125ccバイクに乗るための免許とは?取得方法と費用を解説

125ccバイクに乗るための免許とは?取得方法と費用を解説

原付二種に分類される125ccバイクは、「初めての一台」として、あるいはセカンドバイクとして、幅広い層のライダーから支持を集めています。そんな125ccバイクに乗るためには、どの免許が必要なのでしょうか。
ここでは、125ccバイクに乗るために必要な免許の取得方法と、かかる費用を解説。併せて、125ccバイクのメリットについてもご紹介します。

mokuji目次

  1. 125ccバイクのメリット
    1. 50ccバイクと比べて制限が少ない
    2. 自動車保険のファミリーバイク特約がつけられる
  2. 125ccバイクに乗るために必要な小型限定普通二輪免許の取得方法
    1. 指定自動車教習所に通う
    2. 一発試験を受ける
  3. 指定自動車教習所で小型限定普通二輪免許を取得する場合の費用
    1. 指定自動車教習所での費用
    2. 運転免許試験場での費用
  4. 一発試験で小型限定普通二輪免許を取得する場合の費用
    1. 運転免許試験場での費用
    2. 取得時講習の費用
  5. 乗るほどにおもしろさが増す、125ccバイクを楽しもう

125ccバイクのメリット

近年では各バイクメーカーが力を入れ、ラインナップが充実してきた125ccバイク。まずは、125ccバイクのメリットをいくつかご紹介しましょう。

50ccバイクと比べて制限が少ない

125ccバイクは50ccバイクと比べて、制限が少ないというメリットがあります。具体的にどのような制限があるのか、50ccバイクと比較しながらご紹介します。

50ccバイクと125ccバイクの比較

50cc バイク

125cc バイク

法定速度

30km/h

60km/

二段階右折

必要

不要

二人乗り

不可

法定速度が高い

法定速度は道路ごとに定められているほか、車種によっても決められています。道路交通法では、一般道では自動車は時速60km、50ccバイク(原動機付自転車)は時速30kmが法定速度です。道路交通法上、125ccバイクは自動車扱いになるので、時速60kmでの走行が可能になります。

二段階右折が不要

50ccバイクの場合、指定された交差点では右折の際に、二段階右折を行わなければいけません。交差点の手前であらかじめ左に寄り、交差点を渡ってから車体の向きを変えるというもので、手間がかかります。ですが、125ccバイクなら、二段階右折の必要はありません。

二人乗りができる

125ccバイクは50ccバイクと違って、二人乗りが可能です。家族や友達の送り迎えをしたいというときに二人乗りができるのは、50ccバイクとは違う大きなメリットです。

自動車保険のファミリーバイク特約がつけられる

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)では、125ccバイクは原動機付自転車として扱われます。そのため、125cc超のバイクと比べると、保険料が安く、年間の維持費を低く抑えられるでしょう
また、車のオーナーであれば、車の自動車保険(任意保険)に「ファミリーバイク特約」をつけることができます。

ファミリーバイク特約とは、125cc以下のバイクに、対人補償保険、対物補償保険、人身傷害保険をつけられるものです。ファミリーバイク特約の保険対象となる人は、下記のとおりです。

自動車保険のファミリーバイク特約の保険対象

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者・配偶者の同居の家族
  • 記名被保険者・配偶者と別居している未婚の子供
つまり、父親の自動車保険にファミリーバイク特約を付帯すると、同居の家族だけでなく、一人暮らしをしている未婚の子も保険対象になるのです。

また、この特約では、保険対象となるバイクの台数制限がなく、その所有者が誰であっても保険が適用されます。車を持っている家族がいて、自動車保険に加入している場合、ファミリーバイク特約を検討してみてはいかがでしょうか。

125ccバイクに乗るために必要な小型限定普通二輪免許の取得方法

125ccバイクに乗るために必要な小型限定普通二輪免許の取得方法

125ccバイクに乗るには、小型限定普通二輪免許が必要です。この免許にはさらに、「AT限定」というオートマチック車のみ運転可能な条件付きの免許もあります。
ここでは、小型限定普通二輪免許を取る2つの方法をご紹介します。

指定自動車教習所に通う

小型限定普通免許を取得する方法のひとつは、指定自動車教習所に通うというものです。多くの人が選ぶ、オーソドックスな方法といえるでしょう。

教習所に通う場合、小型限定普通二輪免許の教習時間は、学科教習が26時間、技能教習が12時間で、AT限定だと、学科教習が26時間、技能教習が9時間となっています。
普通自動車を持っていると教習時間は短縮され、小型限定普通二輪免許だと、学科教習が1時間、技能教習が10時間で、AT限定だと、学科教習が1時間、技能教習が8時間です。
すべての教習を済ませた後で卒業検定を受け、合格したら教習所は卒業となります。

その後、運転免許試験場で、適性試験(視力・聴力などに問題がないかをチェックするもの)と学科試験を受けて、すべてに合格すれば免許証が交付されます。学科試験は、90問の文章問題(1問1点)と5問のイラスト問題(1問2点)で、100点満点中90点以上を取れば合格です。
すでに普通自動車免許を持っている場合は、試験場での学科試験が免除されます。

一発試験を受ける

運転免許試験場で適性試験、学科試験、技能試験の試験を受ける、「一発試験」と呼ばれる方法でも小型限定普通免許を取得することができます(普通自動車免許を持っている場合は、学科試験は免除)。

教習所に通う場合と比べると少ない費用で、しかも短期間でも免許を取得可能ですが、技能試験合格のハードルは教習所よりも高く、バイクの扱いに慣れていないと、一度で合格するのは難しいでしょう。

試験に合格すれば、指定自動車教習所で行われる取得時講習(バイクの運転に関する講習や応急救護処置講習)を受け、その後に免許証が交付されます。

指定自動車教習所で小型限定普通二輪免許を取得する場合の費用

小型限定普通二輪免許を取るためにどのくらいの費用がかかるのかは、取得する方法によって変わります。ここからは、指定自動車教習所に通って小型限定普通二輪免許を取得する場合の費用について解説します。

指定自動車教習所での費用

指定自動車教習所の費用は、通う教習所によって変わりますし、自宅から教習所に通うか、合宿免許に参加するかによっても差が出ます。
また、前述のとおり、普通自動車免許の有無によっても受講すべき教習時間が変わるため、費用も変わります。下記は、普通免許を持っていない場合の、指定自動車教習所でかかる費用の目安をまとめたものです。

小型限定普通二輪免許取得する際にかかる指定自動車教習所での費用の目安

免許の種類

費用の目安

小型限定普通二輪免許

13万〜18万円

AT小型限定普通二輪免許

12万〜17万円

※普通自動車免許を持っていない場合の目安。

運転免許試験場での費用

卒業検定に合格して教習所を卒業したら、運転免許試験場での試験となります。運転免許試験場で必要となる費用は次のとおりです。

指定自動車教習所卒業後、小型限定普通二輪免許取得する際にかかる運転免許試験場での費用

  • 受験料:1,750円
  • 免許証交付料:2,050円
※2024年8月現在。再試験の場合は、その都度受験料がかかる。

このほかに、住民票の写しや申請用写真といった必要書類を準備するための費用もかかります。

一発試験で小型限定普通二輪免許を取得する場合の費用

運転免許試験場での一発試験の場合、指定自動車教習所に通わずに免許取得が可能です。ただし、何度も試験に失敗すれば、その都度費用がかかりますし、時間もかかることになります。
一発試験で小型限定普通二輪免許を取得する場合の、必要な費用について解説します。

運転免許試験場での費用

運転免許試験場で必要な費用は、次のとおりです。

一発試験で小型限定普通二輪免許取得する際にかかる運転免許試験場での費用

  • 受験料:2,600円
  • 試験車使用料:1,450円
  • 免許証交付料:2,050円
※2024年8月現在。再試験の場合は、その都度受験料、試験車使用料がかかる。

このほかに、住民票の写しや申請用写真といった必要書類を準備するための費用もかかります。

取得時講習の費用

運転免許試験場での試験に合格すると、後日、指定自動車教習所で行われる取得時講習を受けることになります。
取得時講習の費用は次のとおりです。普通自動車免許を持っている場合は、応急救護処置講習は免除されます。

一発試験で小型限定普通二輪免許取得する際にかかる取得時講習の費用

  • バイクの運転に関する講習料金:1万2,000円(普通二輪免許)、1万2,450円(大型二輪免許)
  • 応急救護処置講習料金:4,200円
※2024年8月現在。

乗るほどにおもしろさが増す、125ccバイクを楽しもう

125ccバイクはビギナーライダーだけでなく、ベテランライダーのセカンドバイクとしてもおすすめです。排気量がより大きいほかのバイクと違って気軽に走らせることができますし、その気になればツーリングもできます。
125ccバイクを十分に楽しむためには、万一の事態に備えて、自分に合ったバイク保険に加入しておくことも大切です。

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