2016年11月03日 09時40分
忘れると50万円以下の罰金も… 知っておくべき「車検証」名義変更の仕組み
車を譲り受けたときなどに備え、改めて車検証の名義変更の仕組みをおさらいしておこう
車の中に必ず置いておかなければならない「車検証」。有効期間を気にすることはあるだろうが、車の所有者に変更があったときにも、きちんと届け出る必要があるので注意すべきだ。
道路運送車両法の第12条1項では、「自動車の所有者は、登録されている型式、車台番号、原動機の型式、所有者の氏名もしくは名称もしくは住所または使用の本拠の位置に変更があったときは、その事由があった日から15日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければならない」と定められている。
15日以内に申請を行わなかった場合は、50万円以下の罰金となる。車を譲り受けたときなどに備え、改めて仕組みをおさらいしておこう。
■必要書類は?
名義変更をする場合、自動車ディーラーや行政書士などに依頼する方法と、自分で行う方法がある。前者であれば、基本的には以下の書類を用意する必要がある。
(1)旧所有者の実印が押してある「譲渡証明書」
(2)発行日から3ヶ月以内の「旧所有者の印鑑証明書」
(3)発行日から3ヶ月以内の「新所有者の印鑑証明書」
(4)有効期間内の「車検証」
(5)発行日から1ヶ月以内の「新使用者の車庫証明書」
(6)旧所有者の実印が押してある「旧所有者の委任状」
(7)新所有者の実印が押してある「新所有者の委任状」
自分で行う場合は、(1)〜(6)と以下の書類を用意して、新たに自動車を使用する住所を管轄する運輸支局へ行こう。
(8)手数料納付書
(9)自動車税・自動車取得税申告書
(10)申請書
必要な書類は、ケースごとに異なる。住民票などがいる場合もあるので、再度足を運ぶなどということにならないよう、事前にきちんと調べよう。
■かかる費用は?
名義変更にかかる費用は、依頼する場合で1万5000円〜3万円程度。ただし、車庫証明手続きなどを自分で行えば、割り引かれるところもあるようだ。
自分で行う場合は、移転登録手数料として500円、申請書の用紙代として約100円、車庫証明書代が約3000円、ナンバープレートに変更があれば約2000円。このほかに印鑑証明書代、また、自動車取得税がかかる車もある。
自分で行えば費用をおさえることが可能だが、手間はかかる。法律では15日以内に変更するよう定められているので、なかなか時間がとれない人は依頼するのがスムーズかもしれない。自分に合った方を選ぶようにしよう。
文/ロックスター 西田
>>ユーザーの“満足度”で選ぶならチェック! 「自動車保険」ランキング
>>「車検費用」を安くする方法伝授! 外車はディーラーに出すのが得策?