2017年05月08日 09時20分
JAF要らず!? 自動車保険の“無料ロードサービスの実力”とは
自動車保険各社の”無料ロードサービスを比較! JAFにない独自サービスとは?
民間の自動車保険のほとんどにロードサービスが付いているが、実のところ詳しいサービス内容を知らないという人も多いはず。「緊急事態にはJAFに頼るしかない」と思いがちだが、自動車保険に付帯されているロードサービスの実力も侮れないのだ。そこで今回は、自動車保険のロードサービスを確認していこう。
■自動車保険のロードサービスとJAFの決定的な違い
自動車保険のロードサービスとJAFの決定的な違いは、「人にかけるサービス」なのか「車にかけるサービス」なのかにある。具体的には以下のような違いだ。
【自動車保険のロードサービス】
・自動車保険に付帯している
・事故や故障など突然のトラブルに対応する(利用回数制限を設けている場合もある)
・契約している車であれば、原則、家族や友人など誰が運転していても対応可能
・本サービスを利用しても、原則、翌年の自動車保険料には影響がない
・JAFに比べてサービス拠点が多め
【JAFのロードサービス】
・有料サービス(例:1年分の申し込み場合、年会費4000円と入会金2000円がかかる)
・個人会員、家族会員、法人会員がある
・個人名義で入会した人が対象となり、会員ごとに会員証が発行される
・車両番号の届けは不要
・原則、マイカーや会社の車、レンタカー、大型バイクや原付などの運転中、友人などの車に同乗中でも対象
・全国4万ヶ所以上で利用できる会員優待サービスあり(2017年4月現在)
・拠点数は全国1693ヶ所(2014年度末時点)
■JAFにはないロードサービスはこれ!
自動車保険会社により内容の差はあるものの、JAFにはない独自のサービスもある。主な例をご紹介しよう。
■セゾン自動車火災保険:運搬費用
バッテリー上がり対応や脱輪引き上げ、スペアタイヤ交換など、現場での応急処置と合わせて15万円まで対応するサービス。自力走行ができなくなり、仮に15万円すべてをレッカーけん引に充てた場合、レッカー距離は計算上で約300キロ程度になるという。
■イーデザイン損害保険株式会社:燃料切れ時ガソリン配達サービス
保険期間中1回限り使えるサービスで、燃料切れ時にガソリンまたは軽油10リットルを無料配達してくれる。契約1年目からすぐに利用可能だ。
自動車保険に無料で付帯されているロードサービスは、各社独自のサービスも多い。外出先などで自動車のトラブルが起こった際、迅速にロードサービススタッフが現れ、応急処置を手際よく行ってくれる安心感は大きいだろう。
【文/稲森真美】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。相続や年金、教育費など、生活に密着したお金に関する話をわかりやすく伝えるためにライターとして活動中。
【監修/SAKU】
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