2015年07月18日 09時50分

高速道路の「逆走」なぜ起きる? 遭遇時の対処法も紹介

高速道路上で来るはずのない対向車に遭遇したら……どうすればいい? [拡大する]

高速道路上で来るはずのない対向車に遭遇したら……どうすればいい?

 昨今、「高速道路の逆走」が相次いでいる。一般道よりスピードを出して走る高速で、来るはずのない対向車……。想像しただけで恐ろしいが、自身が当事者になってしまうこともないとは限らない。そこで、あらかじめ【逆走車に遭遇した場合】、また、【誤って逆走してしまった場合】の正しい対処法を知っておこう。

■逆走の原因は“判断ミス”が大半

 逆走の原因は、年齢を問わず誰にでも起こり得る“判断ミス”が大半。特に「サービスエリアから本線に戻る時に進行方向を間違えた」「降りるべきインターチェンジを通り過ぎた際に慌ててUターンして反対方向に飛び出した」といったケースが多いようだ。

 反対車線に侵入したことに気づかず、数キロにわたって逆走する事例も少なくなく、正面衝突による痛ましい死傷事故も発生している。つい先日も、首都高湾岸線で70代女性ドライバーが約5キロ逆走し、本線の対向車と衝突する事故が起きた。

 逆走車の運転者の多くは、高齢者だといわれている。実際、NEXCO東日本の調査では、逆走を起こしたドライバーの67%が65歳以上。そのうち11%には認知症の疑いがあったという結果が出ている。

■逆走車に遭遇した場合の対処法

 本線を走っているとき、電光表示板やラジオなどで「逆走車情報」をキャッチしたら、まずは速度を落とし、車間距離を十分にとる。また、大半は追い越し車線から向かってくる傾向があるため、通行帯の最も左側を走るのが正面衝突を避けるポイントだ。

 もし、前方に逆走車を発見した場合は、安全な路肩に速やかに停車して衝突を避けること。その上で、携帯電話から道路緊急ダイヤル(♯9910)に通報するか、料金所の係員などに逆走車の存在を伝えよう。

■逆走してしまった場合の対処法

 過去の逆走事例では「早くその状況を抜け出したい」という心理状態から、逆走したまま次のインターチェンジまで猛スピードで駆け抜けるドライバーもいたというが、これはあまりにも無謀かつ危険すぎる行為。もし自身が逆走していることに気づいたら、路肩へ停止し、携帯電話や高速道路脇の非常電話から道路管理者に通報して指示を仰ぐのが、事故を回避する最善策だ。

 夏休みに向け、長距離ドライブを計画している人も多いだろう。その際、もし逆走車に遭遇または自身が逆走してしまったとしても、慌てず冷静な対処が望ましい。

(文:前田智行/やじろべえ)

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