250ccと400ccのバイクで迷う!知っておきたいポイントを解説

250ccと400ccのバイクで迷う!知っておきたいポイントを解説

普通二輪免許を持つ人の中には、250ccバイクか400ccバイクか、どちらに乗ろうか迷う人もいるのではないでしょうか。選ぶ際は、それぞれのバイクの特徴を知ることが第一です。
ここでは、250ccバイク、400ccバイクのメリット・デメリットに加え、250ccバイクと400ccバイクの違いについて解説します。

mokuji目次

  1. 250ccバイクのメリット・デメリット
    1. メリット:高燃費で小回りがきく
    2. デメリット:パワー不足な点が否めない
  2. 400ccバイクのメリット・デメリット
    1. メリット:安定性が高く、パワーも十分
    2. デメリット:維持費がかかり、新車のラインナップが少ない
  3. 250ccバイクと400ccバイクの違い
    1. 車体の重さと大きさ
    2. 車両販売価格
    3. 維持費
  4. 250ccバイクか400ccバイクか迷ったら、違いを知ることが大切

250ccバイクのメリット・デメリット

道路運送車両法では、「軽二輪」に分類される250ccバイク。ここでは、400ccバイクとの比較という観点で、250ccバイクのメリット・デメリットを解説します。

メリット:高燃費で小回りがきく

250ccバイクは、同じモデルの400ccバイクと比較した場合、車重がはるかに軽く、取り回しやすく小回りがきくというのが大きな特長です。
転倒時の引き起こしや、エンジンをかけずに押して移動するのも楽に行えます。バイクの扱いに慣れていないビギナーライダーには、大きな安心感につながるでしょう。

狭い場所でのUターンも苦になりませんから、生活道路や市街地走行が多い街乗りには、ベストマッチのクラスといえます。
また、400ccバイクに比べて高燃費となる傾向があり、車検が不要という点も大きな魅力です。

デメリット:パワー不足な点が否めない

250ccバイクのデメリットとしては、パワー不足な点が挙げられます。例えば、高速道路を使ったロングツーリングでは、400ccバイクとの違いは歴然です。前走車を追い越すときにも、スロットルのひとひねりでパワーを出せる400ccと違い、シフトダウンしてエンジンの回転を上げないと、瞬発力を発揮できません。

また、車検がないためにメンテナンスが自己責任になり、車体の異常や部品の摩耗に気づきにくいというリスクがあります。タイヤやブレーキ、チェーンなどの重要部品は自分で点検できる程度の知識を身に付け、定期的なメンテナンスをショップに依頼するなど、常に良好なコンディションを保てるよう、注意しなければなりません。

400ccバイクのメリット・デメリット

400ccバイクは、道路運送車両法では「小型二類」に分類されます。ここでは、400ccバイクのメリット・デメリットを、250ccバイクの比較という観点で解説します。

メリット:安定性が高く、パワーも十分

400ccバイクのメリットは、余裕のパワーと大柄な車格です。高速道路での追い越しはもちろん、危険回避のための急加速もスロットルひとつで対応できる力強さは、大きな魅力だといえます。250ccバイクに比べて車重があるために安定性が高く、走行中の横風などの外力に強いことも特長です。

パワーを求めるなら1000ccを超える大型バイクもありますが、大型二輪免許が必要ですし、何より「大きすぎて持て余す」というデメリットも生まれます。道路事情やライダーの体格などを考えても、400ccは日本での運転に適したクラスだといえるでしょう。

デメリット:維持費がかかり、新車のラインナップが少ない

400ccバイクのデメリットとして、まず維持費がかかる点が挙げられます。定期的な車検では整備費をはじめ、各種費用がかかりますし、250ccバイクと比べると燃費が高くなりがちです。ですから、400ccバイクに乗るなら、こうしたランニングコストも考慮しておく必要があるでしょう。

また、経済的な250ccバイクと、ハイパワーな大型バイクのあいだに位置する400ccバイクは、近年敬遠される傾向があるようです。そのため、各メーカーには新車のラインナップが少なく、選択肢が少ないというのもデメリットといえるかもしれません。

250ccバイクと400ccバイクの違い

250ccバイクと400ccバイクの違い

続いては、250ccバイクと400ccバイクの違いについて解説します。「車体の重さと大きさ」「車両販売価格」「維持費」の、3つの視点で違いを見ていきましょう。

車体の重さと大きさ

一般的な傾向として、250ccバイクと400ccバイクでは、車体の重さや大きさに大きな違いがあります。

エンジンそのものの重さの違いに加えて、400ccバイクでは大きなパワーを受け止めるため、250ccバイクに比べて、フレームやサスペンションに十分以上の強度がありますし、チェーンやブレーキもそれだけの耐久性を持っています。一つひとつのパーツの重量差は小さくても、まとまれば大きな差になって表れるわけです。

さらに、車体の重さや大きさは、バイクのタイプによっても変わってきます。スポーツ走行を意識したバイクは、400ccバイクでも軽くコンパクトに作られていますし、クルーザータイプのバイクなら十分な車重と余裕のあるライディングポジションをとれるよう、大柄に作られています。

ですから、重さや大きさを意識するなら、排気量だけでなくバイクのタイプにも着目することが大切です。

車両販売価格

新車価格は、国産各メーカーのバイクなら250ccバイクで50万〜80万円400ccバイクなら80万〜90万円というのが一般的です。
しかし、バイクの価格は、排気量よりも、そのバイクの作り込みによって大きく違ってきます。そのため、250ccバイクと400ccバイクとで、ほとんど価格差がないモデルもありますし、このクラスで100万円を超えるモデルもあります。

ローンを組むにしても新車は高額ですから、程度の良い中古車を探すという人もいるのではないでしょうか。ですが、中古車は個体差が大きく、店舗によってサービスの内容も異なるため、バイク初心者にとっては購入のハードルが高くなります
インターネットで店舗の情報や評判を調べたり、バイクに詳しい友達や知り合いに実車をチェックしてもらったりして、優良店で程度の良いバイクを見つけるようにしましょう。

維持費

バイクの維持費として代表的なものは、日々のガソリン代と整備代です。400ccバイクは、250ccバイクと違って車検がありますから、2年に1度のまとまった出費を避けることができません。また、毎年5月に納付する軽自動車税や、新車登録時あるいは車検時に納める自動車重量税などもあります。

維持費を250ccと400ccで比較してみると、おおよそ下記のようになります。

250ccバイクと400ccバイクの維持費の比較

費用

250ccバイク

400ccバイク

軽自動車税

3,600円/年

6,000円/年

自動車重量税

4,900円

1,900円/年

自賠責保険料(12ヵ月契約)

7,100円

7,010円

12ヵ月点検

1万2,000〜1万4,000円

1万5,000〜1万6,000円

車検費用

4万〜6万円

整備費

5万〜10万円/年

5万〜10万円/年

ガソリン代

4万2,500円/年

4万8,571円/年

※自賠責保険料は本土の場合の金額。※250ccバイクの自動車重量税は、新車登録時に一括で納税。※400ccバイクの自動車重量税は、新車登録から13年経過した場合は2,300円/年、18年経過した場合は2,500円/年に変わる。※ガソリン代は170円/L、年間1万km走行、250ccバイクの燃費40km/L、400ccバイクの燃費35km/Lとして算出。

250ccバイクか400ccバイクか迷ったら、違いを知ることが大切

250ccバイクに乗るか、400ccバイクに乗るかは、多くのライダーが悩むところです。それぞれのバイクの特徴や違いを理解した上で、「自分はどのようにバイクを楽しみたいのか」を見極めることが重要です。そうすれば、後悔のない決断を下せるでしょう。
乗りたいバイクが決まったら万一の事態に備えて、自分に合ったバイク保険に加入しておくことも大切です

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