品や積載品が損害を受けた場合、それを補償する特約。適用対象は保険会社によって、細かく規定されている。 |
バイク保険(任意保険)の補償内容を徹底解説!
ダイレクト型か代理店型のどちらにするかを考える
ダイレクト型
ダイレクト型は、保険会社にWebサイトや電話で連絡し、新規加入や契約変更などを行う方式のことで、「通販型」とも呼ばれます。
Webサイト経由であればいつでも手続きを行える点や、店舗を構えていないなどの理由から保険料が安価に設定されていることが、ダイレクト型の魅力です。「保険には加入したいけど保険料は抑えたい」という人に向いています。
一方、ダイレクト型は、必要事項の記入といった手続きを自分で行わなくてはならず、保険の知識に自信がない人には難しいかもしれません。また、ダイレクト型は即日加入ができない点もデメリットといえるでしょう。
代理店型
代理店型は、事務所や店舗を構え、専門知識のあるスタッフが応対してくれる、昔ながらの契約方式です。近年は、商店街やショッピングセンターに出店するケースも増えてきました。
店舗やスタッフがいるため、代理店型はダイレクト型に比べて保険料が割高な傾向がありますが、保険のプロにじっくり相談でき、アドバイスを受けられる点は大きなメリットです。バイク保険に詳しくない人は、代理店型を選ぶといいでしょう。また、代理店型だと即日加入ができるため、急いでいる場合でもすぐに契約できて安心です。
複数の保険会社から見積もりを取る
バイク保険の見積もりは、保険会社のWebサイトや比較サイト、ランキングサイトからも取ることができます。
バイク保険の選び方については、下記の記事をご覧ください。
バイク保険の選び方を解説!万一の事態に備えるための基礎知識
納車前にバイク保険に加入し、バイクライフを楽しもう
新規加入でなく車両入替の場合でも、納車前に手続き可能です。納車日までの加入が難しい場合は、保険代理店を利用し、納車日に即日加入しましょう。
バイク保険に加入すれば、安心してバイクを運転できます。ぜひ、納車前に加入手続きを済ませ、自分に合ったバイクライフを楽しんでください。
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